ハリネズミの特徴と飼い方のポイントは?飼育グッズまとめ

ハリネズミはネズミではないとご存じですか?実は、ハリネズミはモグラの一種です。「ネズミだからハムスターみたいに飼えばいいの?」と考えている方も多いようです。

今回は、ハリネズミの飼い方ポイントと飼育グッズについてまとめました。ハリネズミの飼い方はあまり知られていないので、これから飼いたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。

 

ハリネズミの習性や特徴

ハリネズミ

ハリネズミの特徴とは?

ハリネズミは夜行性の動物です。野生下では熱帯の乾いた岩場や草が茂った場所に単独で生活していますよ。

非常に臆病でデリケートな性格をしています。嗅覚と聴覚が良く、においや声で飼い主さんを覚えることができます。記憶力も優れているため、時間はかかりますがトイレを覚えさせることも可能ですよ。

 

ハリネズミの魅力は?

名前の通り、5000本以上もある背中の針がハリネズミの魅力の1つですね。針の色も、種類ごとにさまざまなバリエーションがありますよ。

また、おっとりとした性格も非常にかわいらしいですね。見ているだけで癒されます。

 

ハリネズミの寿命

飼育下でのハリネズミの寿命は、5~10年といわれています。小型の動物としてはかなり長生きする動物ですよ。また体がとても丈夫で、適切な飼育環境であればめったに病気にかかりません。

ただ非常に繊細な性格ですので、ストレスから来る体調不良などには気をつけてあげたいですね。

 

ハリネズミの繁殖について

ハリネズミは34~37日の妊娠期間ののち、3~4匹の赤ちゃんを産みます。

出産前・後のハリネズミは非常に神経質になります。なるべくストレスを与えないように、繁殖に必要なグッズをしっかりとそろえるようにしてくださいね。

 

ハリネズミの特徴まとめ

ハリネズミは脊索動物門(せきさくどうぶつもん)哺乳綱(ほにゅうこう)真獣亜綱(しんじゅうあこう)食虫目(しょくちゅうもく)ハリネズミ亜目ハリネズミ科に属します。

ハリネズミ科にはハリネズミ類、ジムヌラ類があります。ハリネズミでイメージする針があるのはハリネズミ類ですよ。

 

ハリネズミの選び方と注意点

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ハリネズミの値段は?

ハリネズミの値段は種類や大きさ、色などによってさまざまですが、2.5~3万円くらいが相場です。

スタンダード(ソルト&ペッパー)やシナモンで1.5~2万円、アルビノやホワイト、パイドは2.5~3万円が目安ですよ。

 

ハリネズミを飼いたい!販売元は?

ハリネズミは、ペットショップやブリーダーから購入することができます。なかにはハリネズミ専門のショップもあり、購入後もいろいろな相談に乗ってくれるところが多いのでおすすめですよ。

海外から輸入されてきたハリネズミは小さなスペースで多数のハリネズミを飼育・繁殖させている事が多く、栄養状態が悪いこともあります。

 

ハリネズミの選び方は?

購入する際は、ハリネズミがどんな環境で飼育されてきたのかを確認してください。

1つのケージでたくさんのハリネズミを飼育していないか、食事は偏っていないか、肥満・やせすぎではないかなどをチェックし、どんなハリネズミなのかを良く知ってから購入することをおすすめしますよ。

見た目で判断しにくい時は、店員さんに直接聞いてみてください。詳しく教えてくれるはずですよ。

 

ハリネズミは飼いにくい?

愛らしいハリネズミですが、犬や猫と比べると飼育は少々難しいかもしれません。

ハリネズミは単独行動を好み、臆病で敏感な性格であるため、環境や飼い主さんに慣れてもらうのに時間がかかります。少しでもストレスを与えてしまうと人間嫌いになることもありますので、飼い主さんと円滑なコミュニケーションが取れるようになるまでは相当な時間と忍耐力が必要になるかもしれません。

もともとは西アフリカから東アフリカにかけて生息するハリネズミは、暑さにも寒さにも弱く、四季のある日本の気候はかなり厳しい環境になります。飼育に適切な温度は24~29℃、湿度は40%程度なので、日本で飼育する場合には飼育用品や装置を用意して、しっかりとした管理が必要です。

また、夜行性であること、虫を食べることなどが飼育が難しいといわれる点です。

ただ根気よくハリネズミをかわいがってあげれば、必ず飼い主さんの愛情に応えてくれるはずですよ。

 

国産と外国産の違いは?

