愛猫に与えるフード選びに迷っている!豊富な知識を持っている人の意見を取り入れてフードを選んであげたい!と思っている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
この記事では獣医さんが推奨するキャットフードの条件、条件に合うキャットフード3選、これだけは避けたい条件についてまとめました。
目次
全100種類のキャットフードをいくつかの基準をもとに徹底調査、検証!
愛猫にあったキャットフードの選び方、探し方を以下の記事でご紹介しています!
キャットフード買うならこれで決まり!
おすすめ15選を徹底分析
100種類ものキャットフードの安全性を比較!これを与えれば間違いなしのおすすめ15選をご紹介します。
その他キャットフードにまつわるお役立ち情報も満載!
獣医さんに聞いた、おすすめキャットフードの条件とは?
ペットクリニックアニホスの院長 弓削田直子先生に、キャットフードに含まれる「穀物」と「添加物」について質問を投げかけたところ、次のように回答頂きました。
穀物について
最近では、健康な猫に与えるフードはグレインフリーが良いと考えられています。
肉食動物である猫は、炭水化物の少ない食事に適応した特殊な代謝機能を持っています。また、唾液中にアシラーゼが含まれていない事を考えても、炭水化物含有量は少ない方が適しているといえます。
ただ、十分な量の動物性タンパク質を摂取する必要があるので、グレインフリーフードをおすすめします。
添加物について
添加物には、「合成酸化防止剤」「発色剤」「着色料」、食欲を増進させるための「フレーバー」など様々なものがあります。
添加物の中には、発がん性が指摘されているものや貧血の原因になる可能性があるものもありますが、それらの物質は日本では添加物として認められていないので、あまり心配する必要はありません。
例えば「酸化防止剤」は天然よりも合成されたものの方がパワーが強く、キャットフードの賞味期限が伸びる傾向にあります。
合成酸化防止剤には「エキシトシン」「BHA(ブチルヒドロキシアニソール)」「BHT(ジブチルヒドロキシトルエン)」など種類がありますが、発がん性が報告されている物質ばかりですよ。
愛猫の健康を考えるのであれば、合成添加物は極力使用していないフードのほうが望ましいです。
キャットフードの添加物の愛猫への影響について詳しい記事はこちらです。
獣医さんのおすすめキャットフード3選!
おすすめのキャットフード3選
- モグニャン
- 犬猫生活キャットフード
- カナガンチキン
安全なキャットフードの最低条件は「グレインフリー」と「合成添加物不使用」の2つであるといえます。ここでは実際に販売されているキャットフードで条件にあうおすすめ商品を3つ紹介しています。
モグニャン
メイン食材 | 白身魚 |
---|---|
酸化防止剤 | ビタミンE |
人工添加物 | 不使用 |
穀物 | 不使用 |
賞味期限 | 開封後3ヶ月 |
内容量 | 1.5kg |
価格 | 4356円(税込) |
一番におすすめしたいのは、食材のひとつひとつにこだわってつくられているモグニャンです。
原材料のうち65%も使用している白身魚は、高タンパク・低脂肪で消化吸収に優れており、香りや旨み成分が豊富なので食いつきも期待できます。
また、尿路系のサポートに役立つ「クランベリー」や腎臓のケアに役立つ「オメガ3脂肪酸」、食物繊維が豊富な「サツマイモ」や「カボチャ」「リンゴ」なども配合されています。
穀類や人工添加物も不使用なので、消化しやすく体に優しいため、赤ちゃんからシニア猫まで生涯にわたって食べさせることができるのも嬉しいですね。
モグニャンは、健康的であることはもちろん、美味しさも追求したキャットフードといえますよ。初回は半額で購入できるため、「最高級品質」に加え「買いやすさ・試しやすさ」も評価して1番のおすすめです。
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モグニャンの詳細は下記記事をチェック
→モグニャン キャットフードは安全?原材料を徹底評価!口コミや評判もチェック
犬猫生活キャットフード 国産の生鶏肉
メイン食材 | 生肉(鶏肉(日本)、牛肉(ニュージーランド、オーストラリア、日本)、金沢港の朝獲れ魚(日本)、鶏レバー(日本)) |
---|---|
酸化防止剤 | 不使用 |
人工添加物 | 不使用 |
穀物 | 不使用 |
賞味期限 | 製造から9ヶ月 |
内容量 | 1.5kg(750g×2) |
価格 | 6,908円(税込) |
犬猫生活キャットフード 国産の生鶏肉は、少しでも長く健やかでいてほしいという思いから作られました。国産の素材にこだわり、人間が食べても問題ない品質に仕上げています。
グレインフリーなので、フードの影響を受けた涙やけや消化不良などを予防・改善に期待ができます。さらに乳酸菌やオリゴ糖も配合されており、腸内環境も整えられます。
