ワイソンは安全?原材料を徹底評価!口コミや評判もチェック

「ワイソン」は愛猫の健康を真剣に考えたキャットフードです。

この記事では「ワイソン・バイタリティ(成猫用)」を、含まれる原材料や成分から徹底評価しています。評価は「子猫(離乳~1歳)」と「成猫(1歳以上)」に分けて、それぞれ行っています。

 

キャットフード「ワイソン」の基本情報は?

猫 素材

赤字で示した部分がペットにとって「好ましくない」といえる原料です。

商品名 ワイソン・バイタリティ(成猫用)
分類 総合栄養食
定価 5482円(税込)
内容量 2.27kg
カロリー 382kcal/100g
賞味期限 開封前:製造から18ヶ月
開封後:1ヶ月
生産国 アメリカ
販売元 株式会社YGGDRASILL(ユグドラシル)
対応年齢 成猫用
メイン食材 チキンミール
穀物 玄米
酸化防止剤 不使用
人工添加物 不使用
粒の大きさ 7mm

 

キャットフード「ワイソン」の良い口コミは?

良い口コミのまとめ

ワイソン バイオティの口コミを確認すると、「まっしぐら」「あっという間に完食」「お気に入りのよう」などの声が見られました。好き嫌いの激しい子でも、勢いよく食べる様子も見られます。とても美味しいと感じているのかもしれませんね。

与え続けてから「毛艶がよくなった」「便の状態が良くなった」という口コミも見られます。使用されている原材料との相性が良い可能性が考えられますね。

「ワイソン」はフェレット用のフードも販売していることから、SNSでの口コミはフェレットの飼い主さんが多くみられ、そちらも評判は良いようです。

愛猫の健康のためにも、しっかり食べてくれることは重要です。食いつきに悩んでいる方には向いているキャットフードと言えるでしょう。

 

キャットフード「ワイソン」の悪い口コミは?

良い口コミがある一方で、悪い口コミも見られます。多くはありませんがその一部を紹介するとともに、見直しポイントを解説します。

価格が高い・欠品が多い

評価の低い口コミでは、「いきなり上がった」「欠品が多い」「あんまり売っていない」といった価格や販売状況についての内容が見られました。「ワイソン」の輸入代理店変更や価格の大幅値上げなどの影響で、マイナスイメージを持つ飼い主さんたちがいるようです。

キャットフードは原材料や品質が良いために価格が高くなる商品が多いのですが、「ワイソン」は別の問題も影響している様子が感じられます。様々な通販サイトでの欠品状況も目立ち、「ワイソン」を気に入っていた飼い主さんにとっては再販を待っている方も多いはず。

近年の猫用フードは、良い原材料やこだわった製造方法でつくられた魅力ある商品がたくさん販売されています。「ワイソン」との相性が良くとも安定して手に入れることができないようであれば、別のフードに変更してしまったほうがいいかもしれません。

見直しポイント

  • 他のキャットフードを検討する

 

キャットフード「ワイソン」とは?

40年以上アメリカで愛されてきたペットフードであり、現在は世界7カ国で利用されています。
医師で多くの科学記事を執筆してきたワイソン博士によって開発されました。獣医師たちの口コミで広がったため、信頼は高いと感じますね。

「ワイソン」のキャットフードは「バイタリティ」「ジュリアトリクス」「ユーレティック」の3種類があり、全てに4つの特徴があります。

4つの特徴

  • 第一主原料は肉類
  • 消化酵素と乳酸菌が配合
  • 独自のパッケージ
  • 自社工場で製造管理

それぞれを見ていきましょう。

第一主原料は肉類

本フードは主原料が肉類となっています。猫は肉食動物なので、動物性タンパク質をしっかり摂取する必要があります。産地などは不明ですが、使用される家畜類にはホルモン剤などの投与がされていないようです。
「バイタリティ」には42%のタンパク質が含まれています。

消化酵素と乳酸菌が配合

原材料に消化を助けるプロバイオティクスと、善玉菌の餌であるプレバイオティクスが配合され、腸内環境を整える効果があります。腸内を整えたい猫との相性がいいかもしれませんね。

