猫の体が伸びる仕組みとは?伸びをする8つの理由も

猫が体をぐーっと伸ばして「伸び」をしている姿を目にすることがありますよね。猫の体は非常に柔らかく「よくそんな体勢に!」と驚いてしまうような格好で伸びていることも。

そのような猫の伸びにはいくつかの理由があります。

この記事では、猫の体が伸びる仕組みや伸びをする8つの理由をまとめました。

 

猫の体が伸びる仕組み

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猫の体が伸びる仕組み

  • 皮膚がよく伸びる
  • 体が柔軟でよく伸びる

人間が驚いてしまうような体勢で寝たり、伸びたりしている猫の姿を目にすることは多くありますよね。ここでは猫の体が伸びる仕組みを紹介します。

 

皮膚がよく伸びる

猫の皮膚はよく伸びます。

皮膚がよく伸びる理由として、敵に噛み付かれたり、爪でひっかかれたりした際に内臓が傷つくことを避けるため、また走ったり、ジャンプしたりなど素早い動きの邪魔をしないためなどが挙げられます。

特に柔らかくてよく伸びるお腹から後足にかけての皮膚を「ルーズスキン」と呼びます。猫種によりたるみ具合は多少異なりますが、種類や体格に限らず全ての猫に共通し、大型ネコ科動物であるライオンやチーターなどにも見られる特徴です。

 

体が柔軟でよく伸びる

骨の数
部位人間
胸椎(猫の背中の骨)13本12本
肋骨(胸椎に連動)13本12本
腰椎7本5本

猫は柔らかい皮膚の他に、柔らかい筋肉も持ちあわせています。激しい動きをする際にケガをしないためにも、筋肉のしなやかさは重要です。

そして猫の骨格を形成するパーツは人間よりも多く、人間が約200本なのに対して猫は約240本です。動かせる関節の可動域が広く、椎骨と椎骨の間にある椎間板や骨と骨とを繋ぐ靭帯の柔軟性も高く、その伸縮率は約2倍です。

そのため手足を伸ばしたり、体を反るようにねじったりすることができます。

また猫は本来完全肉食獣で比較的腸が短いので、体の支柱である脊柱が内臓を支える必要性が低いため非常に柔軟性が高く、体を弓のようにしならせることが可能です。その姿が猫の体が伸縮して見える理由の一つといえます。

 

猫が伸びをする8つの理由

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猫が伸びをする8つの理由

  • 動く前の準備運動
  • 血圧をあげる
  • デトックス
  • 不安や緊張
  • リラックス
  • 寝る前の準備
  • 甘えたい気持ちの抑制

猫の伸びは様々な感情の表れとされます。ここでは猫が伸びをする8つの理由を紹介します。

 

動くための準備運動として

猫の素早い動きには、瞬発力が重要となります。

狩りをしたり外敵から身を守ったりするために、寝起きでも素早い動きが必要です。そのため伸びをすることで筋肉をほぐし、ウォーミングアップを行っているのです。

 

血圧を上げている

睡眠中やリラックスをしている時は血圧が下がっている状態になります。

伸びることで血圧を上げて血流を促し、脳や筋肉などに流れる血液量を増やして目覚めを良くしています。

人間が運動前に行うストレッチと原理は一緒ですね。

 

デトックスのため

猫の伸びには、体内に溜まった老廃物や毒素を流すデトックスの目的もあるとされます。

筋肉がほぐれることで血流やリンパの流れが良くなり、血液中に溜まった乳酸や二酸化炭素などの老廃物を流すことができます。

 

不安や緊張の状態にいる

不安や緊張を感じている際にも伸びをすることがあります。

後足を左右交互に伸ばしている場合は、身に危険を感じていることが多いです。

例えば他の猫と対面したり、見知らぬ人間が近づいてきたりした際に警戒して伸びをします。体の緊張をほぐして、逃げようか攻撃をしようか思案しています。

猫に近づいた際に体を伸ばす行動が見られた場合、緊張している可能性が高く、身を守るために攻撃をしてくることも考えられます。お互いのためにも、しばらく離れて様子を観察するようにしてくださいね。

 

リラックスしている

不安や緊張から伸びをすることもあれば、真逆のリラックス状態でも伸びることがあります。

お腹を出してひっくり返っているようなポーズで体を伸ばしている場合は、安心しリラックスをしている証拠といえます。

前足を頭の上に、後足を尻尾と同じ方向にぐっと伸ばして、筋肉の緊張をほぐして脱力しているような状態です。

脱力系の伸び姿は、室内飼いで外敵から攻撃される危険が少ない猫に多く見られます。野良猫の場合は、よほど安全な場所でない限りは見ることができません。

 

寝る前の準備をする

眠りにつく前に伸びをすることもあります。

伸びをして体をリラックスさせることで、ベッドやお気に入りの場所で気持ち良く眠るための準備です。

また周りにいる他の猫や人間に「今から寝ます、危害は加えませんよ」「リラックスしています」というアピールの意味もあるとされます。

 

気分を切り替えたい

人間と同様に、猫にも気持ちを切り替えたい時があります。

狩りをしていて獲物を取り逃がしてしまったり、飼い主さんに叱られたり、遊びに飽きたりした際に、気分転換で体を伸ばします。

また伸びの他にも、グルーミングをして気持ちを切り替える猫もいます。

 

甘えたい気持ちを抑えている

外出していた飼い主さんが帰宅した際、待っていましたと飛びついて甘えたい気持ちを抑えるため、伸びをして気持ちを落ち着かせている場合もあります。

いじらしい姿が可愛らしいですね。

 

猫の伸びには様々な働きや感情が

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猫の伸びには様々な働きや感情が込められているということがわかりました。

準備運動や気分転換など、人間がストレッチやヨガを行う理由と似ていますね。

不安や緊張をしている、リラックスをしているなど真逆の感情でもそれぞれ伸びをするため、伸びの仕草だけで猫の感情を読み取るのは難しかもしれません。