ハリネズミの繁殖場として有名なのはタイです。その為、外国産のハリネズミの多くはタイで生まれています。その他にはアメリカ産やカナダ産のハリネズミが多いです。

外国産のハリネズミは、飛行機などの長時間移動の影響でたくさんのストレスがかかってしまいます。輸入されるときにストレスからケンカをして傷ついてしまう個体も多いです。

 

外国で育てられるハリネズミは、人に慣らすということをしていないことが多いです。そのため、せっかく飼い始めてもなついてくれないこともあります。

ただその分人件費などがかかっていないので、値段は外国産のほうが国産よりも安くなっています。

 

ハリネズミの飼い方

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飼育グッズ、必要なものは?

ハリネズミの飼育に必要グッズ

  • ケージ
  • 床材
  • 隠れ家となる小屋
  • 冷暖房グッズ

ケージ

ハリネズミは他のハリネズミと一緒に多頭飼いするとストレスを感じてしまうので、1匹1ケージで飼うようにしましょう。ハリネズミの多頭飼いを検討している方は、ハリネズミの数だけケージを用意する必要があるので注意してくださいね。

かじり石などの他のグッズを置く場所やハリネズミが動くスペースを考えると、60~90cmほどの大きさのケージが理想的です。

 

床材

匂いに敏感なハリネズミの為に床材の香りには注意をしましょう。敷材は誤って飲み込んでしまうこともありますので、アレルギーなどを気にして購入することをオススメします。

おすすめは広葉樹マットです。広葉樹マットはトイレの役割も担うことができる床材ですので掃除が楽になりますよ。

 

隠れ家となる小屋

ハリネズミは臆病な性格です。落ち着いて休める場所が必要になるので、ケージの中に隠れ家となる小屋を設置してあげましょう。

ウサギ用の小屋等を代わりに使うこともできます。

 

冷暖房グッズ

ハリネズミはデリケートなので、飼育環境が暑すぎても寒すぎてもよくありません。飼育環境によって夏眠や冬眠をしてしまい、最悪の場合、命を落とす事に繋がるケースもあります。

夏はひんやりボードと呼ばれる熱を逃がす板や大理石を床材の下に敷いたり、冬はヒーターや保温シートを使用したりすることをおすすめしますよ。

 

ハリネズミの餌はどうしたらいい?

ハリネズミは体温維持が苦手なため、高カロリーで消化の良い餌を必要とします。ハリネズミ専用のフードも市販されているので、そちらを与えることをおすすめしますよ。

栄養補給の観点から、おやつなどに昆虫やミルワームなどの生餌を食べさせてあげてください。

また、その名前から勘違いされやすいですが、ハリネズミはモグラの仲間であってネズミではありません。ハムスターフードなどネズミ科のエサを与えると栄養障害を起こしてしまうこともあるので、気をつけてくださいね。

 

餌の費用はどのくらいかかる?

ハリネズミのエサは、1ヶ月で1500円程度です。

ハリネズミは偏食しやすくフードを食べなくなる子が多いので、数種類のフードを混ぜると飽きっぽいハリネズミも食べ続けてくれますよ。

 

ハリネズミの夏眠・冬眠対策は?

ハリネズミにとって快適な室温は22~27度、湿度は40~60%です。これを大きく超えてしまうと夏眠や冬眠状態に陥ってしまいます。

本来ハリネズミは夏眠・冬眠はしない動物です。もしこのような状態になってしまったら命の危険もありますので、飼育環境をしっかりと管理する必要がありますよ。

エアコン・クーラーなどで室温を常に一定に保ち、直射日光の当たらないところで飼育してください。また、ハリネズミの動きに異変がないかこまめにチェックすることが大切です。

 

ハリネズミの飼育施設の掃除は?

掃除の時間帯は「ハリネズミが起きはじめる夕方以降」に行います。

1度に全てを掃除してしまいますと自分のにおいや慣れ親しんだにおいまで消えてしまうので、ハリネズミが不安を覚えてしまいます。においのついたものを少しだけ残すようにしてくださいね。

「おしっこやうんちで汚れた床材の交換」「回し車の洗浄」「給水器の洗浄」はこまめに行います。洗剤はしっかりとすすぎ、完全に乾かすことに注意して掃除してください。

 

ハリネズミの噛み癖の対処方法は?

