タイニープードルの特徴や性格、運動量、飼い方、選ぶポイント

街中や公園などで散歩をしている姿を見かけることの多いトイプードル。小さく、ぬいぐるみのような愛らしさが大変人気ですよね。

近年、そのトイプードルよりさらに小さい「タイニープードル」の存在が注目を集めていることをご存知ですか。

この記事では、タイニープードルの特徴や性格、運動量、飼い方、選ぶポイントなどをまとめました。

 

タイニープードルとは

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Tinyとは「とても小さな」の意を持ち、タイニープードル(Tiny Poodle)とはその名の通り「とても小さなプードル」です。

基本的な気質や体型、毛色などはほかのサイズのプードルと同じですが、繁殖が難しく誕生する数が少ないため、販売価格は高めの傾向があります。

 

公式に認められたサイズではない

JKC(ジャパンケンネルクラブ)やFCI(国際畜犬連盟)が定めるプードルのサイズは、スタンダード、ミディアム、ミニチュア、トイの4種類です。

タイニープードルは、公式には認定されているサイズではありません。トイプードルの一種とされ、血統書には犬種「プードル」、犬種記号「PT(プードル・トイ)」と記載されます。

サイズがトイプードルより小さいタイニープードルがトイに分類されるのは、サイズに関わらず体型の構成比や基本的な性能や性質が同じであるからです。

 

タイニープードルの歴史

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プードルの祖先は、ロシアや中央アジア北部の土着犬と考えられています。ヨーロッパ各地を経由し、13世紀頃にはドイツからフランスへ入ったという説が最も有力です。

その昔プードルはスタンダードが主流で、人間のために働く使役犬や猟犬でした。

15世紀に活躍したドイツ人画家の作品の中に小型のプードルが描かれていることから、この時代までにミニチュアもしくはトイサイズのプードルが誕生していたと考えられます。17世紀には上流階級の人々の間で愛玩犬として人気を博したプードルですが、そのサイズは膝にちょこんと乗るトイサイズでした。

タイニープードル自体の歴史は浅く、アメリカで小さめのトイプードル同士の交配の際にたまたま誕生したのがタイニープードルした。その後はサイズを安定させるために、タイニー同士の交配が進んでいます。

誕生からまだ10年程であり、サイズの固定や公認にはもう少し時間が必要です。

 

タイニープードルの特徴

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タイニープードルの1番の特徴は、なんといってもその小ささです。公式な標準サイズはなく、トイとティーカップ(ティーカップに入るほど小さい)の中間サイズといわれています。

体長(胴の長さ)と体高(足の先から背中までの高さ)がほぼ同じのスクエアタイプと、足が短めのドワーフタイプが存在します。

また、独特のカールを持つ被毛に覆われているのも可愛い特徴の一つといえますね。

タイニープードルは、標準サイズのトイプードル同士の交配からも生まれることがありますが、成長過程でトイサイズに戻ることもあります。

 

タイニープードルのサイズ

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成長期生後約10ヶ月まで
体重2〜3kg程度
体長・体高25cm以下

プードルはどのサイズも体長と体高の比が正方形なスクエア体型が理想とされます。

 

成犬サイズを予測する

子犬の段階で成犬になった際のおおよそのサイズを予測する公式があります。一つの目安として参考にしてみてください。

・生後2ヶ月目の体重×3=成犬の体重
・生後3ヶ月目の体重×2.5=成犬の体重

一般的に小型犬は生後6ヶ月過ぎくらいから成長が緩やかになります。小さいサイズにこだわりたい場合は、生後6ヶ月以降の子犬を迎え入れると良いです。

 

タイニープードルの毛色

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タイニープードルの毛色

  • ブラック
  • ホワイト
  • ブルー
  • グレー
  • ブラウン
  • カフェオレ
  • アプリコット
  • クリーム
  • シルバー
  • シルバー・ベージュ
  • レッド
  • パーティーカラー

タイニープードルの毛色は、上記11色と2色以上の毛が混ざっている各種パーティーカラー(アメリカではファントムカラーとも呼ぶ)があります。

 

タイニープードルの性格

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タイニープードルは賢くて活発、好奇心が強く、とてもフレンドリーな性格です。

プードルは本来自立心の強い犬種ですが、サイズの小さい子は精神的に未熟な傾向にあるので、成長しても幼さの残る甘えん坊になることがあります。

 

タイニープードルの飼い方

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タイニープードルはトイプードルの中でもより小さく生まれてきた個体を指すため、体質も様々です。

