安全なドッグフードの基準とは?選ぶ時に確認したい6つのポイント

ドッグヘルスアドバイザー・ドッグトレーニングアドバイザー・ドッグライフアドバイザーの資格を保有。犬の健康管理、栄養、病気と対処法、しつけとトレーニングに関する情報が専門。

現在、国内外問わず様々な種類のドッグフードが販売されています。

いざペットショップでドッグフードを選ぼうとしてもなかなか大変ですよね。どこを確認すれば安全なものと、そうでないものを見極められるのでしょうか。

ここでは、ドッグフードを購入する前に抑えておきたい6つの基準について詳しくまとめています。

 

ドッグフードの安全性を評価する、6つの基準とは?

安全性の基準合計100点満点中
主原材料が動物性タンパク質源か30点
好ましくない原材料がないか40点
合成酸化防止剤が使われていないか10点
人工添加物が使われていないか10点
タンパク質量がAAFCO最低基準を満たすか5点
脂肪量がAAFCO最低基準を満たすか5点

pepyでは1つのドッグフードをこれら6つの基準から分析し、100点満点で採点しています。

以下では、それぞれの基準の根拠と採点方法について詳しくまとめています。

 

主原料が動物性タンパク質源か

肉

主原材料とは、原材料表の先頭に記載されている原材料名のことを指します。

原材料表は使用割合の多い順から記載するという決まり※1があるので、主原材料は「そのドッグフードのなかで最も多く使われている原材料」ということを意味しています。

犬の生育に欠かせない重要な栄養素は、血液・筋肉・皮膚・被毛・免疫系などをつくるもとになる「タンパク質」です。

タンパク質には複数の種類がありますが、犬の体に最も適しているのは「動物性タンパク質」です。効率的に摂取できるよう、主原材料が動物性タンパク質を含む獣肉・魚などが使用されている製品を選ぶことが望ましいですよ。

pepyでは、主原材料に動物性タンパク質を含む原材料を使用している場合は満点(30点)、そうでない場合は0点と評価しています。

※1. JAS法に基づく加工食品品質表示基準 第4条(2) ア : 食品添加物以外の原材料は、原材料に占める重量の割合の多いものから順に、その最も一般的な名称をもって記載すること。(一部抜粋)

 

植物性タンパク質ではどうなの?

一方で「植物性タンパク質」を含む穀物が主原材料に使用されているドッグフードもありますが、犬の栄養学的には好ましくありません。

もともと野生下で動物の肉や内臓などを食べていた犬は穀物自体を食べる習慣がなかったため、植物性タンパク質を消化・吸収することが得意ではありません。

うまく消化できないにもかかわらず与え続けてしまうと、消化不良によるアレルギーを起こしてしまう可能性がありますよ。

また動物性タンパク質は犬が栄養素として摂取しなければならない全ての「必須アミノ酸」を効率的に含んでいるのに対し、植物性タンパク質は一部の必須アミノ酸が不足しているため、植物性タンパク質のみでは栄養が偏ってしまいがちです。

これらの点から、主原材料に動物性タンパク質を使用しているドッグフードの方が望ましいのです。

出典: https://www.whole-dog-journal.com/出典: https://www.whole-dog-journal.com/

 

好ましくない原材料がないか

穀物 グレインフリー

  • 肉類
  • ミートミール、肉粉
  • 肉副産物、バイプロダクツ
  • 動物性油脂
  • ビートパルプ
  • 穀物(とうもろこし、小麦など)
  • 大豆

肉類・ミートミール・動物性油脂といった原材料の「あいまいな」表記方法では、「どの種類の肉や脂肪が使用されているのか」を私たちの目だけで判断することができないため望ましくありません。

なかには廃棄用の肉や骨・足・くちばしなど、人間でも食べないような低品質なものが使用されている可能性があります。

決して良いとはいえない品質を隠すために、あえてあいまいな表記をしていることも考えられますよね。

また上の項目でも述べた通り、とうもろこし・小麦などの穀物は犬にとって消化しにくい原材料で、場合によってはアレルギーを引き起こしてしまう可能性があるので好ましくありません。

犬に与えてはいけない食べ物、食べさせていいものまとめ。種類と理由は?

pepyでは原材料表に表記されているすべての原材料に目を通し、40点(満点)から減点方式で評価しています。先頭に表記されているものほど減点の割合を多くして(加重平均して)います。

pepy採点式(加重平均方式)

  • 主原材料を除く第2原材料以降の品目数を数え、「先頭から30%分の品目数」と「残り(70%分)の品目数」に分ける
  • 40点-{30点×(先頭から30%の原材料のうち好ましくない品目数/30%の品目数)+10点×(残りの原材料のうち好ましくない品目数/残りの品目数)}

 

合成酸化防止剤が使われていないか

試験管 危険 合成酸化防止剤 添加物 薬

  • BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)
  • BHA(ブチルヒドロキシアニソール)
  • エトキシキン
  • エリソルビン酸ナトリウム
  • 没食子酸プロピル

