オオサンショウウオは、両生類有尾目オオサンショウウオ科オオサンショウウオ属に属する有尾類です。
日本の固有種で世界最大の両生類として知られていますが、絶滅の危機に瀕していることから国の特別天然記念物に指定されていますよ。
この記事では、オオサンショウウオの大ききさや特徴、サンショウウオとの違いについてまとめました。
この記事でまとめたこと
オオサンショウウオってどんな生き物?
オオサンショウウオは絶滅危惧種に指定されている日本の固有種です。
平たい体、大きく発達したシッポを持っており、大きい個体だと全長は最大で150cmにも達します。生息地はきれいな川の上流域で、完全水生、夜行性です。
オオサンショウウオの大きさや特徴は?
オオサンショウウオの特徴
- 大きさ
- 体の模様
- 体の形
- 発達した尻尾
大きさ
オオサンショウウオの最大の特徴が大きさです。カエル・イモリなどを含む両生類の中でも最大の大きさを誇りますよ。
野生の個体では全長50~70cmサイズが一般的ですが、大きなものだと150cmに達することもあります。
体の模様
オオサンショウウオの体には、特徴的なこげ茶のまだら模様があります。ただ、体の模様は個体によってすべて違うため、同じ模様を持つ個体は存在しないと考えられていますよ。
体の形
体の平べったさもオオサンショウウオの特徴の1つです。
オオサンショウウオの祖先に当たる種は恐竜が生きていた時代から存在していますが、その体の形はほとんど変わっていませんよ。
発達した尻尾
オオサンショウウオは発達した長い尻尾を持ちます。大きな個体だと、全身の1/3程度を尻尾の長さが占めますよ。
オオサンショウウオとサンショウウオって何が違うの?
オオサンショウウオとサンショウウオは両生類の仲間で同じ種ですが、オオサンショウウオ類とサンショウウオ類に分類されています。
大きさはもちろんですが、見た目にも違いがありますよ。
外見的な違い
オオサンショウウオ | サンショウウオ | |
---|---|---|
色 | 暗褐色 | 種類によって異なる |
大きさ | 50cm~150cm | 20cmほど |
体表 | 小さなイボが散在 | ツルツルしている |
際立った特徴 | とても大きい | オオサンショウウオよりも小柄 |
オオサンショウウオとサンショウウオの共通点は?
オオサンショウウオとサンショウウオには生態面での共通点があります。
肉食性で口に入るものはなんでも食べるとされており、水辺で生活していることなどがあげられます。
オオサンショウウオって飼育できるの?
オオサンショウウオを飼育することはできません。
交雑種なら可能ともいわれていますが、事実上不可能です。むやみに捕獲すると逮捕されてしまうケースもあるので絶対にやめてください。
実際にオオサンショウウオを見てみたい!どこで見れる?
オオサンショウウオがみられるおすすめ施設
- 日本オオサンショウウオセンター
- 京都水族館
- さいたま水族館
日本オオサンショウウオセンター
日本オオサンショウウオセンターでは50匹以上のサンショウウオを見ることができます。施設は三重県の赤目四十八滝にあり、施設周辺の川・滝には野生のオオサンショウウオが自生していますよ。
日本オオサンショウウオセンターについてはこちらをご覧ください。
京都水族館
京都水族館にはオオサンショウウオの生態をリアルに表現した大型展示コーナーがあります。京都駅から歩いて15分という好アクセスなので、おすすめですよ。
京都水族館についてはこちらをご覧ください。
さいたま水族館
関東では珍しい、オオサンショウウオを見ることができる水族館です。オオサンショウウオだけでなく、埼玉の自然を再現している展示がとてもリアルですよ。
さいたま水族館に関してはこちらをご覧ください。
オオサンショウウオを見てみよう
国の天然記念物に指定されているオオサンショウウオですが、上記のように見ることができる施設も国内にたくさんあります。
しかし、野生のオオサンショウウオは外来種(チュウゴクオオサンショウウオ)との交雑や環境汚染が問題となっていて、数が減少傾向にあります。
オオサンショウウオを絶滅させないためにも、個人レベルでできることからアクションを起こすことが我々には求められています。