こだわって作ったからこそ自信があり、原材料の産地を理由とともに公開しています。愛猫が毎日食べるご飯だからこそ、栄養とおいしさを両立したものを…と考えている方におすすめです。
今回紹介したのは鶏肉メインのフードですが、魚好きな子におすすめな「金沢港の朝獲れ魚」もあるため、愛猫の好みに合わせて選ぶこともできます。
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犬猫生活キャットフードの詳細は下記記事をチェック
→犬猫生活キャットフードオールステージ 国産の生鶏肉(レガリエキャットフード)は安全?原材料を徹底評価!口コミや評判もチェック
カナガン
メイン食材 | 乾燥チキン、骨抜きチキン生肉 |
---|---|
酸化防止剤 | ビタミンE |
人工添加物 | 不使用 |
穀物 | 不使用 |
賞味期限 | 開封後1ヶ月半 |
内容量 | 1.5kg |
価格 | 4276円(税込) |
カナガンキャットフードに使用されている原材料は、人間でも食べられるほど高品質で栄養価が高いものだけを使用しています。
主原料として配合されている乾燥チキン・骨抜きチキン生肉には、猫が必要とする良質な「タンパク質」はもちろん「ビタミン」や「リン」、健康を維持し免疫力を保つ「セレン」が豊富に含まれています。
また海藻は、栄養価が高くミネラル豊富な食材で、愛猫の健康維持をサポートします。オメガ3脂肪酸も含まれているので、健康的な皮膚や被毛を守ってくれますよ。
その他、尿路結石ケアにおすすめのビタミンC豊富なクランベリー、リフレッシュに役立つカモミールなども配合され、毎日の食事で愛猫の健康をいたわることができます。
もちろん、皮膚病をはじめアレルギーを引き起こしやすいといわれる穀物を使用しないグレインフリーレシピで、有害な人工添加物も一切使用していないのも高く評価できるポイントです。
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カナガンチキンの詳細は下記記事をチェック
→カナガンキャットフードチキンは安全?原材料を徹底評価!口コミや評判もチェック
キャットフードを選ぶ時に気をつけたいポイントは?
選ぶときに気をつけたいポイント
- 4Dミートについて
- 猫に必要な栄養素について
- マグネシウム値について
- AAFCO(米国飼料検査官協会)の給餌基準について
4Dミートについて
4Dミートとは「死亡した動物の肉(DEAD)」「死にかけだった動物の肉(DYING)」「病気だった動物の肉(DISEASED)」「障害のあった動物の肉(DISABLED)」の4つの単語の頭文字を取った言葉で、食品に適していない肉のことを指します。
猫は器官が弱く繊細なため、このような原材料を含むフードを食べると尿路疾患や腎臓病などの原因となります。
「○○ミート」や「肉副産物」という表記があるキャットフードは4Dミートが含まれている可能性があるので、購入を避けることをおすすめします。
比較的安い値段で売られているキャットフードの中にはこのような原材料が含まれていることが多いです。
猫に必要な栄養素について
猫に必要な栄養素
- タンパク質
- 脂肪
- ビタミン
- ミネラル
猫が必要な栄養素が十分に入ったキャットフードを選ぶことをおすすめします。
タンパク質
タンパク質は体の組織を作る大切な栄養素。猫は肉食で、人間の3倍以上のタンパク質を必要とします。
タンパク質はアミノ酸からできていますが、猫はアミノ酸を体内で作ることができません。よって、毎日の食事から摂取する必要があるといえます。
脂肪
人間にとっては大きな負担となる脂肪ですが、猫はすぐに消化できます。
脂肪に含まれる脂肪酸も体内で作ることはできないので、毎日の食事で摂取する必要があります。
ビタミン
ビタミンは代謝を促進する栄養素です。
猫には14種類のビタミンが必要で、特に「ビタミンA」「ビタミンB」「ビタミンE」が必要とされています。
ミネラル
ミネラルは食べたものをエネルギーに変換する働きを持っています。
ミネラルとビタミンをバランスよく摂らなければ、さまざまな病気の原因となってしまいます。
マグネシウム値について
猫は泌尿器系の器官が弱く、尿路疾患や腎臓病になりやすい動物です。マグネシウムを過剰に取りすぎると、尿路疾患や腎臓病の原因となってしまいます。
特に尿路疾患はマグネシウムの多い食事によってかかりやすくなるため、マグネシウム値が0.09%を超えていないことをひとつの目安とすることをおすすめします。
AAFCO(米国飼料検査官協会)の給餌基準について
AAFCOの正式名称は米国飼料検査官協会(Association of American Feed Control Official)です。
動物と人間の健康を守る、消費者の保護を確保する、動物飼料産業の秩序ある商取引の平等な競争の場を提供するために活動しており、主に栄養素に関するラベル表示や栄養基準、犬・猫の食事で必要なもの、成長期・妊娠出産期・成猫期で異なる基準を提唱しています。
