猫がきゅうりに驚く理由、食べさせるメリットや頻度、注意点

きゅうりを見た猫がびっくりして飛び退く動画が話題になったのをご存知でしょうか。

見ていると、なぜこれほどまでに驚くのか疑問に感じますよね。

この記事では、猫がきゅうりに驚く理由、食べさせるメリットや注意点をまとめました。

 

猫がきゅうりを見るとびっくりするのはなぜか

ねこきゅうり

びっくりする理由

  • ヘビに見えたから
  • 見慣れないものだったから
  • 突然現れたから
  • 過去のトラウマを思い出したから

きゅうりの存在に気づいた猫が、オーバーなぐらい驚く反応を見せるのはなぜなのでしょうか。

いくつか考えられる理由をご紹介します。

きゅうりがヘビに見えた

まずはヘビに見えたというものです。もともと野生の猫は砂漠を住処にしており、そこには天敵である毒蛇がいました。きゅうりに驚くのは、長細くて濃い緑色をした形や色がまるで蛇に似ていることから、本能的に驚いて飛び退く反応をみせると考えられます。

ちなみに猫が「シャー」という鳴き声で威嚇することがありますが、これは毒蛇が苦手とする別種類の蛇の出す音を真似ているといわれています。

きゅうりが見慣れないものだった

次は見慣れないものが突然目の前に現れたというものが挙げられます。

人間でも目の前に見慣れないものが現れたら、思わず大声を張り上げて心臓もドキドキします。繊細な性格の持ち主である猫は特にその傾向が強く、見慣れないものへの警戒心や恐怖心が大きいのです。

確かに猫の体格からすれば、細長い大きなものが横たわっていたら驚くのは当然ですよね。

突然、目の前に現れた

気づかれないように近づいて、急に目の前に現われるのは人間でも驚くもの。これは猫も同じで、瞬間的にびっくりしてしまいます。きゅうりの大きさや形は、猫にとってとてもインパクトが強いものなのです。

過去のトラウマを思い出した

きゅうりに驚くのは個体差があり、中には過去のトラウマが理由という見方もあります。

猫は記憶力のいい動物のため、以前の不快な出来事や危険な目にあったことはよく覚えているものです。きゅうりに似た形や大きさの棒で殴られたり、追い立てられたりした経験をした場合、恐怖心や拒否反応、防衛反応がわき起こる可能性があります。

また、きゅうりのうぶ毛が目に入ったり足に刺さったり、あるいはきゅうりを食べたらまずかったといったケースも考えられます。

 

猫はきゅうりを食べることができる

きゅうりねこ

きゅうりは90%以上が水分で、ナトリウムや脂肪分が非常に少ない低カロリーの食べ物です。そのため健康な猫であれば、熱中症対策の水分補給やおやつとして与えても悪影響はありません。

ただし、食べ過ぎると胃腸の負担になったり、食物アレルギーを起こす恐れもあるので注意が必要です。

きゅうりの成分

きゅうりの成分

  • βカロテン
  • カリウム
  • ビタミンK

きゅうりは世界一栄養のない野菜といわれています。とはいえまったく栄養成分がないわけではなく、βカロテンやカリウム、ビタミンKが含まれています。

ただ、いずれも必ずきゅうりから摂らないとならない栄養成分ではありません。

βカロテン

きゅうりの皮にはβカロテンが含まれています。被毛や皮膚の健康をサポートし、視力維持や呼吸器系統を正常にするのに役立ちます。

カリウム

カリウムは利尿作用があり塩分を排出する働きと血圧の維持が期待できます。体内の水分量を調整することで、代謝が良くなります。

ビタミンK

健康な血液と骨の維持に欠かせない成分です。ビタミンKが欠如すると、血が止まりずらくなったり、骨が弱くなったりします。

 

猫にきゅうりを与えるメリット

きゅうりねこ

きゅうりは南アジアが原産で、現在では世界中で栽培されるポピュラーな野菜です。

きゅうりは含有される栄養素があまり多くないものの、前述したβカロテン、カリウム、ビタミンKなどの栄養成分のほか、ビタミンCやマンガン、抗炎症作用物質や抗酸化作用物質も含まれています。

水分を豊富に含む

あまり栄養成分が望めないきゅうりですが、水分が豊富な点はメリットといえます。

基本的に野菜や果物は水分が豊富ですが、中でもきゅうりは95%が水分。ちなみに水分量が多そうなスイカは89%となっています。

もともと猫はあまり水を飲まない習性のため、とくに気温が下がると飲水量がぐっと減ることがあります。そのようなときは、水分補給のためにきゅうりを与えるのがおすすめです。

