保護されて新しい家族を募集している猫たちは全国にたくさんいます。
東京では地域活動でノラ猫を保護し、里親を探しているボランティア団体が多くいますよ。
この記事では、猫の里親募集サイトを東京にしぼってまとめました。
この記事でまとめたこと
里親募集サイト1. ペットのおうち
「ペットのおうち」は月間150万人が利用する国内最大のペットコミュニティーです。
2011年7月から、Webプロデュース会社の株式会社Easy Communicationsの放課後プロジェクトとして運営が開始されています。ルール違反がないかのチェックがしっかりしているので安心して利用できますよ。
サイト内には、里親探し以外でも様々なコンテンツがあり、ペットブログやフォトギャラリーを利用したり、迷子や災害の時など万一の際に備えて情報を登録しておくことができます。
里親になるためのルール
ルール
- 不妊手術(去勢・避妊)を受けさせること。
- 転売目的での譲受は禁止。
- 終生愛情と責任を持って育てることを誓約すること。
- 里親申し込みやお問い合わせを送信する際に、掲載者に一部会員情報(ユーザーID、ニックネーム、お住まいの都道府県、性別、年齢層)を開示する事に同意すること。
- ペットのおうち譲渡誓約書を記入すること。
- 引き渡し方法は、手渡しのみとなる。
- 譲渡の際の交通費(実費)については、双方事前の合意に基づき請求可能。譲渡時の費用請求は禁止。
譲渡時のトラブルを避けるためにルールが決まっていますよ。
取引の主な流れ
里親として迎え入れたいペットを探して、掲載者(里親募集者)に連絡をします。(※ 保健所収容ペットもいます)
掲載者とメッセージで連絡を取り合ってから、ペットの受け渡しになります。
譲渡の場所は譲渡人、譲受人双方の話し合いを以て決定します。第三者の立会いを希望する場合は、譲渡スポットが利用可能です。
引き渡しが終わったら、里親募集の応募者メニューで掲載者を評価して完了となります。
里親募集サイト2. ジモティー東京版
「ジモティー東京版」は株式会社ジモティーが運営しているサイトになります。
株式会社ジモティーは、生活の中で生まれる問題を地域の人同士で補い合える仕組みをつくることを目的としている会社です。そのため、自宅近くの里親情報が探しやすくなっていますよ。
里親になるためのルール
ルール
- 譲渡契約書の締結をすること。
- 身分証を提出すること。(投稿者からのメールへの返信時に身分証の提出が必須)
- ペットを生涯大切にしてくださる方のみ。
- 複数の里親希望の制限。
- 避妊去勢手術、狂犬病予防ワクチンの接種は必須。
転売や虐待目的の譲渡希望を防ぐために、複数の猫の里親を希望することは禁止されていますよ。
取引の主な流れ
譲り受け/引き渡しに際しては、保護主と里親希望者の双方でルールを決めることになっています。
里親にしたい子を見つけたら、掲載者に連絡を取ります。
トラブルを避けるために、事前に話し合いはしっかり行うようにしてくださいね。
里親募集サイト3. ネコジルシ
「ネコジルシ」は株式会社CATが運営している、猫に特化したサイトになります。
猫好きのためのSNSコミュニティとして、日記や写真の投稿を通じてユーザ同士で交流をすることもできますよ。
日記を見れば、里親を募集している人、なりたい人が互いにどんな人なのか知ることも可能です。里親になった人であれば、そこでその後の様子を伝えることもできますよ。
里親になるためのルール
ルール
- 猫を共に生きる同伴者として最後まで責任を持って愛育すること。
- 住居、衛生面等飼育に適切な環境を常に保つこと。
- 各種伝染病予防のワクチン接種、その他健康診断等定期的な医療ケアを行うこと。
- 譲渡規約書に記入すること。
- 繁殖した猫全てを自身で飼えない場合は、各適切な時期に必ず去勢・不妊手術を受けさせること。
- 利用規約で認められていない金銭の要求は禁止。
ルールは家族全員で共有し、猫を家族の一員として大切にすることが求められます。
取引の主な流れ
里親にしたい子を見つけたら、掲載者に連絡を取りネコジルシサイト内でメッセージのやり取りをします。
問題なく話が進み、里親になることが決定するとネコジルシから「里親決定おめでとうございます」メールが届くようになっています。
里親募集サイト4. NPO法人 東京キャットガーディアン
NPO 法人東京キャットガーディアンが運営しているサイトです。行政(保健所・愛護センター)などから引き取った猫達が載っていますよ。