この機関が提唱する基準を満たしているフードは、何世代にも渡って動物に給餌し続けても異常がないことを確認できます。
しかし「AAFCO認定」「AAFCO承認」「AAFCO合格」といった表示しているフードを見つけたら注意が必要です。
AAFCOは個々のフードの認定、承認、合否判定をする機関ではないので、認定、承認、合格という言葉はメーカーが誇張して使用している誤った表現です。
AAFCOの給餌基準を満たしていることを示す場合、「基準をクリア」「基準を満たす」などという表現が適切になります。
「これだけは避けたい」キャットフード
獣医さんに聞いた、避けたいキャットフード
- 炭水化物の含有量が多い
- タンパク質の原材料表記が曖昧
- 正規HP以外での購入
- フードの色(着色料)について
- ソフトとドライについて
炭水化物の含有量が多い
肉食動物である猫の体に、炭水化物をさほど必要としません。
摂取しすぎると余分なエネルギーとして分解され、脂肪や糖に変わり貯蔵されるので肥満の原因になります。
タンパク質の原材料表記が曖昧
タンパク質の原材料表記が「ミートミール」「家禽副産物半分」「肉副産物」などと表示されている場合は、骨・内臓・鳥の羽毛などの肉以外の部位が使用されている事を示すのでおすすめできません。
正規HP以外での購入
正規HP以外でのwebサイトで購入する場合は、注意が必要です。
虫の混入や繁殖・カビの繁殖などの品質管理の不備や、日本販売向けではない商品が販売されていることもあります。必ず、正規品を購入するようにしてください。
フードの色(着色料)について
「赤色2号」などの着色料は、ガンなどの病気の原因となるといわれています。
着色料は人間の購買意欲を湧かせるためのものであり、ペットのことを考えて着色されたものではありません。
愛猫を病気から守るためにも、「成分」「原材料」などにはよく目を凝らし、確認することをおすすめします。
ドライフードとソフトフードについて
キャットフードには乾燥させているドライタイプと水分を含むソフトタイプのものがあります。
ドライフード
ドライフードは乾燥させたペットフードのことです。
一般的に加熱や加圧によって原材料の水分を10%以下にしており、カビなどが発生しにくく保存性に優れています。
また、ドライフードは口内に食べカスが残りにくいので、歯周病などの口内トラブルの原因になりにくい特徴があります。災害などの非常時にも比較的手に入りやすく、置き餌ができるため急に数日間お世話ができないという事態でも心配いりませんよ。
主食として販売されているドライフードは、猫に必要な栄養素を全て満たせるように作られているので、缶詰などのウェットフードを一緒に与えると肥満などの原因になるので注意が必要です。
ソフトフード
ソフトフードはドライタイプと比較して水分を多く保持することで、やわらかく、猫が食べやすいように加工されています。
しかし、水分が多いと腐りやすいため、品質が劣化しないために「防腐剤」や「湿潤調整剤」などの添加物が使用されています。
これらの添加物を長い間摂取すると愛猫の病気の原因となってしまうので、購入する際は注意が必要です。
キャットフードが原因でかかる病気
キャットフードが原因でかかる病気
- 尿路疾患、腎臓病
- 目やに、涙やけ
- 毛並み
- 便
尿路疾患、腎臓病について
ミネラルやマグネシウム、カルシウムが過剰に含まれているものが多いキャットフードを与えると尿路疾患や腎臓病の原因となってしまいます。
尿路疾患や腎臓病の対策としては、塩分の高い食事は与えず、栄養バランスのとれた食生活を心がけることが大切です。
目やにや涙やけについて
食物アレルギーにより炎症を起こしたり、添加物などが涙腺につまったりすると目やにや涙やけの原因となってしまいます。
キャットフードを選ぶときは、食物アレルギーの原因となりやすい穀物や添加物が使用されていないかを注意して見ることをおすすめします。
毛並みについて
愛猫の毛並みと毛艶は、健康状態に大きく左右されます。
毛並み・毛艶が悪くなる原因は主に「タンパク質不足」「添加物」の2つなので、キャットフードを変更することで毛並み・毛艶が良くなることもあります。
キャットフードと毛並みの関係について詳しい記事はこちらです。
便について
猫は器官が弱く、穀物や添加物を多く含む餌を食べたときは消化不良で軟便や下痢になりやすくなります。
栄養バランスの乱れや体質に合わない食事によっても、同じような症状が出てくるので、栄養バランスが良く体質に合った食事を選ぶことが大切です。
猫が軟便になる原因とその解決方法について詳しい記事はこちらです。
最適なものを選んであげよう!
様々な情報が錯綜する現代において、愛猫に最適なフードを選んであげられるかは飼い主さん次第です。
動物病院の先生をはじめとした信頼できる方のアドバイスをもとに、ベストなフードを選んであげてくださいね。