与えてもシャリシャリと噛むだけだったり、皮や中の種を吐き出したりしても、水分はしっかり吸収されていますので効果は期待できますよ。

 

猫にきゅうりを与える頻度や量

きゅうりねこ

きゅうりは水分量が多いのがメリットですが、与えすぎると体を冷やし下痢や消化不良の原因になります。

毎日与えても問題はありませんが、最初は少量からスタートし愛猫の適量を知るようにしてください。またカットして噛みやすい大きさにすることも大切です。

 

猫にきゅうりを与えるときの注意点

きゅうりねこ

与える際の注意点

  • アレルギーが起こらないか注意する
  • 喉に詰まらせないようにカットする
  • 皮をむいてスライスする
  • 腎臓病の猫には与えない
  • 与えすぎない
  • 味付けされたものは与えない

きゅうりはアレルギー反応を起こす可能性もあるので、初めて猫に与える際は少し注意してください。

アレルギーが起こらないか注意する

きゅうりはスイカやメロンなどと同じウリ科の食べ物で、アレルギーを持つ猫もいます。

最初は少量与えて下痢や嘔吐、皮膚をかゆがる、元気がなくなる、目の充血といったアレルギー症状が出ないか様子を観察するようにしてください。与えたあとに様子をみることができない場合は、試す機会をずらすようにします。

きゅうり以外でも猫に初めての食べ物を与えるときは同様に経過観察をするようにしてくださいね。

下痢や嘔吐

下痢や嘔吐については、お腹の冷えが原因であるケースもあります。きゅうりは体を冷やす野菜なので、夏は暑さ対策になりますが、量が多過ぎれば下痢や嘔吐を引き起こします。

胃腸の強さは猫の体質によって変わりますので、アレルギーがないと分かっていても最初は少量からスタートしてください。

喉を詰まらせないようにカットする

味自体は猫にとって魅力的ではありませんが、きゅうりのぽりぽりとした食感を楽しむ猫はいます。

ただ猫の口は小さめで、きゅうりを大きいまま与えると喉に詰まらせたり、あまり噛まずに飲み込んで胃腸の負担になったりしますので、食感が楽しめる程度に小さく切って与えるようにしてください。

きゅうりは皮をむいてスライスする

きゅうりの皮は必ずむくようにしてください。皮の突起(イボ)は雑菌が付着しやすく水洗いでは簡単に取り除くことができないため、お腹を壊す原因になります。

完全肉食動物の猫にとって野菜は消化しにくい食べ物です。きゅうりの場合は、薄くスライスすることで消化負担をかけないようにしてください。

腎臓病が発症中の猫には与えない

カリウムは腎臓でろ過され排出されるため、腎臓病など腎臓の機能が低下した猫にきゅうりを与えるのは避けてください。排出しきれないカリウムが血液中に残ることで高カリウム血症を引き起こす恐れがあるためです。

カリウムの量によっては心臓機能が低下し不整脈を発症し、最悪の場合は死亡する可能性もあります。

きゅうりの与えすぎは禁物

きゅうりの適量

  • 体重4kg=15g程度

たとえ健康な猫であっても、多量にきゅうりを摂取すると高カリウム血症を発症する可能性もあります。

猫に与えるきゅうりの量は体重4kgの猫で15g程度が適量とされていますが、食べ物の許容量には個体差があります。初めての食べ物を与える場合は必ず少量からスタートし、様子を見ながら調整するようにしてくださいね。

人間用に味付けされたきゅうりは与えない

塩やドレッシングで味付けされたきゅうりは、塩分の過剰摂取になるので与えないでください。人間用のドレッシングには「溶血性貧血(ようけつせいひんけつ」を引き起こす玉ねぎなどの成分が含まれることがあるので注意が必要です。

良質なキャットフードを食べているのであれば、基本的にはそれ以外の食事は必要ありません。ほかの食べ物を与えると、それまで食べていたキャットフードを食べなくなることもあります。

きゅうりを与えるのは、猫の飲水量が減っている、あるいは食欲が落ちているといったときに検討するようにしてください。

 

むやみにきゅうりで驚かせないように

きゅうりねこ

猫がきゅうりに驚くのには、いくつかの理由があることがわかりました。

つい愛猫に試してみたくなるかもしれませんが、猫にとって大きなストレスになりますし、トラウマになってしまうこともありますので、驚かす目的できゅうりを見せることはおすすめしません。

あくまでも水分補給などの目的で、小さくカットしたものを与えるようにしてくださいね。