大切な愛猫が毎日食べるものだから優れたフードを選んであげたい、でも高すぎるものは家計を圧迫してしまう。こんな悩みを抱えている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
この記事では、安全で安いキャットフードをランキング形式にまとめました。
目次
安いキャットフードのメリット・デメリット
メリット
価格が安いので、経済的にも続けやすいというメリットがあります。
ホームセンターやドラッグストア、コンビニなどでも購入できるため、買い忘れがあったとしてもすぐに入手できます。
デメリット
人間が食べないような副産物や4Dミール、遺伝子組み換え原料、猫の体に害を及ぼす「人工着色料」「人工香料」などの添加物が使われているフードが多いです。
安いからといって与え続けていると愛猫の健康を損なうリスクが高まってしまいます。
安全で安いキャットフードを選ぶポイントは?
安全で安いキャットフードを選ぶポイント
- 主原料が肉類
- ドライフード
- 合成着色料不使用
- ブランドの信頼性
安全で安いキャットフードを選ぶポイントは、「主原料が肉類」「ドライフード」「合成保存料不使用」「合成着色料不使用」の4つです。
主原料が肉類
肉食動物である猫は、動物性タンパク質を最も必要としています。
安価なフードは穀類を主原料に使用していることが多いですが、ねこちゃんによっては穀物を上手く消化できない子もいます。消化不良やアレルギーの原因にもなるので注意してください。
穀物が苦手ではない子であれば、穀物は炭水化物の主要な供給源として活躍します。炭水化物はエネルギー源として重要であり、猫の日々の活動や代謝に必要です。
それでもやはり、動物性たんぱく質が豊富に含まれている肉類を主原料に使用しているフードを選ぶことを優先するのをおすすめします。
ドライフード
ドライフードはウェットフードと比べると価格が安いです。
また、使用されている保存料などの添加物の量もウェットフードと比べると少ないので安全といえます。
合成着色料不使用
着色料は、飼い主さんの購買意欲を高める目的でのみ添加されている物質です。
猫は見た目ではなく、においで食べ物の良し悪しを判断しているので、フードが着色料で色付けされている必要はありません。
着色料の中には石油から作られているものもあり、猫の体にいい影響を与えることはないので不使用のものを選んであげることが大切です。
ブランドの信頼性
信頼できるペットフードメーカーから提供されるキャットフードを選ぶことが重要です。知名度のあるブランドや、獣医師の推奨するブランドは、品質と安全性が高い可能性があります。
知っておきたい猫に必要な栄養素
猫に必要な栄養素
- たんぱく質
- 脂肪
- ビタミン
- ミネラル
猫が必要とする主な栄養素は「たんぱく質」「脂肪」「ビタミン」「ミネラル」の4つです。
たんぱく質
たんぱく質は筋肉や内臓、血液、皮膚、被毛などを構成している基本の栄養素で、猫は人間の5~6倍の量を必要としています。
肉の赤身部分、魚、卵白、牛乳、チーズ、大豆製品などに多く含有されていますよ。
最低摂取量に関しては幅があるものの、NRC(全米研究評議会)が体重1kgにつき3g以上、AAHA(アメリカ動物病院協会)が1kgあたり5g以上を推奨してます。
脂肪
脂肪はエネルギー源としてだけでなく、脂溶性ビタミンの吸収を助ける働きもあります。
脂肪は脂肪酸が組み合わさってできていますが、猫はアラキドン酸やリノール酸を体内で作ることができないため、食事から摂る必要があります。
ビタミン
ビタミンには、脂肪に溶ける「脂溶性ビタミン(A,E,D,K)」と水分に溶ける「水溶性ビタミン(B群,C)」があります。様々な体の機能をスムーズにする潤滑油の働きをしていますよ。
猫は体内でビタミンCとKを合成することが出来ますが、ビタミンA,B1,B2,B6,Dなどは合成できないため日々の食事で取り入れる必要があります。
ミネラル
ミネラルとは体を構成する元素のことで「カルシウム」「カリウム」「リン」「ナトリウム」「マグネシウム」「亜鉛」「鉄」などが該当します。
必要量こそ微量ですが、体液のバランスを保ち神経や筋肉を活発に働かせるために欠かせない栄養素です。
ここを見ればわかる安全なキャットフード
安全なキャットフードを見分けるポイント
- 猫の総合栄養食である
- AAFCOの基準をクリアしている
- 猫の泌尿器をサポートしている
- 自社に製造工場があるメーカー
猫の総合栄養食である
総合栄養食とは、猫に必要な栄養をバランス摂取できるフードを指します。
規定量の総合栄養食を水と一緒に毎日与えるだけで、1日に必要な栄養を過不足なく摂取することができますよ。
AAFCOの基準をクリアしている
AAFCOとは、米国飼料検査官協会(Association of American Feed Control Official)の略称です。
ペットフードの栄養基準やラベル表示に関するガイドラインを作成している機関なので、キャットフードの良し悪しを判断する判断材料になります。
猫の泌尿器をサポートしている
泌尿器系の病気は、猫が罹患しやすい病気の1つです。
マグネシウムの含有量が多いフードは泌尿器系の病気になるリスクを高めるため、マグネシウム値(0.09%以下が理想)も判断基準になります。
自社に製造工場があるメーカー
異物混入や菌の発生などの事件は、外部委託をしているペットフード企業に多くみられます。
そのため、外部委託をせずに厳格な管理体制の自社工場で製造しているメーカーのフードほど安全性が高いフードだと判断することが出来ます。