独自のパッケージ

本フードは独自のパッケージを採用し、鮮度を下げないよう工夫がされています。その特徴は、酵素と光を通さない素材で作られているため、限りなく鮮度を落とさずに届けられるようになっています。ただし、500gの容量のみ、アルミ蒸着が使われています。

自社工場で製造管理

ミシガン州にある本社とウィスコンシン州にある自社工場で、一貫して製造を行っています。原材料の調達は新鮮さを保ち、HACCPの衛生管理法に基づいた品質管理で製造されています。

 

キャットフード「ワイソン」の詳しい原材料と成分一覧は?

猫 素材

ワイソンの原材料

赤字で示した部分がペットにとって「好ましくない」といえる原料です。

主原材料 チキンミール
その他原材料 チキン、ターキーミール、玄米えんどう豆、ポテトプロテイン、鶏脂(ミックストコフェロールで保存)、亜麻仁、ビートパルプ、ナチュラルフレーバー、ゴマ、モンモリロナイトクレイ、カニミール、乾燥ホエイプロテイン、、タウリン、炭酸カルシウム、トマトポマス、プロピオン酸カルシウム(保存料)、塩化コリン、ココナッツオイル、オーガニック大麦若葉パウダー、ブルーベリーパウダー、乾燥ケルプ、乾燥ヨーグルト、イーストエキス、クエン酸(保存料)、乾燥ケール、乾燥ほうれん草、乾燥にんじん、アップルファイバー、フィッシュオイル、ミックストコフェロール(酸化防止剤)、ローズマリーエキス、イヌリン、イーストカルチャー、ミネラル類(塩化カリウム、キレート亜鉛、硫酸亜鉛、硫酸鉄、キレート鉄、硫酸銅、キレート銅、硫酸マンガン、キレートマンガン、亜セレン酸ナトリウム、ヨウ素酸カルシウム)、ビタミン類(アスコルビン酸/ビタミンC、ビタミンE、ナイアシン、パントテン酸カルシウム、ビタミンA、チアミン硝酸塩、塩酸ピリドキシン、リボフラビン、ビタミンD3、ビオチン、ビタミンB12、葉酸)、プロバイオティクス類(乾燥アスペルギルス‐オリーゼ発酵エキス、乾燥エンテロコッカス‐フェシウム発酵物、乾燥ラクトバチルス‐カゼイ発酵物、乾燥ラクトバチルス‐アシドフィルス発酵物、乾燥バチルス‐サブティリス発酵エキス、乾燥ラクトバチルス‐プランタルム発酵物、乾燥ラクトバチルス‐ラクティス発酵物)、ペッパー

ビタミンCは尿路結石ケアが期待されている成分です。尿路結石におすすめなキャットフードについてはこちらの記事で解説しています。

ワイソンの成分分析値

成分名 成分含有率 乾燥重量比
粗タンパク質 42%以上 46.7%以上
粗脂肪分 17%以上 18.9%以上
粗繊維 5.5%以下 6.1%以下
粗灰分 10.0%以下 11.1%以下
水分 10.0%以下
乾燥重量比…フード中に含まれる水分量を除外した、残りの部分に対する成分値の割合のこと。AAFCO栄養基準は乾燥重量比に基づいている。

粗脂肪量は18.9%とやや高めなキャットフードです。タンパク質も高めなので、栄養を必要とする成長期の愛猫にオススメです。腎臓疾患を持っている子は高タンパクなフードは負担となるため、獣医師さんへ確認してから与えましょう。

おすすめの低カロリーキャットフードはこちらの記事、ダイエット用キャットフードはこちらの記事にまとめています。

 

キャットフード「ワイソン」の評価の内訳は?

