犬のマズルコントロールとは?目的、やり方は?いつから?

犬のマズルとは「口吻(こうふん)」とも言われ、鼻先から口にかけた部分のことです。今回の記事では、「マズルコントロール」といわれるマズルを使ったしつけの方法や開始時期、目的や効果についてご紹介します。

 

犬のマズルコントロールとは?

犬 マズルコントロール
マズルコントロールとは、本来母犬が子犬のマズルを噛むことで犬社会のルールを教える行為のことです。母犬はマズルコントロールを通して、「私はあなたを守れるくらい強いんだよ」ということを伝え、服従させることを教え込んだり、外敵から身を守るために吠えないようにしつけたりします。

犬にとって口や鼻は大切な器官なので、マズルを使ったトレーニングは飼い主が犬に対して行う基礎的なしつけに効果的です。

 

犬のマズルコントロールの目的は?

犬 ビーグル
マズルコントロールの主な目的は、「噛み癖や吠え癖の矯正」「歯磨きなどの手入れをしやすくすること」「犬が興奮したときに落ち着かせること」です。

例えば、犬が飼い主に対して甘噛みをしたときには「噛まれたら痛い」という事を教えるためにマズルをつかみます。急所であるマズルを触られると大抵の犬は嫌がりますが、飼い主と犬との間で信頼関係が築け、飼い主がリーダーであることを犬が理解すると、抵抗せずに触らせてくれるようになりますよ。

マズルコントロールを体罰として使うのではなく、愛情を持って信頼関係をつくるために行うというのが大切なポイントです。

 

マズルコントロールのやり方は?

犬 ボーダーコリー 
犬はマズルをいきなりつかむと、ビックリして抵抗してしまいます。最初はマズルを静かに撫でるようにして、マズルに触られることに慣れさせてくださいね。鼻先を包み込むように軽く握ったり、上下や左右に動かしたりしてみてください。遊びながら行ったり、ドッグフードを利用しながら、人の手が怖いものではないと教えます。マズルを触られても抵抗しないでおとなしくしていられたら褒めてあげてくださいね。
マズルをつかんでも抵抗せずに身を任せるようになれば、信頼されている証拠です。次のトレーニングとして、口を持ち上げたり、開けさせたりする練習を行ってくださいね。薬を飲ませたり、噛み付きの抑制に役立ちますよ。

 

マズルコントロールはいつから始める?

子犬が家の環境に慣れたら、少しでも早く始めることをおすすめします。子犬が抵抗を始める前から教えると、覚えも早くなりますよ。成犬になると犬歯も鋭くなっているので、抵抗されてケガをしてしまう危険性があります。長時間続けて行うよりも、1日5分でよいので毎日行うようにすると、より効果的です。

 

マズルコントロールは必要なの?

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ドッグトレーナーによっては、マズルコントロールは必要がないという意見もあります。犬が嫌がるマズルコントロールをしなくても、人間と犬との主従関係は作れるからという考えです。

ただ、犬が人や他の動物に噛みつくなどのトラブルが多々あることを考えると、マズルコントロールによって犬の噛み癖をコントロールするのは必要だという意見もあります。マズルコントロールを行わないのであれば、飼い主の責任として、他人や他の犬に迷惑をかけないためにしつけを工夫してくださいね。

 

犬のマズルトレーニングを通して犬とのコミュニケーションを深めよう

マズルを使ったふれ合いは、しつけだけではありません。愛犬が飼い主に鼻をすり寄せてくる行動も、愛情表現のひとつです。犬が甘えてきたときに、飼い主も優しくマズルをなでてあげることで、愛犬とのコミュニケーションを図ってくださいね。