スカンクまとめ!どんな動物なの?生態や性格、特徴は?飼育方法も合わせて紹介!

スカンクといえば、臭いオナラをイメージする人も多いのではないでしょうか。実は、あれはオナラではなく分泌液を噴出しています。

原産地であるアメリカでは、愛好家が多く存在しています。近頃、日本でもペットとして飼育する人がいますが情報も少ないので飼ってみたいけど迷っている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、スカンクはどんな動物なのか、生態や性格・特徴・飼育方法についてまとめました。

 

スカンクってどんな動物なの?

スカンク 素材

スカンクはミンクやフェレットと同じ、イタチの仲間です。見た目はフェレットに似た部分も多く、尻尾も長くふさふさで愛らしいルックスが魅力的です。

スカンクはペットとしてまだ品種改良が進んでいないので野生動物に近いです。性格は臆病で警戒心があるので、すぐに触ることは難しく慣れるのには時間がかかります。

 

スカンクの生態は?

スカンク 素材

スカンクは、手足は短くて胴体と首が長くほっそりとした体つきが特徴です。原産国はアメリカ、カナダ、メキシコ、インドネシア、フィリピンなどマレー諸島です。

スカンクは夜行性で、昼間は地面に掘った巣穴の中で休んでいて、夜になると活動をはじめます。食性はやや肉食よりの雑食性なので、小動物や昆虫、魚、木の葉や果実など様々なものを食べます。

 

スカンクの性格は?

スカンク 素材

スカンクは基本的に警戒心が強く、非常に臆病な性格をしています。なので大きな物音や環境の変化にはストレスを感じやすいです。

人に懐くような性格ではないのでしつけの効果はあまり期待できませんが、スカンクは綺麗好きな一面もあり、トイレは決まったところでしてくれるので根気強く教えてあげてくださいね。

ペットとして飼う場合には、広いゲージなどなるべく野生に近い生活環境をつくってあげると良いです。好奇心が旺盛な性格ではありますが、とてもデリケートな部分があるので大切に飼育してあげてくださいね。

また、小動物を傷つけるおそれがあります。他のペットを飼っている場合にはスカンクの近くには置かないように注意が必要です。

 

スカンクの特徴は?

スカンク 素材

スカンクは、体長40~70cm、体重0.5~4kg程で猫ぐらいの大きさです。一般的なスカンクの体毛は、外敵に対する警戒色となる白と黒のはっきりとした体毛です。

ペットとして一般的な種類は、シマスカンクとマダラスカンクです。スカンクは、長く鋭い爪を使って穴を掘る習性があるので、爪は定期的に短く切ってあげるようにしてくださいね。

 

夜行性

スカンクは基本的に夜行性の動物です。昼間は巣穴で寝て過ごし、睡眠時間は長く17~20時間程です。夜になると餌を求めて活発になるので、飼い主が物音で睡眠不足になることもあります。

 

匂い

ペットとして販売されているスカンクは、強烈な匂いが噴出される肛門線が除去されているため、匂いの心配はありません。

スカンクの体臭は、獣臭がします。しかし、シャンプーなどをすることによって、他の動物と同様の臭いに抑えることができます。

 

大食漢

スカンクは小さな身体に似合わず、餌は与えれば与えただけ食べてしまう大食漢です。自ら食事の量をコントロールすることができないので、餌を与える量は多すぎないように飼い主が調整してあげてくださいね。

自然界では雑食性で、ネズミやウサギなどの小動物、昆虫を食べます。ペットとして飼育するときは、同じものを準備するのは難しいので市販のドッグフードなどで代用することができます。

 

スカンクが放つ強烈な臭いの正体は?

スカンク 素材

スカンクは、肛門の両脇に肛門嚢と呼ばれる器官を持っています。そこからから黄色がかった強い臭いの分泌液を出し、天敵を撃退します。

スカンクは危険を感じると、肛門を相手に見せるなどして威嚇行動を取り、威嚇が効かなかった場合の最終手段として分泌液を相手に噴射します。この攻撃を受けた敵は一時的に視力を失い、呼吸も困難になることがありますよ。

 

どれくらい臭いの?

スカンクの分泌液の正体は、硫黄と水素の有機化合物で「チオメール」が含まれています。世界一臭い物質とも言われるチオメールは、麻酔薬や抗けいれん薬に使われることもあり、血液中のヘモグロビンの鉄原子を除去する性質があるので極度の貧血に陥る危険性があります。

一度着いてしまった分泌液は取り除くのはかなり困難で、目に入った場合は一時的に目が見えなくなることもある強烈なものです。

また、分泌液を噴射させられる距離は4~5mで、離れた相手でも正確に相手の顔をめがけて噴射させることができます。分泌液は5~6回分噴出可能な量を蓄積しており、空になった場合には補充するまで約1ヶ月の期間を必要します。

悪臭の範囲は風向きによっては2km近くに及ぶこともあるそうです。室内で噴出されてしまうと、4カ月程は消えないぐらいのすさまじい匂いがします。

 

スカンクってペットにできるの?