合成酸化防止剤とは、ドッグフードの酸化を抑制する性質を持った、人工的に合成された化学物質のことをいいます。

強力な酸化防止効果により長い賞味期限を実現する反面、発がん性や染色体異常など犬の体に悪影響を与える危険性があるといわれています。

BHT・BHA・エトキシキンは環境省の発表するペットフード安全法により使用上限量が指定されていますが、実際の原材料表にどれくらいの量が使われているかは記載されていないため、上限を超えていないかを原材料表から確認することはできません。

犬に害のない自然のハーブやビタミンなどを用いた天然酸化防止剤もありますので、こちらが使用されているドッグフードを選ぶことが望ましいですよ。

pepyでは、合成酸化防止剤を使用している場合は0点、天然酸化防止剤を使用している場合は10点(満点)と評価しています。

ドッグフードに含まれる注意したい添加物、愛犬への影響は?購入時の注意点は?

 

人工添加物が使われていないか

薬 添加物 危険 薬

  • 合成着色料(赤色102号、黄色5号など)
  • 発色剤(亜硝酸ナトリウム、硝酸カリウムなど)
  • 合成香料(グリシリジン・アンモニエートなど)

犬は嗅覚で食べ物を判断するため、フードの色味を決める着色料や発色剤はほとんど意味を成しません。

また、香料は犬の食いつきを高めることができるので効果的のように思えますが、「無理やり味付けしないと犬が食べないような低品質の原材料を使用している」可能性も考えられます。

着色料や発色剤、香料の中には石油やタールでできたものもあり、発がん性があるという理由で日本以外の多くの国で使用を禁止していることも事実です。

着色料として使用する程度の量では病気の原因にならないという考えもありますが、どれくらいの量が入っているのかわからない点、病気の発現は個体によって様々な点を踏まえると、含まれていないほうが望ましいですよね。

pepyでは、人工添加物が含まれている場合は0点、使用されていない場合は10点(満点)と評価しています。

 

タンパク質量がAAFCO最低基準を満たすか

肉

AAFCO最低基準

  • 子犬:22.5%以上
  • 成犬:18.0%以上

AAFCO(米国飼料検査官協会)の定める、犬の生育に最低限必要な栄養水準(乾燥重量比)※2を満たすドッグフードを選ぶことをおすすめします。

タンパク質は全ての生命の基本といえるほど重要なものです。犬の体組成においてタンパク質は水分の次に多く、犬の血・骨・筋肉・皮膚・被毛などの体組織のもととなる、最も大切な栄養素です。

最低基準に満たないということは、犬の健康的な生育を阻害する可能性が高いことを示しているので、望ましくありません。

pepyではドッグフードに記載されている成分分析値の「粗タンパク質」の乾燥重量比を計算し、AAFCOの最低基準を満たしていれば5点(満点)、そうでなければ0点と評価しています。

※2. フード中に含まれる水分量を除外して計算した成分値の割合のことを指します。フード記載の保証値÷(100‐水分量)で算出します。
出典: AAFCO 栄養基準に基づく成分分析一覧表(ドライフード)

 

脂肪量がAAFCO最低基準を満たすか

ビーグル_食事

AAFCO最低基準

  • 子犬:8.5%以上
  • 成犬:5.5%以上

脂肪はタンパク質や糖質の2倍以上ものエネルギーをつくりだすことができる、犬の活動や生命維持を担う大切な栄養素です。

また脂溶性ビタミンの吸収を助ける働きや、食餌によって犬の体内では合成できない必須脂肪酸を供給する働きなどもあります。

脂肪が不足すると、皮膚の乾燥や被毛の輝き・ハリの減少を引き起こします。

エネルギー量の減少から活動が鈍くなったり、臓器の保護、細胞膜の形成、ホルモンの生成などの機能に支障をきたしたりしてしまいます。

pepyではドッグフードに記載されている成分分析値の「粗脂肪」の乾燥重量比を計算し、AAFCOの最低基準を満たしていれば5点(満点)、そうでなければ0点と評価しています。

 

得点ごとの分類は?何点以上がおすすめ?