安くて品質の優れたキャットフード4選!店頭でも通販でも買えるものを厳選
ピュリナワン グレインフリー チキン 1歳以上
価格と内容量
価格 | 内容量 |
---|---|
1,882円(税込) ※Amazon価格 |
1.6kg(400g×4) |
おすすめポイント
- グレインフリー
- ブランドの信頼性が高い
- スーパーでもAmazonでも購入できる
スーパーやホームセンターでも見かけることがある青緑のパッケージが特徴的な「ピュリナワン」シリーズ。
アメリカ原産のピュリナワンは、「30日間で健康に違いが見えてきます」とコピーがついており、優れた動物性たんぱく質源で嗜好性も高い「新鮮な肉や魚」を主原料に、厳しい品質基準をクリアした食材だけを使用しています。
本フードは穀物が苦手なねこちゃんのためのグレインフリーで、チキンがメインの総合栄養食です。
肉食のねこちゃんが本能的に好きなレシピなだけでなく、2種の異なる食感の粒が使われていることで食欲もそそると同時に食事の時間の満足度をアップ。
1.6kgで1,882円と極端に安いわけではありませんが、品質や栄養面を考えるとコスパが優れているキャットフードだといえます。穀物が苦手な愛猫のために検討してみてください。
ピュリナワン 避妊・去勢した猫の体重ケア チキン
価格と内容量
カロリー | 脂質 |
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2,091円(税込) ※Amazon価格 |
2kg(500g×4) |
おすすめポイント
- 太りやすい避妊・去勢後の体重管理に
- 最新の臨床栄養学に基づいた猫のためのレシピ
- ブランドの信頼性が高い
「ピュリナワン 避妊・去勢した猫の体重ケア チキン」は、避妊・去勢した1歳以上のねこちゃんの体重に配慮されたキャットフードです。
最初にピックアップしたものはグレインフリーですが、こちらはコーングルテンに小麦など一部穀物が使われています。主原料はチキンです。
天然の食物繊維を配合しており、お腹にたまった毛玉を絡め取り便と一緒に排出することで毛玉の吐き戻し軽減も。ミネラルバランスが調整していることで、尿pHを弱酸性にコントロールする働きも。
総合栄養食のキャットフードとして栄養が十分なのはもちろん、カロリーカットされているので太りやすい避妊・去勢後の主食としてぴったりです。
ヒルズ サイエンス・ダイエット 避妊・去勢後~6歳 チキン
価格と内容量
カロリー | 脂質 |
---|---|
2,200円 ※Amazon価格 |
2.8kg |
おすすめポイント
- 太りやすくなる避妊・去勢後の体重管理と健康をサポート
- ヒルズ成猫用に比べ脂肪分約50%オフ・カロリー約13%オフ
- 返金保証サービスあり
ヒルズ独自の獣医学×栄養学で、太りやすくなる避妊・去勢後の健康維持をサポートしてくれるキャットフードです。
高品質なタンパク質を含むおいしさにこだわった自然な原材料を使用しており、体重維持だけでなく健康にも配慮されています。
科学的に証明されている抗酸化成分を配合しているため、猫が本来持っている免疫力をサポート。
タンパク質源はトウモロコシ、トリ肉(チキン、ターキー)となっているため、トウモロコシが苦手なねこちゃんにはおすすめできません。
ピュリナワンは主原料が動物タンパク質源ですが、価格と内容量を考えるとヒルズのほうが優れています。穀物は苦手でなければ優れたエネルギー源であるため、抵抗がない飼い主さんにはヒルズをおすすめします。
また、ヒルズであれば全額返金保証サービスが利用できるため試しやすいかもしれません。
モンプチ 毛玉ケア 5種のブレンド
価格と内容量
カロリー | 脂質 |
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1,574円(税込) ※Amazon価格 |
2kg |
おすすめポイント
- ピュリナワンを販売する「ピュリナ」が開発
- 5種の味がブレンドされているので嗜好性◎
- 毛玉ケアのために食物繊維配合
ピュリナが販売する「モンプチ」シリーズから、合成着色料・香料が無添加の毛玉ケアドライフードをピックアップしました。
かつお・まぐろ・鯛・海藻・大麦味の5種の風味がブレンドされたドライフードで、食欲をそそる香りと風味が魚が好きなねこちゃんにぴったり。
主原料は穀類(小麦、コーングルテン、米、大麦、小麦たんぱく 等)となっており、魚や肉など動物性タンパク質源にこだわりたい飼い主さんには、ピュリナワンシリーズのグレインフリーが適しています。
苦手ではない子であれば、穀物は炭水化物の主要な供給源となります。炭水化物はエネルギー源として重要であり、猫の日々の活動や代謝に必要です。
価格は2kgで1,574円。600gの小さいサイズが528円で購入できるので、まずは600gから試すのも良いかもしれません。
今回紹介したほかのドライフードと比べ、味のバリエーションが豊富にあるので食いつきが落ちてきたときのトッピング用としても活躍しそうです。
低価格ながらも品質の良いフードも増えている
価格が安いキャットフードは、「穀物」「人工添加物」が使われている傾向があります。
中には「とうもろこし」「小麦」などアレルギー性の高い穀物が使われている場合があるので、原材料表にこれらの名称があるキャットフードは避けることをおすすめします。
「コーングルテン」「コーングルテンフィード」もとうもろこしのことを指すので注意が必要ですよ。
コスパを考えるとできるだけ安いキャットフードが望ましいですが、やはり安すぎるキャットフードはそれなりの理由があります。値段ではなく、品質で選ぶことが重要です。