ビションフリーゼの飼い方まとめ!性格や外見の特徴、運動、しつけは?

ビションフリーゼ
愛玩動物看護師
監修者:渡邉鈴子

栃木県生まれ。帝京科学大学にて4年間、動物看護学をはじめとした動物関連の科目を学び、2023年5月には愛玩動物看護師免許を取得。これまでにうさぎや猫の飼育経験あり。現在では、ペット栄養管理士の資格取得に向けて勉強中。

ビションフリーゼは、真っ白な被毛と大きなアフロヘアが特徴的な犬種です。

まるで綿毛のように真ん丸でモフモフな頭は、思わず触れたくなるかわいさですよね。

この記事では、ビションフリーゼの飼い方、歴史や性格やしつけについてまとめました。
 

ビションフリーゼの基本情報

ビションフリーゼ

歴史

ビションフリーゼの起源は地中海とされています。

カナリア諸島に古くから生息していた犬とマルチーズやプードルが交配されて誕生、その後14世紀にイタリアの船員によってフランスに持ち込まれました。

17世紀から18世紀には、多くの著名な画家が王族や貴族などに付き添う犬としてビションフリーゼを描いています。

第一次・二次世界大戦時には絶滅の危機にもさらされましたが、少数のフランスやベルギーのブリーダーたちにより個体数が安定し現在に至ります。

 

大きさや体重

ビションフリーゼは筋肉質でガッチリとした体型をしています。

体高よりも体長の方が少し長く、体高24~29cm、体重3~6kgほどです。中には10kgまで体重が増える個体もいますよ。

 

外見の特徴

「純白で絹糸のような被毛」「黒くて丸い目」が特徴的です。

被毛はダブルコートで、カラーは「ホワイト」のみ認められていますよ。

稀に耳の近くに薄いアプリコットカラーが現れたり、全体的にクリーム色になったりする子もいます。

 

ビションフリーゼの性格について

ビション・フリーゼ

ビションフリーゼの性格は、「コミュニケーション能力が高く従順」「陽気でマイペース」などです。

周囲に気を使ってストレスを溜め込みやすい傾向にあるので、会話をはじめとしたコミュニケーションをたくさん取れる人におすすめです。

 

ビションフリーゼの食事について

ビションフリーゼ

食事量

普段与えているドッグフードの裏面に記載されている量をあげるようにします。

ただ、体重との換算表は、愛犬が「理想体型」であることを前提としているので、太っている子や痩せている子は量の調整が必要となります。

 

ビションフリーゼの運動について

ビション・フリーゼ

ビションフリーゼには、1日2回10~20分程度程度の運動をさせてあげます。

大人しそうな見た目とは裏腹に活発で運動量の多い犬種なので、たまにドッグランや広場で思いっきり遊ばせてあげるといいですよ。

 

ビションフリーゼのしつけについて

ビション・フリーゼ

しつけのポイント

信頼関係を構築する
褒めて伸ばす

ビションフリーゼのしつけでは、飼い主がリーダーであるという関係性を理解してもらうことが大切です。

賢くて物覚えも良い犬種なので、しつけも難しくないですよ。

ただ感受性が高くストレスをためやすい一面があるので、叱るのではなく褒めて伸ばすようなしつけが合っています。

 

ビションフリーゼの生活環境について

ビションフリーゼとの生活をより快適なものにするために、「ケージ」「トイレ用品」「食器類」「首輪やリード」「ケア用品」をまず揃えるようにします。

 

ビションフリーゼのお手入れについて

ビションフリーゼ 

お手入れ項目

被毛ケア
シャンプー
耳掃除
歯磨き
爪切り

ビションフリーゼとの生活をより良いものにするためには、日々の小まめなケアが欠かせません。

 

被毛ケア

ブラッシングは毎日、換毛期であれば1日2回を目安に行います。

スリッカーブラシで余計なアンダーコートを取り除いた後にコームで仕上げます。

 

シャンプー

1~2ヶ月に1回を目安に行います。

シャンプーが終わった後は流し残しのないように、丁寧にすすぐことも忘れないでくださいね。

 

耳掃除

耳掃除は、耳が汚れているタイミングで行います。

「耳の中のニオイが変」「耳垢が増えた」などいつもと違う様子であれば、病院で診察を受けるようにしてくださいね。

 

歯磨き

定期的な歯磨きは口腔疾患のケアに繋がります。

指に巻いたガーゼで歯の表面に付着した汚れをふき取るようにします。

 

爪切り

血管を傷つけないように、爪の先端から少しずつ切るようにします。万が一の時のために止血剤も用意しておくといいですよ。

愛玩動物看護師 渡邉鈴子さん
日々のお手入れが自宅で行うのが難しい場合は動物病院やトリミングサロンなどにお任せすることも視野にいれるといいでしょう。

 

ビションフリーゼの寿命や病気について

ビションフリーゼ

 

寿命

ビションフリーゼの平均寿命はおよそ12~15年で、小型犬としては平均的です。

日々のケアを心がければさらに多くの時間を共有することもできますよ。

 

かかりやすい病気

気をつけたい病気

膝蓋骨脱臼
皮膚病
流涙症

ビションフリーゼは体が丈夫で病気になりにくい犬種とされていますが、「膝蓋骨脱臼」「皮膚病(急性湿潤性湿疹)」「流涙症」などに気をつける必要があります。

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼とは、膝のお皿が正常の位置から外れてしまう病気です。内方脱臼と外方脱臼の2種類があり、ビションフリーゼのような小型犬は内方脱臼が多い傾向にあります。先天的にも起こりますし、外傷や交通事故、高い場所からの落下で後天的にも起こります。

皮膚病(急性湿潤性湿疹)

急性湿潤性湿疹とは別名ホットスポットとも呼ばれ、被毛が密な犬や、梅雨の時期に起こりやすい病気です。化膿し、赤くただれたり、炎症部位が脱毛を起こすことがあります。

流涙症

流涙症は涙が流れる管が詰まることで、目に過剰に涙が溜まってしまう症状が特徴です。溜まった涙によって「涙やけ」も発症し、目元が茶色く目立つようになります。ひどい場合は動物病院で診てもらいましょう。こまめにケアをすることで、目元の変色は防ぐことは可能です。

命に関わるような病気は少ないですが、早期発見・治療ができるように小まめなコミュニケーションを心がけることが大切です。

 

ビションフリーゼの迎え入れについて

ビションフリーゼ 

 

迎え入れ先

ビションフリーゼの迎え入れ先は、「ペットショップ」「ブリーダー」「里親」などです。

それぞれの方法にメリット・デメリットがあるので、自分に合った最適な方法で迎え入れるようにしてくださいね。

 

迎え入れにかかる費用

ビションフリーゼの迎え入れにかかる費用は、およそ25~40万円です。

両親がコンテストのチャンピオンなど優秀な成績を収めている場合などは高くなる傾向がありますよ。

 

子犬の選び方

子犬を選ぶときにチェックしたいポイントは、「健康面」「性格」「持病」の3つです。

 

まとめ

ビションフリーゼ

この記事では、ビションフリーゼの飼い方について紹介しました。

すでに飼育している、これから飼育を考えている皆様のお役に立てる情報があれば幸いです。

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