猫

主原材料評価

動物性タンパク質を使用しているかどうかを評価しています。

本フードの場合、主原料に動物性タンパク源である「チキンミール」を使用しています。

その他原材料の評価

粗悪な原材料を1つも使用していないかどうかを評価しています。

本フードの場合、粗悪原料である「玄米」「えんどう豆」「ビートパルプ」「塩」「塩化カリウム」を使用しています。

「玄米」などの穀物は猫に必要な栄養素が含まれているものの、相性が悪い子は消化不良を起こしてしまう可能性があります。また、穀物類全般にアレルギーを持っている子は注意が必要です。

「えんどう豆」には、下痢や嘔吐を引き起こす可能性がある成分が含まれています。意見が分かれる食材ではありますが、気になる方は避けておいた方がいいでしょう。

「塩」は、生きる上で必要なものではありますが、過剰な摂取は体への負担となります。

本フードに使用されているすべての原材料と成分表は「ワイソンの詳しい原材料と成分一覧は?」にてまとめています。

合成酸化防止剤

合成酸化防止剤とは人工的に合成された化学物質のことで、愛猫の体に悪影響を及ぼしかねない危険なものです。そんな合成酸化防止剤が使用されていないかを評価しています。

本フードの場合、合成酸化防止剤が使用されていない(原材料表に合成酸化防止剤の名称がない)ことが確認できました。

ここでは、代わりに天然の酸化防止剤である「ミックストコフェロール」「ローズマリーエキス」が使われています。

人工添加物(着色料、着香料、発色剤など)

猫はにおいで食べ物を判断するため、着色料や発色剤はほとんど意味を成しません。着香料が使われているのも、粗悪な食材をごまかそうとしているためかもしれません。

ほとんどが石油や化学物質でできているので、与え続けると猫の体に悪影響を及ぼす可能性があります。

そんな人工添加物が不使用であるかどうかを評価しています。

本フードの場合、これらの人工添加物が使用されていませんでした。

タンパク質

AAFCO最低基準

  • 子猫:30.0%以上
  • 成猫:26.0%以上

AAFCOが定めるタンパク質(乾燥重量比)の最低基準を満たしているかどうか評価しています。

本フードの場合「46.7%以上」と子猫・成猫の各基準を満たしています。

粗脂肪

AAFCO最低基準

  • 子猫:9.0%以上
  • 成猫:9.0%以上

AAFCOが定める粗脂肪(乾燥重量比)の最低基準を満たしているかどうかを評価しています。

本フードの場合「18.9%以上」と子猫・成猫の各基準を満たしています。

 

キャットフード「ワイソン」のメリットとデメリットは?

メリット
  • 第一主原料は肉類を使用
  • 家畜類のホルモン剤不使用
  • 香料・着色料不使用
  • 乳酸菌配合
  • 鮮度を保つ独自パッケージ
  • 自社工場で一括管理
デメリット
  • 欠品が多く安定して手に入らない
  • 価格が高い
  • 穀物が含まれている
  • チキンを食べられない子は与えられない

メリットとデメリットを比較した結果

デメリットよりもメリットが多いキャットフードですが、欠品が多い点が気になります。海外のサイトでは販売されている様子が見られますので、単純に日本の総輸入元が原因の可能性が考えられます。一部の通販サイトでは取引をやめてしまった様子も見られました。

公式サイトでは欠品についての情報が見当たらないため、安定して手に入れることができる他のキャットフードの利用を検討した方がいいかもしれません。

愛猫がワイソンを気に入っていた場合、またフードを探すのは大変だとは思いますが、当サイトでは様々なキャットフードについて解説しています。おすすめする他のキャットフードについてはこちらから確認できますので、ぜひのぞいてみてくださいね。

キャットフード「ワイソン」はどんな猫と飼い主におすすめ?

おすすめの猫は?

おすすめの猫

  • 穀物・チキンが食べられる猫
  • お腹の調子を整えたい猫
  • 活発で運動量が多い猫
  • 食が細い猫

ワイソンには穀物が含まれていますので、アレルギー持ちや相性が悪い子には与えることができません。また、主原料であるチキンにアレルギーがある子も注意が必要です。

乳酸菌が配合されていますので、お腹の調子を整えたい子にオススメです。また、高タンパク高脂質高カロリーなフードなので、食が細くたくさん食べられない子にも与えやすいでしょう。少量でも十分な栄養を摂取することができますよ。

おすすめの飼い主は?