スカンク 素材

スカンクは、通常のペットショップで販売しているところは非常に少ないのでエキゾチックアニマル専門のショップなどで購入することが一般的です。

 

販売価格

購入価格は、25〜30万円程度が相場です。

ペットとして流通しているスカンクは、アメリカのブリーダーが繁殖した個体が主流になっています。販売される前に臭腺除去され、去勢・避妊手術を済ませているので高額になってしまいます。

 

スカンクを飼育する!必要なものは?

スカンク 素材

ケージ

野生のスカンクは、行動範囲の広い動物なので、なるべく広いケージ(大型犬用など)を用意してあげると良いですよ。また、スカンクはかじったり長い爪でゲージから脱走する可能性もあるので丈夫な物を選んであげてくださいね。

理想は、飼い主がいるときは家のなかでの放し飼いにしてあげると良いですよ。また、ケージは隙間風や直射日光、冷暖房の風が直接当たらない、静かで落ち着く場所に置いてあげることをおすすめします。

 

毛布

ケージの中には保温のためと、長い爪を傷つけないために床に柔らかい毛布を敷いてあげると落ち着いて過ごすことができます。スカンクは綺麗好きな性格なので、こまめに洗濯をし清潔な状態を保つことが大切です。

 

餌入れ

たっぷりと入る、犬用の餌入れで代用できます。ひっくり返しにくい、陶器製の重さがあるものがおすすめです。

 

水入れ

水がゴミやほこりなどで汚れやすいお皿より衛生的なボトルタイプがおすすめです。犬や猫と同じ水飲み器を用意してあげてくださいね。

 

トイレ

ケージのなかに、排尿できる四角く奥行きがる容器を設置してあげてくださいね。容器のなかには、猫用の匂いのしない砂を敷いてあげて、毎日清掃すると良いですよ。

 

スカンクの餌は何を与えればいいの?

スカンク 素材

スカンクの餌は、朝と夜の1日2回与えてあげると良いですよ。スカンク専用のフードというのは売られていないので、似たような食性のあるドッグフードを代用すると良いですよ。

栄養バランスを考えて、リンゴやバナナなどの果物や野菜などトッピングしてあげると喜びます。おやつには、ペットショップで売られているウォールミールなどを与えるこができます。

 

スカンクがかかりやすい病気は?

スカンク 素材

スカンクは狂犬病を人間に感染させる媒介となってしまうことがあるので、犬と同様に動物病院でワクチンを接種する必要があります。狂犬病はワクチン接種をしないで罹ってしまと死亡率はほぼ100%といわれている恐ろしい病気です。

また、回虫という寄生虫もスカンクにとって命取りになります。回虫の卵は生命力が高いので、定期的に獣医さんに診てもらうようにしてください。

病気の予防としては、フェレットと同様にジステンバーなどのワクチン接種などをしておくと安心ですよ。また、スカンクは身体の熱をうまく逃がすことができないので夏場の熱射病などには十分注意してあげてくださいね。

 

スカンクの寿命は?

スカンク 素材

スカンクの寿命は、野生で2~5年程とされています。ペットとして飼育する場合は、ストレスも少ないので平均寿命は長く、8~10年程と自然界での倍近い長さになりますよ。

 

スカンクの飼育で気をつけることは?

スカンク 素材

スカンクは、日本ではまだペットとしてメジャーな動物ではないので、ケガや病気になった際に診察してくれる動物病院が少ないです。飼育する前に近くで診てもらえる病院を探しておくことが必要です。

スカンクは繁殖期に差し掛かる秋ごろから、食欲が旺盛になります。冬にかけては運動量が落ち体重が増えやすいので肥満にならないように注意してあげてくださいね。

室内での飼育では、室温を15~18度が最適です。暑い夏や冬の寒さには注意し、温度対策としてエアコンを活用し温度調整してあげてくださいね。

 

ペットとしてのスカンク

スカンク 素材

スカンクはしつけが難しく臆病でデリケートですが、子供の頃から世話をしてあげると人にも懐きとても愛らしい動物です。

入手も困難でペットとしてはまだ根付いていないので、野性味が十分に残っているところも魅力的で人気が出てきています。

一度ペットとしてスカンクを迎えたら最後までお世話をしてあげてくださいね。