犬の水頭症は症状や見た目でわかる?薬で治療するの?

水頭症とは脳の脳室と呼ばれる部分に液体が異常に溜まってしまう病気です。液体により脳が圧迫されることで様々な症状が引き起こされます。この記事では、犬の水頭症の症状や原因、診断方法、治療法、予防法、かかりやすい犬種についてご説明します。症状を知ることで、早期に異変に気づけるといいですね。

 

水頭症とは?詳しく解説

犬 病気

水頭症とは脳の脳室に異常に液体が溜まることで、脳が圧迫されてしまう病気です。

脳室からは「脳脊髄液(のうせきずいえき)」という液体が常に分泌されていて、古くなった脳脊髄液は常に排泄されています。脳脊髄液は脳を保護する働きや脳の水分量を調節する働きなどがあります。

水頭症ではこの脳脊髄液が「過剰に分泌されること」あるいは、「排出が妨げられること」という2つのタイプによって生じます。

 

犬の水頭症、症状は?

犬病気

水頭症の症状は、圧迫される脳の場所や、病気の進行状態によって様々ですが、主に次のような症状があります。

● 元気がなく、ぐったりしている
● 寝てばかりいる
● 攻撃性が強まる
● 食欲不振になる
● 視力障害になる
● 痙攣する

病気が悪化すると、治療を行ったとしても症状が改善される可能性は低くなり、外科手術のリスクも高まります。上記のような症状を見つけたら、すぐに動物病院に連れて行くことをおすすめします。

 

犬の水頭症、原因は?

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水頭症を発症する原因は、先天性要因と後天的要因があります。

先天性の場合、遺伝子の異常により発症することなどが考えられます。生後3~6ヶ月の間に症状が出ることが多いといわれています。

後天性の場合、頭部への外傷や髄膜炎、脳腫瘍などが原因となり、脳脊髄液の循環経路が断たれたり、脳脊髄液が過剰に産生されることで発症します。この場合は、発症時期や年齢に特に決まりはありません。

 

犬の水頭症を診断する方法は?

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犬が水頭症を発症すると、「頭がドーム型に膨らむ」「眼球が飛び出ている」「頭頂部の骨を触ると穴が開いているような感じがする」などの症状が見られる場合もありますが、目立った症状がほとんど出ないこともあります。

目立った症状が出ていないときは、「血液検査」「X線検査」「脳波検査」「超音波検査」「CT検査」「MRI検査」などから診断します。

 

犬の水頭症の治療法は?薬を飲むの?

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犬の水頭症は、治療を施しても完治することはありませんが、症状の緩和を目的とした処置を取られることがあります。治療は、投薬治療を中心とした内科的治療と、シャント療法という外科的治療があります。

内科的治療法

内科的治療は、脳脊髄液の量を減らすことで脳にかかる圧力を下げる「高圧利尿剤」などを使用します。

外科治療法

外科的治療としては、「シャント療法」と呼ばれる方法があり、特殊なチューブで脳とお腹をつなぐことで、チューブを通して脳脊髄液をお腹の中に流れていくようにします。

しかし、必ずしもこの手術が改善につながるとは言い切れず、手術後に感染症などのトラブルも報告されているため、手術の際は獣医師とよく話し合ってください。

また、水頭症を発症した犬は、頭が変形したり、手術で頭とお腹にチューブをつながれたりするため、飼い主さんはショックを受けるかもしれませんが、愛犬としっかり向き合って、かわいがってあげられるといいですね。

 

犬の水頭症は予防できる?

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水頭症は先天性の要因もあるため、完全に予防することは難しいと考えられています。ただ、頭部を強く打つことを防いだり、髄膜炎が悪化しないように注意したりすることは水頭症の予防につながります。

また、早期発見、早期治療が鍵となるので、普段から愛犬をよく観察して、わずかな変化にも気づけるようにしてあげられるといいですね。

 

犬の水頭症、かかりやすい犬種は?

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犬の水頭症に遺伝的要因で発症しやすい犬種は、チワワ、トイプードルやポメラニアン、マルチーズ、ヨークシャテリア、シーズーといった頭の大きな小型犬です。その他、パグやボストン・テリア、ペキニーズなどの短頭種にも多いといわれています。

 

犬の水頭症は早期発見が大切

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愛犬は飼い主さんに癒しを与えてくれる、命を持った大切な存在です。日頃から適切な飼育を心掛け、たくさん遊んで、かわいがってあげてくださいね。

スキンシップやコミュニケーションは、絆を深めると同時に、愛犬のわずかな変化に気づきやすくなります。元気がない、食欲がない、攻撃性が強くなったなど、日常生活での変化に気づくことで、水頭症などの病気を早期発見できるといいですね。