健康に問題なく元気な子はトイプードル同様、十分な運動が必要です。適度な運動と休息は骨格の発達を促すため、骨の成長を助ける日光浴も兼ねて1日20分程度の散歩が適しています。

成長が遅い子の場合は、ワクチンの接種が見合わせられることもあります。未接種の状態で散歩に出ると伝染性疾患のリスクがあるため、散歩を開始する時期は獣医師としっかり相談をしてください。

室内でも工夫をして運動ができる遊びを行い、心身の健全な発育を促してあげると良いですね。

 

食事量

体の小さなタイニープードルにとって10gの量の違いでも成長への影響が大きいです。フードは目分量ではなく、毎回きちんと適正量を計って与えることが大切です。

ドッグフードのパッケージには、年齢や体重に応じた適正量の表記がされているので参考にすることをおすすめします。成長期は1日の適正量のフードを3〜5回に分けて与え、成犬になったら朝晩2回に分けて与えることが好ましいですよ。

 

便の状態も目安に

それぞれの運動量や気温などによっても適正量は変わるため、最終的には愛犬の便の状態で適正量を判断します。

便が摘めないくらいに緩い場合は、フードを与えすぎの可能性があるので量を少しずつ減らします。逆にウサギの糞のようにコロコロとした硬い便の場合は、フードの量が少ない可能性があるので量を少しずつ増やします。様子を見ながら愛犬の適正量を探ると良いですね。

またフード量の影響以外にも、便は犬の健康のバロメーターでもあるので、普段から便の状態を注意して観察することが望ましいです。

 

ガイドラインも目安に

環境省のHPでもガイドラインがまとめられています。

体重(kg)の0.75乗に各ライフステージにおける係数(下記表参照)をかけることで計算します。PCならエクセルで「=係数×体重 ^0.75」で計算できます。

ステージ係数
離乳期274
成長中期200
成犬期132

出典:環境省・飼い主のためのペットフード・ガイドライン「5.体調管理について」

 

お手入れ

タイニープードルは独特の巻き毛のため毛玉ができやすく、ゴミやホコリも絡まりやすいです。

そのためブラッシングは毎日行うことが理想ですが、美しい毛並みを維持するためにも、少なくとも週に2〜3回は行うことをおすすめします。

また、爪切りや耳掃除なども定期的に行ってあげてくださいね。

 

運動量

体の小さいタイニープードルの運動量は、家の中を自由に動き回れる環境であれば十分であり散歩の必要はないといわれることもあります。

しかし、ストレスの解消や愛犬とのコミュニケーションのためにも散歩は必要です。

 

散歩

1回15〜30分程の散歩を、できれば1日2回行うことが好ましいです。

タイニープードルは小さくてもとても活発で運動神経が抜群のため、ときには思い切り走らせてあげると良いですね。

散歩の途中で、たまに早歩きをしたり小走りをしたりするだけでも変化が出て愛犬が喜んでくれますよ。

 

時間のコツ

散歩中や帰宅後に疲れてぐったりしている場合は時間を短めに、帰宅後もはしゃぎ回っている場合は時間を長めにします。

愛犬の運動量に合わせた散歩時間を見極めてあげてください。

 

注意点

タイニープードルは骨が細く骨折をしやすいです。骨格が完成していない成長期は特に注意が必要です。

ソファーや階段など高い所から飛び降りただけでも怪我をする恐れがあるので、飛び降りれない環境を作ってあげることが望ましいです。

 

飼育時の注意点

体の小さいタイニープードルを飼育するうえでの注意点を紹介します。

 

甘やかさず、態度を一貫させる

タイニープードルはとても賢く、飼い主さんのいうことをよく理解できる犬種です。

成犬でも子犬のように小さいため、ついつい甘やかしてしまいがちですが、毅然とした態度でしっかりと主従関係を築くことが大切です。

曖昧な態度や言うことをコロコロ変えることは愛犬を混乱させるだけでなく、飼い主さんより自分の方が上の立場だと勘違いさせることにも繋がります。

わがままで問題行動を起こすような犬にしないためにも、きちんとしたしつけが肝心ですよ。

 

室内での怪我に注意する

先にも紹介したようにタイニープードルは骨折をしやすい傾向にあるので、床滑り対策として足の裏の毛は常に短くカットしておくと同時に、生活環境にも配慮することが重要です。