譲渡までの保護飼育の他に、譲渡前猫への去勢不妊手術の実施、地域猫不妊去勢手術専門の動物病院運営など猫のための様々な活動を行っている団体です。サイトに載っている写真をみて決めるのではなく、実際にシェルターに行って縁のある子を探す仕組みになっています。
引き渡し後のサポートもしてくれるので、初めて猫を飼う方も安心して里親になることができますよ。
里親になるためのルール
ルール
- 原則6歳以下のお子様がいる家庭への譲渡は行っていない
- 先住猫が既におり、猫の扱いに慣れている家庭や子供が猫に触れる際に保護者の方が常時監督可能な家庭は譲渡可能。
- 18歳以上で経済能力のある方。
- 定期検診や獣医療の必要性を理解し、あたり前に医療を受けさせられる方。
- 伴侶動物としてのみ飼育し、「再譲渡」「販売」「貸出し」「展示」「動物実験」などに利用しない方。
- 飼育について家族の同意が得られている方。
- 飼育できる環境に居住している方。
- 完全室内飼いをお守りいただける方。
- 概ね60歳程度の方が里親を希望される場合、本人が万一飼育継続が出来なくなった場合に猫を引き取って終生飼育できる方の同伴と、その方にも、誓約書、同意書へのサインが必要。
年齢の規定もしっかりしています。家族で猫を飼う場合はしっかりと家族全員で話し合いを行ってくださいね。
取引の主な流れ
まず、サイトから里親面談を申し込みます。
シェルターに向かい、面談を経てから、後日シェルター内にいる猫達の中から縁のある子を探します。
猫が見つかったら引き取り決定となりますよ。
里親募集サイト5. ねこざんまい
「ねこざんまい」は地域猫活動(TNR)※1を行う個人ボランティアさんの集まりが運営しているサイトです。
家族を探している猫たちは全国各地で保護された猫で、みんな個性的で可愛いですよ。
こちらのサイトでは、トライアル中と引き取った後も定期的に保護主さんへの連絡が必要となっています。保護主さんたちの愛情を伺うことができます。
譲渡が終わった後もサポートしてもらえるので安心ですよ。
里親になるためのルール
ルール
- 学生の方、一人暮し、同棲中の方。
- 60歳以上のみのご家庭は譲渡不可。
- 最後まで一緒に暮らすこと。
- 室内で飼うこと。
- 脱走防止対策をすること。
- 去勢、避妊手術をすること。
- 署名と身分証の提示をすること。
- 一部医療費等の負担有り。
- 引き取った猫の定期報告をすること。
- 6ヶ月未満の子猫の里親に限り、子猫支援金(5,000円)のお願い有り。
その他細かい条件などは保護主さんにより異なるので、直接譲渡会で話して決めることになりますよ。
取引の主な流れ
譲渡会場に行き、受付で自宅の環境などの基本情報に関するアンケートに記入します。
会場を見て回り、気に入った猫がいたら保護主さんに記入したアンケート用紙を渡し、猫のことや条件など話し合います。
双方合意ができたら里親申込書に記入し、スタッフが行う説明会でルールなどの説明を受け、トライアル開始となります。
トライアルがうまくいけば正式に里親契約を交わし、取引終了となりますよ。
里親募集サイト6. むさしの地域猫の会
「むさしの地域猫の会」は東京都武蔵野市を中心に武蔵野市と協働で地域猫活動を推進しているボランティア団体が運営しているサイトです。
病院やペットサロンなど、様々なお店や企業が協力しています。
武蔵野市にお住まいの方はこちらのサイトで里親になる猫を探してみることをおすすめしますよ。
里親になるためのルール
ルール
- 完全室内飼育ができること。
- 脱走防止策をすること。
- 申込の前に必ず家族全員の同意を得ること。
- 不妊去勢手術が済んでいない場合、時期がきたら手術をすること。
- 病気などになった場合、適正な医療を受けさせること。
- 一生、愛情をもって一緒に暮らすこと。
保護主さんによっては、ひとり暮らしの方、60歳以上の方のみのご家庭にはお譲り不可などの条件がある場合があります。
取引の主な流れ
気に入った猫がいたら保護主さんに問い合わせます。
実際に猫に会いに行く日程を決めて、猫との相性が良さそうであればトライアル開始となります。
譲渡会に参加すればトライアルから始めることができます。その後問題がなければ正式に譲渡決定となりますよ。
里親募集サイト7. 中央区 飼い主のいないネコ達
「中央区 飼い主のいないネコ達」は区長から委嘱を受けた、中央区動物との共生推進員という動物ボランティアさん達が運営しているサイトです。
中央区を中心に保護された野良猫たちが、里親になってくれる人を待っています。
ペットに関する様々な情報を学べるコミュニティーカフェの開催もしていますよ。
里親になるためのルール
ルール
- 終生飼養。
- 完全室内飼い。
- 不妊去勢手術の実施。
- 譲渡誓約書へのサインとご本人確認書の提示。
