フクロウをペットにしたい!飼育は大変?放し飼い、費用、寿命は?

独特な立ち振る舞いと大きな瞳が愛らしく、人気の高いフクロウ。ハリーポッターの影響で、遠くはなれたイギリスで一気に飼い主が増えたといわれています。この記事では日本でペットしてフクロウを飼うなら知っておきたい飼育の上で大変なことや、放し飼い、費用、寿命の目安についてご紹介します。

 

フクロウをペットとして飼うことは可能?

フクロウ

フクロウを飼う前に知っておくべきこと

  • CITES(通称ワシントン条約)

日本においても、フクロウを飼うことは認められており、環境さえ整っていれば誰でも飼うことができますよ。

しかしフクロウは他の生き物を捕食する「猛禽類」であり、飼育することは簡単ではありません。事前にしっかりと知識を身につけておくことが大切です。

フクロウの売買には「サイテス CITES (通称ワシントン条約)」が関係しています。

フクロウはサイテスのⅡ類に含まれていて、日本産のフクロウを捕獲・飼育することはできません。海外から正式な手続きを経て輸入したフクロウや、それらを繁殖させた個体のみ飼育が許されています。

たとえ傷ついているフクロウを拾って飼育したとしても、日本産のフクロウだったり無許可で飼育したりした場合には違法行為として処罰されますので注意が必要です。

 

フクロウを飼うことは大変?

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大変なこと

  • 餌の準備
  • ストレスを溜めない環境設備

フクロウを飼う上で大変なことに「餌の準備」と「ストレスを溜めない環境整備」があります。それぞれ理想とされるものをご紹介します。

 

餌の準備

フクロウは夜行性鳥類の食物連鎖の頂点に立っており、餌は新鮮な生肉です。ラットやヒヨコ、ウズラの初生雛などを一口大に切って与えます。

毎日与えていれば少しずつ慣れていくことですが、「ラットをさばくなんて絶対ムリ!」と感じるならばフクロウを飼うのは難しいかもしれません。

加えてフクロウは血から必要なビタミンやミネラルを、骨からカルシウムなどを摂取するので、食べない部分を取り除く必要があります。内臓や頭部が苦手という方は処理済みの物をお買い求めください。

ペットとして飼われているフクロウの死因の多くは「餓死」です。血や生臭い匂いが苦手な飼い主さんが、食事をあまり与えないことがあるようです。

フクロウを飼い始める前にもう一度よく考え直してみてくださいね。

 

ストレスを溜めない環境整備

小さすぎるケージだとフクロウにストレスが溜まってしまいます。水浴びのスペースを考えて、100cm以上のケージがおすすめです。

フクロウが「生まれ育った環境になるべく近くしてあげる」こともストレスを溜めさせないポイントです。

「気温」「湿度」「止まり木の種類」などを細かく確認して、購入する前の環境になるべく近づけてあげると良いです。

 

フクロウの飼育、放し飼いは?

フクロウのいる部屋

個体や種類にもよりますが、フクロウは基本的に人になつく生き物ではありません。フクロウを驚かすような大きな音・振動が多い部屋では飼育が難しいため、フクロウのための部屋を用意してあげられるとベストです。

部屋の中で放し飼いで飼う方法もあります。集英社インターナショナルの「フクロウのいる部屋(高木尋士著)」という本を読むと、放し飼いでフクロウを飼育するイメージがつくのでおすすめです。

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フクロウって危険?人を襲うことはある?

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猛禽類であるフクロウですが、驚かしたり過度のストレスを与えたりしない限り、人を襲うことはありません。

とても鋭い爪やくちばしを持っていることに変わりはないので、小さなお子様や他のペットと一緒に飼う場合は注意が必要ですよ。

 

フクロウの寿命は?

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寿命

  • 小型 10~15年
  • 中型・大型 20年

フクロウの平均寿命は小型だと10〜15年ですが、中型や大型になると20〜30年程度生きるフクロウもいます。長生きする動物で飼育も大変ですが、犬や猫と同じように長い時間をかけて仲良くなることができるペットですよ。

最後まで責任を持って大切に可愛がってあげてくださいね。

 

フクロウの値段は?餌代は?

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フクロウの値段

  • 20~30万円

餌代

  • 5000~1万円(毎月)

フクロウの値段は20~30万円程度で、血統書付きの犬と同じくらいの値段です。加えて毎月エサ代として小型なら5,000円程度、大型であれば10,000円程度かかります。

フクロウの健康を維持するためにサプリメントなども購入しなければならないこともあります。

 

フクロウの餌は何をあげたらいい?餌の与え方は?