特にフローリングの床は滑りやすいので、じゅうたんやマットを敷いたり、滑り止めのワックスを塗るなどの対策を行うと良いですね。

また段差を飛び降りると関節を痛める原因になるため、ソファーや階段などには登らないようにしつけをする、段差にはスロープをつけるなどの工夫をすることも大切です。

 

タイニープードルの気をつけたい病気

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気をつけたい病気

  • クッシング症候群
  • 免疫介在性疾患

ミニチュアサイズ以下のプードルは、クッシング症候群という副腎に関わるホルモン異常の疾患や、免疫が介在する疾患の好発犬種です。

またサイズの小さいプードルを作出する目的で近親交配を行ったり、成長を抑えるために母体や生後間もない子犬の栄養を極端に減らしたりする悪徳業者の無理な繁殖により、虚弱体質の小さな子が非常に多く存在します。

発育不足で骨がスカスカになると、ちょっとした段差を飛び降りただけで骨折や関節炎を引き起こすこともあります。

 

クッシング症候群

犬のホルモン系疾患の中で最も多いといわれる疾患がクッシング症候群です。

副腎の一部である副腎皮質が必要以上のホルモンを分泌してしまうことが原因で発症し、オスよりもメスがかかりやすい病気としても知られています。

主な症状として「多飲多尿」や「異常な食欲」「毛量の減少」「動きたがらない(足腰が弱るため)」などが挙げられます。

 

免疫介在性疾患

本来は体内に入ってきた病原を排除するための免疫機能が、間違って自身の組織を攻撃する病気です。

正確な診断と迅速な治療が求められる、免疫介在性溶血貧血や免疫介在性血小板減少症などが知られています。

 

タイニープードルを選ぶポイント

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年々タイニープードルの人気は高まっています。それに伴い、食事量を減らして偶然小さく生まれたトイプードルをタイニープードルだと偽って販売する悪徳業者の存在も確認されています。

タイニープードルを迎える際は、両親や祖父母のサイズがわかるタイニープードルのブリーダーから迎えることをおすすめします。同じ両親から生まれた兄姉の大きさもわかるとなお良いですね。

また一般的にタイニープードルはトイプードルに比べて耳や鼻、口が小さく、マズルも短めな傾向があるので、その点も選ぶ際の参考になりますよ。

 

遺伝性の病気をチェック

トイプードルに多い遺伝性疾患

  • 進行性網膜萎縮症(PRA)
  • 遺伝性白内障
  • フォンビルブランド病(VWD) 

トイプードルには、いくつかかかりやすい遺伝性の病気があります。

タイニープードルはトイプードルから派生しているので、同じ病気の遺伝子を持っている可能性が高いです。

両親や祖父母の先天性・遺伝性の病気を確認でき、DNA検査も行なっているブリーダーを選ぶことをおすすめします。

 

タイニープードルの価格相場

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全国のブリーダーの子犬を紹介する国内最大のブリーダーサイト「みんなのタイニープードル」での直近1年間の子犬の成約時の平均価格は約26万円で、最高価格は70万円、最低価格は5万円となっています。

一般的に子犬の値段は、犬種のスタンダードに近いか、血統、顔、毛色、体の大きさ、月齢などで変動します。

タイニープードルは人気犬種なうえ、繁殖が難しく個体数が少ないため価格が高い傾向にあります。

 

タイニープードルの名前ランキング

2016年
順位男の子女の子
1位そらこむぎ
2位チョコはな
3位モコモナ
4位エルモREN
5位ミントあんこ
6位モカあんず
7位ルドおはぎ
8位小太郎さくら
9位HUGすず
10位あおすみれ

 

2017年
順位男の子女の子
1位くぅココ
2位ルークモコ
3位もこモモ
4位クッキーみるく
5位コロンらん
6位チョコクッキー
7位モカチョコ
8位ラッキーニコ
9位レオマリン
10位ku-モカ

 

迎え入れる際は納得できるまで調べることが大切

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タイニープードルは誕生してからまだ10年程の犬種で、その繁殖は安定していません。

タイニープードルとして迎え入れたはずが、思いの外大きく育ち思っていたのと違う…といったり、小さな個体を作り出すために一部の悪徳業者が無理な繁殖をし、強弱体質な子が誕生したりもしています。

また体が小さいため、ほかの犬種よりも病気や怪我に注意が必要です。

迎え入れる際には性質や体質、子犬の繁殖環境などを納得できるまで調べて、そして家族として迎え入れたならば、たくさんの愛情を注いで育ててあげてくださいね。