- ご自宅確認の為のお届けと1週間のお試し期間有り。
- 譲渡までの基本医療費負担のお願い有り。(各保護主により条件が異なることもあります。)
保護主さんが直接自宅に来て、自宅の様子も確認する仕組みになっていますよ。
取引の主な流れ
気に入った猫がいたら問い合わせをします。保護主と相談の上、トライアル開始となりますよ。
その後問題がなければ正式に譲渡決定なります。定期的に譲渡会が開催されていますので、チェックしてみることをおすすめします。
里親募集サイト8. 特定非営利活動法人アルマ
特定非営利活動法人アルマは主に関東圏の動物愛護センターから、処分される犬猫を引取、保護して新しい飼い主さんへ譲渡する活動を行っているサイトです。NPO法人アルマが運営していますよ。
東京アルマティアハイムというシェルターで、毎週日曜日オープンシェルターを開催しています。
里親になるためのルール
ルール
- 契約書への署名・捺印をすること。
- 医療費の一部負担を了承すること。
- 生計を立てる仕事を持っている方、またはそれに準ずる収入がある方が家族にいること。
- ペット飼育可の住宅に住まいがあること。
- 単身者や高齢者だけの家族の場合、保証人をたてること。
- 近日に転居がある場合、転居後の引き渡し(トライアル開始)に同意すること。
- 現在、家族に乳幼児がいないこと。
- 現在妊娠中で出産を控えている家族がいないこと。
- 自宅まで届けるため、都内近郊、関東一円に住んでいること。
- 動物に対するアレルギー等をお持ちの家族がいる場合には医師の承諾を得ること。
- 基本、先住犬猫あわせて2頭であること。(ただし諸条件によって要検討)
引き取った猫を終生面倒を見るという覚悟を持って、希望する本人が応募することをおすすめしますよ。
取引の主な流れ
里親希望のアンケートフォームで応募します。その後運営からメールまたは電話にて、飼養環境等の確認の連絡が来ます。
飼養環境等の問題がなければ、犬猫が保護されている場所の最寄の公園等にて犬猫とのお見合いをします。
問題がなければ、トライアルへ開始となります。無事にトライアル期間が終わると、正式譲渡の手続きに入りますよ。
里親募集サイト9. 府中 猫にゃんネットワーク府中
府中 猫にゃんネットワーク府中は東京都府中市環境政策課認定ボランティア団体が運営しているサイトです。
飼い猫の適正管理、飼い主さんのいない猫の地域猫の提案、写真展や勉強会を開催して啓発活動をメインに、地域と連動しながら活動していますよ。
里親になるためのルール
ルール
- 成人で経済能力がある方。(猫の適切な飼育が可能な方)
- 猫を家族の一員として迎え、愛情を持って終生飼育してくれる方。
- 58歳以上の方は、万が一猫の飼育ができなくなる状況を考慮し後継人を確認できる方。また、後継人の誓約書・同意書へのサインが可能な方。
- 完全室内飼育をしてくれる方。(脱走防止策をしてくださる方。)
- 避妊去勢手術をしてくれる方。(子猫の場合)
- その他、譲渡に関する誓約書に同意の上サインをしてくれる方。
飼える状態にあるかをしっかりと見直して、猫を迎える準備を整えてあげてくださいね。
取引の主な流れ
ブログやTwitterで里親募集をおこなっているので、気になる子がいれば連絡します。
その後面談を経て、トライアルがうまくいけば正式に里親決定となります。
トライアルのルール、譲渡ルール、譲渡費用は団体により違いがあるのでしっかりと確認してくださいね。
里親募集サイト10. ミャオ!ねこのおうち譲渡会
ミャオ!ねこのおうち譲渡会はTNR(去勢避妊手術活動)を軸に活動しているボランティアグループが運営しているサイトです。
東京銀座または池袋で毎月2回譲渡会を開催していますよ。
里親になるためのルール
ルール
- 完全室内飼いでの終生愛育をすること、
- 脱走させないための対策をすること。
- 不妊去勢の手術をすること。
- 譲渡契約書の取り交わしをすること。
- 医療費の一部の負担有り
- 記念の写真撮影有り
里親決定後の家族写真を撮るという項目から、保護主さんの愛情を感じますね。
取引の主な流れ
基本的に譲渡会に参加して里親申し込みをする流れになります。
保護主さんと条件の合意ができたら、トライアル開始となります。
順調に進めば正式に譲渡契約を交わして終了となりますよ。
厳しい審査は保護主さんの愛情
保護主さんたちはみんな保護猫達を我が子のようにかわいがっています。
審査が厳しかったりするかもしれませんが、それは愛情ゆえのことですよ。
里親として譲り受けたら責任をもって大切に育て、保護主さんへお便りを送ってあげてくださいね。