犬のヘルニア、症状や治療法は?手術費用、予防法は?ミニチュアダックスフンドはなりやすい?

犬も人間と同様にヘルニアになることがあります。とくにミニチュアダックスフンドは、他の犬種に比べて10倍以上ヘルニアになりやすいといわれています。この記事ではヘルニアの症状や治療法、手術費用、予防法についてご紹介します。

 

犬の椎間板ヘルニア、どんな症状?

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椎間板ヘルニアの症状

  • 抱っこを嫌がる
  • 変な歩き方をする
  • 神経の障害が表れる

臓器や骨が本来あるべき位置からズレた状態をヘルニアといい、犬がなりやすいヘルニアは椎間板(ついかんばん)ヘルニアです。

椎間板とは背骨の骨の間にあるゼリー状のクッション材のことで、椎間板物質が背骨内の脊髄(せきずい)にはみ出ることで椎間板ヘルニアを発症します。変形した椎間板が神経の集まっている脊髄部分を圧迫することで、痛みや痺れをもたらし、大きく3つの症状が表れます。(以下「椎間板ヘルニア」のことを「ヘルニア」と表記します。)

 

症状1. 抱っこを嫌がる

ヘルニアは体を触られたり動かしたりするだけで痛みを伴うので抱っこを嫌がります。ヘルニアを発症したほとんどの犬にみられる症状なので、愛犬がその素振りをみせたら発症しているケースが多いといえます。

 

症状2. 変な歩き方をする

痛みをかばって後ろ足を引きずったり爪をすったりして歩くことがあります。腰をフラフラ揺らして歩くような変な歩き方をするようになったら注意が必要ですね。

 

症状3. 神経の障害が表れる

ヘルニアの症状でもっとも重いとされていて、完治が難しいケースです。具体的には「排便・排尿がうまくできない」「下半身の麻痺や足をつねっても痛みを感じない」などの障害が表れてしまいます。

 

犬のヘルニア、治療法は?

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軽度の場合は「投薬治療」や「温熱療法」で経過をみることが多いです。

急性で痛みが強いケースでは、抗炎症作用や鎮痛作用のある薬で症状を抑えて痛みがおさまるのを待ちます。痛みが和らいでから温熱療法が行われることもあります。

重症化している場合は、手術をして椎間板物質を取り除きます。麻酔によって体に大きな負荷がかかりますので、軽度のうちに動物病院を受診することをおすすめします。

 

犬のヘルニア、自然治癒は不可能?手術をしないと治らない?

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ヘルニアは放っておいても悪化する一方で自然治癒は望めません。専門の獣医師に必ず診てもらってくださいね。

足を引きずる症状があると手術をすすめられることが多いです。ただ、手術は体に負荷がかかりますので、愛犬の年齢や健康状態をふまえて決断してくださいね。

 

 

犬のヘルニア、手術費用は?

お金

ヘルニアの手術費用

  • 20~50万円

手術代は動物病院によっても大きく異なりますが20~50万円程度です。

費用にはCTスキャンなどの手術前検査料、手術料、麻酔料、入院料(約1週間分)、薬剤料、コルセット代が含まれます。医療体制の整った高度な治療が受けられる施設では、その分高額になります。

施設によっては別料金で術後のリハビリ(水中トレーニング等)を受けられる場合もあります。術後の回復も考えた上で動物病院を選ぶのがポイントですね。

最近では鍼(はり)治療などの東洋医学を取り入れた治療を行う獣医師もいます。長期間の治療になるため費用は10万円を超えることが一般的ですが、軽度の場合は効果が期待できる治療方法ですよ。

トラブルを避けるためにも、費用の内訳は事前に確認してくださいね。

 

犬のヘルニア、予防はできる?

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全力疾走や何度もジャンプするなど、背骨に大きな負担を掛けるような運動をさせないのが一番の予防策です。バランスの取れた食事を与え、肥満を予防するのも負荷軽減の観点から重要なポイントになります。

カルシウムは不足しても過剰摂取でも病気の原因になりますので、犬種にあったバランスの良い食事を与えてあげてください。

 

犬のヘルニア、ミニチュアダックスフンドはなりやすい?

ミニチュアダックスフント_寝る

ミニチュアダックスフンドは胴が長くて脚が短いので腰に負担がかかりやすく、ヘルニアになりやすい犬種です。

ソファほどの高さから飛び降りただけでも発症してしまうことがあるので、激しい運動を控えていても発症してしまう可能性が高いです。特に3歳を過ぎると注意が必要です。

ミニチュアダックスフンドのヘルニアは最悪の場合、歩行不良になり車椅子を使用せざるをえなくなります。激しい運動を避けるとともに、散歩の際には首輪ではなくハーネスを使用するなど、腰に負担がかからない工夫してあげてくださいね。

ヘルニアはペット保険の適用外になっている場合もあるので、ミニチュアダックスフンドを飼う際には加入する保険にヘルニアが含まれているか確認してくださいね。

ヘルニアはできるだけ早期に発見して防ぐ!

犬_ゴールデンレトリーバー_散歩

背骨や脊髄を痛めてしまうヘルニアは、犬も人と同じように後遺症が残る危険性がある怖い病気です。

特に走り回ることが好きな性格の犬にとっては、耐え難いほど辛い症状です。

日頃からの予防を心がけ、発症の疑いがある場合はできるだけ早期に治療を開始してあげればあげるほど、完治できる可能性が高まりますよ。