ハリネズミが指を噛む時は、飼い主さんの指を餌と勘違いしていたり不安や恐怖を感じていたりする場合などがほとんどです。

噛み癖がある場合は、慢性的なストレスが溜まっていることが多いです。「不適切な飼育環境ではないか」「運動不足ではないか」「飼い主さんとのコミュニケーション不足ではないか」を確認し、改善してあげましょう。

 

ハリネズミのなつかせ方は?

ハリネズミは嗅覚が優れた動物です。嗅いだことのないにおいがすると警戒したり、威嚇したりします。ですので、ハリネズミと仲良くなるためには、飼い主のにおいに慣れさせる必要があります。

飼いはじめた頃は、においを覚えさせる意味でも手の平の上に乗せてあげてにおいを嗅がせましょう。このとき、毎回同じにおいがするのが理想的なので、煙草を吸った手、香水が付いた手、石鹸の香りがする手など、普段と違うにおいがするときはスキンシップを控えましょう。

また、においを覚えてもらうために、エサを手渡しで与えることもおすすめですよ。

もちろんハリネズミにも個体差があるので、すぐになつく子もいれば、あまりなつかない子もいます。なつかないからといって飼ったハリネズミを交換しようとしたり、捨てようとしたりする身勝手な飼い主も実際にいます。ペットとして迎える前に、性格の違いを個性として受け止めてあげる覚悟が必要ですよ。

 

ハリネズミの肥満対策は?

ハリネズミの肥満の主な原因は「食べ過ぎ」「運動不足」です。

普段の食事以外に、チーズやミルワームなどの高カロリーなおやつをご褒美として与える時には量に注意してくださいね。おいしそうに食べるからといって与えすぎてしまうと肥満に繋がりますよ。

また、食事量に対して運動が不足している場合も肥満になりやすいです。食事量に見合った運動をさせるようにしてくださいね。

ハリネズミの肥満についてはこちらの記事に詳しくまとめています。

 

お風呂

ハリネズミをお風呂に入れるメリットは、「ノミ・ダニの退治」「皮膚トラブルの防止」です。

ただハリネズミは水浴びをしない動物なので、乱暴に扱ってしまったり頻繁に入れたりするとストレスを感じてしまうことがあります。

1ヶ月以上の間隔を空けて、人肌程度のぬるま湯にゆっくりとつけてあげてくださいね。お風呂の後は、体が冷えないようにしっかりと水分をふき取ります。

 

触れ合う際の注意点

ハリネズミの背中には、5000本以上の針があります。驚いたり怖い思いをすると針を立ててしまうことがあるので、ハリネズミとスキンシップを取っているときには注意必要です。特に抱っこしている時には、針が刺さっても驚いてハリネズミを落としてしまうことがないように、気を付けてあげてください。

 

ハリネズミの病気と健康

ハリネズミ

上でも述べたとおり、ハリネズミは丈夫で長生きする動物です。しかし全く病気にならないわけではないので、こまめな衛生管理と健康チェックで異変がないかを確認してくださいね。様子がおかしいようでしたら、早期に獣医さんに相談することをおすすめします。

ハリネズミがかかりやすい病気としては、遺伝による「腫瘍(ガン)」や水分不足や運動不足による「便秘」、糖類の過剰摂取による「糖尿病」などです。

また、食べすぎ・偏食による「肥満」も気をつけなければなりません。重度な病気を引き起こす原因にもなるので、こまめな運動・食生活の改善を心掛けてくださいね。

 

ハリネズミを飼うなら責任を持って

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かわいらしい見た目で、最近ペットとして人気が出てきたハリネズミですが、正しい知識を持っていないと飼育が難しい生き物です。

人気の裏では、ハリネズミを捨てる人は増えて跡を絶ちません。すでに捨てハリネズミが野生化して問題となっています。政府は2005年に、マンシュウハリネズミ、ナミハリネズミなどを含む、エリナケウス属を特定外来生物に指定しました。身勝手な飼い主のせいで、正しく愛情をもって飼育していた飼い主とそのハリネズミが、外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)のもと、犠牲となってしまいました。

このまま身勝手で無責任な飼い主が増えてしまうと、ペットとして普及しているヨツユビハリネズミに関しても、外来生物法の対象にならないとはいいきれません。

気軽にハリネズミを飼う前に、飼育法や生態などを学んで、生涯大事に育てる覚悟と責任をもってペットとして迎えてあげてくださいね。

 

飼いたいと思ったら、入念な準備を忘れずに

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ハリネズミは見た目がハムスターに似ているので、ハムスターの飼育グッズを準備してしまう方が多いようです。ハリネズミの飼い方を参考に、必要不可欠なものを安く賢く買えるといいですね。