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フクロウにおすすめの餌

  • ラット
  • ヒヨコ
  • ウズラ

フクロウは、他の動物を捕食する鳥類である「猛禽類」ですから、餌は肉が主体になります。肉といっても、スーパーで売られているような肉だと血抜きがしてあり、栄養不足になってしまうので適していません。

フクロウに十分な栄養を与えるには「生肉」を餌として準備します。もっとも栄養価が高いものは「ラット」で、次に「ヒヨコ」や「ウズラ」がオススメです。餌やりの際はラットなどの生肉をさばいてあげる必要があるので、最初は抵抗がある方も多いかもしれませんね。少しずつさばくことに慣れていく必要があります。

フクロウにも好き嫌いがあり、中には昆虫を好むフクロウもいます。個体差があるので、「この種類はこの餌を絶対食べる」ということはありません。飼っているフクロウの好き嫌いを探りながら、ベストな餌を探してあげてください。

餌の与え方は、ケージの中に「置き餌」として適量を置いておき、フクロウがいつでも好きなだけ食べられるようにしてあげます。手の上にのせてあげるのは慣れてくるまでは難しいかもしれませんね。一口で一気に食べられるように小さくさばいた餌を手に乗せるのがコツです。

 

フクロウを飼育するためのケージは必要?

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フクロウは室内で放し飼いにすることもできますが、放し飼いにされた部屋を自分のテリトリーだと考えるので、部屋丸々ひとつをフクロウに与えるつもりでないといけません。

さらに、窓があると逃げてしまう、トイレの位置をしつけることができないなど、放し飼いは難易度の高い飼い方ですので、フクロウのためのケージは用意した方がいいですよ。フクロウにとっても、「ケージの中が自分のテリトリーだ」と理解できるので、テリトリーを荒らされることによるストレスを感じにくいのです。

ケージの大きさはフクロウの体長にもよりますが、他の鳥類と比較して3~4倍ほどの大きさが必要です。体長が20センチほどであれば、一辺70センチ程度のケージがおすすめです。

 

フクロウの飼育に必要なグッズは?

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まずはフクロウの体調管理のために「体重計」が必要です。特に小型のミニフクロウは、体重の増減で体調が大きく変化します。基本的にフクロウは、体の不調があっても病状を訴えません。

体重を毎日測定し、体調管理をしてあげましょうね。部屋の気温もフクロウの体調に大きく影響を与えます。「温度・湿度計」で気温を管理し、寒い冬場には小動物用のヒーターなど「保温用具」を使います。餌やりの際には「ピンセット」もあると便利ですよ。

 

フクロウのくちばしや爪のお手入れはどうしたらいい?

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フクロウは鋭いくちばしと爪を持っているので、お手入れは必要不可欠です。爪切りやヤスリを用意して自宅でお手入れをすることもできますが、失敗するとフクロウに大怪我をさせてしまうこともあります。定期的に獣医師やトリミングができるプロに頼んでお手入れをしてもらうこともできます。

費用は爪とくちばしのお手入れで数千円程度です。フクロウに怪我をさせてしまうことを避けるためにも、今まで鳥類を一度も飼ったことがない方は、プロに任せたほうが安心ですよ。

 

フクロウを飼うときは「ロスト」に注意!

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フクロウを飼育するうえで何よりも気をつけたいのは、飼い主の元から逃げてしまう「ロスト」です。鳥類全てにいえることですが、少しでも窓があいていると、外に出て行ってしまう可能性があります。

飼い主にいくら愛着を抱いていたとしても、「好奇心で外に出てしまって、戻り方が分からない!」ということは起こり得ますので特に飼い慣れてきた頃でも油断しないでくださいね。

フクロウを診てくれる獣医師やアドバイザーを探そう

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フクロウは日本では珍しいペットなので、フクロウを診てくれる獣医師やアドバイザーも多くありません。病気や体調不良の際にすぐにかけつけられるよう、信頼できる方をあらかじめ探しておくと安心ですよね。

飼育の上でプロに任せたほうが良いこともあります。例えば「爪きり」はかなり繊細な作業で、失敗したら出血してしまいフクロウの機嫌を損ねてしまいます。飼い主さんがやるのではなく獣医師に任せることをおすすめします。

日本で飼育人口が少ないフクロウを飼育する上では、フクロウの飼育に詳しいアドバイザーを探しておくとさらに安心です。

日本では飼育マニュアルが限られているため、フクロウの飼育をしたことがある人やペットショップ、獣医師など、まわりにアドバイスをくれる人がいると、心強いですね。