ボーダーコリーの寿命、かかりやすい病気は?季節ごとの注意点も紹介

牧羊犬のみならず、アジリティドッグとしても活躍しているボーダーコリー。

ボーダーコリーとの生活をより充実したものにするためには、かかりやすい病気や季節ごとのケア方法についても知っておく必要があります。

この記事では、ボーダーコリーの平均寿命やかかりやすい病気、季節ごとの健康管理についてまとめました。

 

ボーダーコリーの平均寿命ってどれくらい?

ボーダーコリーの平均的な寿命は、10~15年程といわれています。

できるだけ長い時間を一緒に過ごせるように、ボーダーコリーがかかりやすい病気の知識を蓄えておくことはとても重要です。

また症状を早期に発見するために、日頃からスキンシップなどのコミュニケーションの中で異変がないかチェックすることをおすすめします。異変があった時にすぐに相談できるよう、かかりつけの動物病院などを把握しておくとなお良いですね。

 

ボーダーコリーがかかりやすい病気は?

かかりやすい病気

  • 股関節形成不全
  • コリー眼異常
  • セロイド リポフスチン症(CL病)
  • 進行性網膜位縮症
  • 白内障

ボーダーコリーのかかりやすい病気の中には、遺伝性のものもあれば日頃の生活習慣によって対策可能なものもあります。

 

股関節形成不全

関節部分の骨が変形することで股関節が噛み合わなくなる病気が、「股関節形成不全」です。

関節の状態によりますが、「運動を嫌がる」「歩くときにお尻が揺れる」などの症状が見られることが多いです。

遺伝的な原因のほか、激しい運動や肥満などによる関節への負荷でも発症します。治療は内科療法で十分な効果が得られないようであれば外科療法が行われます。

 

コリー眼異常

コリー眼異常(CEA)は遺伝性の眼疾患です。

症状には個体差があり、軽度であれば無症状のこともありますが、重度になると失明してしまう場合もあります。

常染色体劣性(潜性)遺伝が原因で、確立された治療方法は存在しません。

 

セロイド リポフスチン症(CL病)

全身の細胞や脳などの神経などにセロイドリポフスチンという色素が蓄積して起こる遺伝性の疾患です。

1~2歳の頃に発症することが多く、「行動異常」「視覚障害」「痙攣」などの症状がみられます。

治療法は存在しないため、しっかりと繁殖計画を立てて繁殖させることが予防法になります。

 

進行性網膜位縮症

視力低下や失明を引き起こしやすい病気です。

はじめは夜間の視力が低下し、症状が進むと昼間の視力も落ちます。遺伝子異常が原因なため、現代医学で治療することは難しく事前の遺伝子検査が大切です。

 

白内障

白内障は水晶体を構成するタンパク質分子の異常により、水晶体が白く濁ってしまう病気です。

視力障害が進行するほか、目が白く濁ったり、物にぶつかったりジャンプができなくなったりします。

原因は「遺伝」「老化」「外傷」「他の病気との併発」などで、軽度の場合は点眼薬や内服薬で治療することができます。重度の場合、白く濁った水晶体を手術で取り除かなければなりません。

 

ボーダーコリーが子犬期にかかりやすい病気は?

子犬期にかかりやすい病気

  • 肘関節異形成性
  • グレーコリー症候群

肘関節異形性

肘関節異形性とは、生後4~10ヶ月ごろに発症することが多い関節の病気です。

過度のストレス(激しい運動、肥満、外部刺激)や遺伝が原因とされており、「運動を嫌がる」「肘関節に水が溜まる」「前足が変形する」などの症状がみられるようになります。

治療は「外科的治療」「安静療法」「投薬療法」などが行われます。

 

グレーコリー症候群

灰色の被毛(グレー、ライトグレー、シルバーグレ、チャコールグレー、シルバーなど)を持つコリーにみられる先天性の血液の病気です。

好中球が減少することが原因で、「発熱」「食欲減退」「下痢」「呼吸不全」などの症状がみられます。

 

ボーダーコリーが長生きする秘訣は?

ポイント

  • 作業意欲を満たす

ボーダーコリーは作業意欲に溢れる犬種なので、頭を使うような刺激を与えてあげるといいですよ。

ノーズワーク(嗅覚を使ったドッグワーク)は体力が低下したシニア犬でも楽しむことができるので、無理のない範囲で取り入れてみてくださいね。

 

ボーダーコリーの季節ごとの注意点は?

ボーダーコリーはダブルコートなので、夏場は熱中症に注意してください。

室温25℃前後、湿度60%前後に保つようにし、冷却マットなどの体を冷やすことのできるグッズを揃えておくと安心ですよ。

また、寒さに強いといわれていますが厳冬期となる12~2月にかけては対策が必要です。湯たんぽやホットマット、保温性の高いフリースなどを用意してあげるといいですね。

 

まとめ

愛犬との生活をより長く濃密なものにするためには、健康チェックはもちろん、季節ごとの適切なケアも大切です。

内容を参考にして、愛犬との生活をより充実したものにしてくださいね。

 

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