犬の表情、気持ちは顔に表れる?目、口元、耳はどんな形になる?

犬 素材2

愛玩動物看護師
監修者:渡邉鈴子

栃木県生まれ。帝京科学大学にて4年間、動物看護学をはじめとした動物関連の科目を学び、2023年5月には愛玩動物看護師免許を取得。これまでにうさぎや猫の飼育経験あり。現在では、ペット栄養管理士の資格取得に向けて勉強中。


人間と同じように、愛犬も顔に気持ちや感情がでることをご存知ですか?表情から愛犬の気持ちを読みとることができればコミュニケーションに役立ちますよね。

この記事では、犬の表情が表している気持ちについてまとめました。それぞれの表情がどんな気持ちを表しているかがわかると、コミュニケーションが一層楽しくなりますよ。

 

犬の表情から読み取る気持ち:入門編

犬 表情
犬はさまざまな表情を見せてくれますが、以下の4つの表情は犬の気持ちが読み取りやすいです。犬を観察し、気持ちを汲みとってあげてくださいね。

 

怒っている表情

犬 怒り

表情のポイント

歯をむき出しにする
耳が後ろに倒れる
目元と鼻の上にシワがよる

表情のポイント
犬が怒っているときの表情は、歯をむき出しにして感情をあらわにしますよ。更に怒ると、耳が後ろに倒れ、目元と鼻の上にはシワがよってきます。怒ったときの表情は犬も人間も似ていますよね。

 

甘えている表情

犬 甘える

表情のポイント

耳を寝かせる
目を見開いて口元がやや緩む
嬉しそうに近づいてくる

耳を寝かせて、明るい表情で飼い主さんに近づいてきたら、飼い主さんに甘えようとしています。犬の明るい表情とは、目がしっかり見開かれて口元がやや緩んだ表情です。

同じように耳を寝かせていても、しっぽが力なくたれ下がって目に緊張があるときには、何かに怯えている可能性があります。

落ち込んでいる表情

犬 落ち込む

表情のポイント

口を固く閉じる
耳が垂れて伏し目になる

人間と同じように犬も落ち込むとションボリとした表情します。口元は固く閉ざされ、耳は力なく垂れ下がって目は伏し目がちになります。

ちなみに、犬は落ち込むと一時的に元気をなくしますが、気持ちを長く引きずり食欲を失ったり体調を崩したりすることはありません。食欲不振の場合は病気の可能性もあるので注意してください。

眠い表情

犬 睡眠

表情のポイント

目がトロンとしてくる
口元がゆるくなる
耳の内側が赤くなる

犬は眠気を感じると、目がトロンとしてきて口元が緩くなります。他にも、犬は眠るときに体温が上がるため、耳の内側がほんのり赤くなります。眠いのかなと思ったら耳をチェックし、赤くなっているか確認してみてくださいね。

 

犬の表情から読み取る気持ち:上級編

ミニチュアダックスフンド
犬の気持ちが読み取れる表情の中には、なかなかわかりにくいものもあります。見逃さずに気をつけて観察することで、犬の気持ちをさらに理解してあることができますよ。

 

リラックスした表情

犬 リラックス

表情のポイント

口元が緩み耳がたれ気味になる
少し笑っているようにみえる

犬はリラックスしているとき、口元が緩み、耳はたれ気味になります。目に緊張感は一切感じられず、少し笑っているように見えるときはリラックスしている証拠ですよ。

わくわくしている表情①

犬 ワクワク

表情のポイント

息づかい荒く口を開ける
目を大きく見開く

息づかいが荒く、口を開き、目を大きく見開いている表情は、わくわくしているわかりやすい表情です。

 

わくわくしている表情②

犬 ワクワク

表情のポイント

口を閉じてピンと立たせている
目線が何かを直視している

一見わかりにくいですが、口を閉じて耳はピンと立たせ、目線が興味のあるものを直視しているのもわくわくしている時の表情です。口を閉じるのは、犬には何かに好奇心を抱くと「嗅覚」に神経を集中させるためです。

 

真剣な表情

犬 真剣

表情のポイント

わくわくしている表情②と似ている
目に緊張感があり口を閉じている

犬が真剣になっている表情は、見分けにくいです。何かに興味をもってわくわくしているときも、犬は真剣な表情になるからです。警戒心を伴う真剣な表情をしているときは目に緊張感があり、口を閉じます。眉間にシワを寄せたり耳を寝かせたりしたときは緊張しているときの表情です。

 

考えている表情

犬 考える

表情のポイント

耳を前に傾ける
口を閉じている
目をそらす

何かを考えていたり困惑していたりするときは、耳や頭を前方に傾けます。口を閉じて嗅覚に集中させます。不安感が大きな時は耳を前後に揺らして、目をそらすことが多いですよ。

 

表情から読み取るポイントはよく観察すること

犬 添い寝人間同様、犬の顔にも気持ちがしっかり表れます。犬の表情から感情を読み取るには慣れが必要です。毎日犬を観察し、少しずつ理解してあげてください。理解がすすめばすすむほど、愛犬とよい関係を築くことができますよ。

愛玩動物看護師 渡邉鈴子さん
1つの指標として、ボディランゲージというものがあります。ボディランゲージとは非言語で目、耳、表情、しっぽなど体全体を使って気持ちを表現することです。犬は言葉を話すことができませんので、ボディランゲージを利用して気持ちを伝えています。インターネットで調べると指標が出てきますのであわせて確認してみてください。

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