得点ごとの分類分類ごとのドッグフードの特徴おすすめ度
100点原材料の品質・成分バランスが完璧な最高級品。文句なしで愛犬の主食に超おすすめなドッグフード。★★★★★
99~90点原材料の品質・成分バランスともに優れていて、十分おすすめできるドッグフード。★★★★・
89~70点愛犬の健康な発育に十分な栄養素は補給できるが、原材料の品質にやや疑問が残る。★★★・・
69~50点不必要な原材料が多用されており品質も良くない。体に害を及ぼす恐れのある添加物も含まれる。★★・・・
49点以下原材料や成分バランスに問題があり、愛犬の体に悪影響な成分が大量に含まれる。★・・・・

愛犬の主食としての十分な安全性を考えると、90点(★★★★・)以上のドッグフードがおすすめです。

理想は90点(★★★★・)以上のドッグフードを与えることですが、安全性の高いドッグフードは品質にこだわっているものが多く、どうしても価格が高くなってしまう傾向があります。

「愛犬の食費を一気にあげられない…」という場合は、「同じ価格帯でより得点の高い」ドッグフードに切り替えることをおすすめします。

例えば現在59点(★★・・・)のドッグフードを愛犬に与えている場合、70点(★★★・・)以上の商品に切り替えることが望ましいです。

以下では有名なドッグフード138種類の点数と1kgあたりの価格をまとめていますよ。

 

ドッグフード138種類の得点まとめ

餌 ドッグフード

 

100点満点(★★★★★)のドッグフード

ドッグフード名フードの得点1kgあたりの価格
オリジン100点2712円
ティンバーウルフ100点2224円
フィッシュ4ドッグ(スーペリア)100点2419円
goood(グゥード)100点3680円
K9ナチュラル100点3804円

 

99~90点(★★★★・)のドッグフード

 

89~70点(★★★・・)のドッグフード

ドッグフード名フードの得点1kgあたりの価格
クプレラ89点1808円
シュプレモ89点1439円
ソルビダ89点2100円
ナチュラルナース88点2638円
フィッシュ4ドッグ88点2217円
フィッシュ4ドッグ サーモン88点2217円
Butch(ブッチ)88点1404円
ブルー88点1546円
プロステージ87点1620円
プロネイチャーホリスティック87点1397円
PIYO87点4998円
パーフェクション86点1978円
サイエンスダイエット  小型犬用85点957円
カルマ【販売終了】83点1936円
ウェルネス83点2268円
アーガイルディッシュ82点2311円
愛犬厨房『北海道鱈チーズごはん』82点3560円
ナチュラルチョイス81点1682円
ナチュラルバランス80点1780円
ピュアロイヤル80点5400円
プリモ80点1680円
アイムス79点608円
セレクトバランス79点1062円
プラチナムナチュラル79点1200円
ヘリテージ【生産終了】79点不明
ビルジャック78点1987円
ネイチャーズロジック77点2170円
馬肉自然づくり77点3499円
ケイナインキャビア77点2268円
アランズナチュラル76点2138円
S.G.J.Products『ピュア』76点1974円
アルモネイチャー75点1944円
ユーカヌバ75点1592円
アニモンダ グランカルノ75点1512円
プレミアムエイト73点1419円
ユーグレナファーム73点2905円
モアソフト73点3240円
GO!72点2029円
ボッシュ72点1890円
ビーナチュラル71点1440円
FORZA10(フォルツァ)70点2016円
ネイチャーズバラエティ70点1938円
アニマルプラネット70点2376円

 

69~50点(★★・・・)のドッグフード

ドッグフード名フードの得点1kgあたりの価格
プロプラン69点911円
ブラックウッド68点1556円
プロパック68点857円
サイエンスダイエット プロ67点1012円
ピュリナワン66点607円
マザープラス66点2700円
カークランド65点339円
グリーンフィッシュ65点2041円
64点2772円
アボダーム63点1150円
グリーンプラス62点1490円
シーザー62点1090円
ナナ61点1642円
スーパーゴールド60点1809円
ドクタープロ60点1260円
プリンシプルナチュラル60点963円
ドゥロイヤル59点4770円
プロマネージ59点1048円
ビオナチュール59点2042円
キャネディ58点552円
ホリスティックレセピー58点1679円
ドクタークレド58点1188円
ソリッドゴールド55点1644円
ドクターズチョイス53点1512円
ジェム(Gem)53点2016円
メディコート53点1100円
ウェルケア52点337円
モッピープロ52点 1208円
ヤラー オーガニック52点2214円
ビューティープロ50点645円
ファーストチョイス50点833円
メディコート50点936円
ボジータ50点1944円

 

49点以下(★・・・・)のドッグフード

 

その他(療法食・一般食・サポートフードなど)

ドッグフード名分  類1kgあたりの価格
ロイヤルカナン療法食1937円
犬心療法食2808円
アニモンダ(インテグラプロテクト)療法食3870円
ドクターズダイエット療法食1396円
プリスクリプションダイエット(i/d)療法食1513円
 スペシフィック療法食2591円
ランダーランドサポートフード4536円
オネストキッチン プレファレンスサポートフード4467円

 

ドッグフード選びは原材料表をきちんと確認!

ラブラドールレトリーバー 餌

「コマーシャルでよく見かけるから」「価格が安いから」というのもドッグフードを選ぶ理由のひとつですが、人気や価格と安全性は必ずしも一致しません。

ドッグフードを選ぶ時は周りの意見に流されることなく、必ず原材料表と成分表まで目を通してから選ぶことをおすすめしますよ。

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