おすすめの飼い主

  • 愛猫の食いつきに悩んでいる人
  • 最後まで鮮度を保った状態で与え続けたい人
  • キャットフードにお金をかけられる人

口コミでもあったように、食いつきに関しては評価が高いフードです。愛猫の食いつきに悩んでいる方は、再販を機に利用を検討してみてくださいね。

ワイソンは、鮮度を落とさないよう独自のパッケージで工夫されています。専用のフードストッカーを持っていない人でも、劣化をあまり気にせず最後まで愛猫に与えることができますよ。

価格はやや高めなので、キャットフードにお金をかけられる人にはオススメです。再販時に価格がどう変わっているかわかりませんが、家計を圧迫せずに継続を続けられる人に向いている商品と言えます。

 

キャットフード「ワイソン」の賞味期限は?

猫

賞味期限

  • 開封後:1ヶ月

キャットフードの賞味期限は、あくまでも目安です。

保管方法によっては記載の賞味期限よりも早く品質の低下が進んでしまうことがあるので、購入後は早めに使い切るようにしてくださいね。

 

キャットフード「ワイソン」の保管方法は?

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キャットフードは、封を切った瞬間から湿気を吸収し酸化が始まります。開封後はしっかりと密閉し、空気に触れる時間をできるだけ短くすることがポイントです。

また、温度や湿度の変化も品質低下の原因になります。「直射日光が当たらない」「涼しくて風通しが良い」場所で保管するようにしてくださいね。

詳しい保管方法やおすすめの保存用グッズは、こちらの記事を参考にしてくださいね。

 

キャットフード「ワイソン」の体重ごとの目安給餌量、1日あたりの価格は?

猫
体重 目安給餌量 1日あたりの価格
1kg 22g 53円
2kg 37g 89円
3kg 50g 121円
4kg 62g 150円
5kg 74g 178円
6kg 84g 204円
7kg 95g 229円
8kg 105g 253円
9kg 114g 276円
10kg 124g 229円
15kg 168g 405円
20kg 208g 502円
30kg 282g 681円
40kg 350g 845円
50kg 413g 999円

目安給餌量は「避妊・去勢済の成猫のカロリー必要量÷本フードのカロリー×100」で算出、1日あたりの価格は「目安給餌量×価格÷内容量」で算出しています。

キャットフードの目安給餌量は、ライフステージや活動量などで計算方法が異なります。愛猫に合った目安給餌量の計算方法などはこちらで紹介しています。

フードをうまく切り替える方法は?

現在食べさせているフードから切り替える場合、いきなり全てを新しいフードに変えてはいけません。急に新しいフードになると、腸内環境が慣れずに下痢や嘔吐してしまう場合があるからです。

また、愛猫が新しいフードに警戒してまったく食べてくれないということもあります。せっかく健康を考えて購入したのに食べてくれないのは悲しいですよね。

方法としては、従来のフードに少しずつ混ぜて増やしていく方法になります。2週間~1ヶ月の時間をかけて、初日には約1割程度、2日目には約2割程度…といった具合に混ぜて与えましょう。

 

キャットフード「ワイソン」の購入場所は?

公式サイトでの販売はなく、Amazonや楽天市場での取り扱いも確認できませんでした。

タイミングによってはAmazonで販売されている様子が見られますが、並行輸入品だと思われる商品なのか、品切れが価格の高さが目立ちます。

並行輸入品を購入の際は、何か問題が起きても対応してくれない場合があるため、購入の際は十分注意してください。

公式サイトでは入荷情報のお知らせ等がないので、商品について知りたい方は直接確認することをオススメします。

 

編集部まとめ

catfood

主原料に鶏を中心に「タンパク質量」「脂質」ともに理想的なキャットフードですが、一部品質の悪い原材料も混ざっています

動物性タンパク質に関しては「チキンミール」と「ターキーミール」が含まれており、品質については情報がありません。粗悪なものを使うとは考えづらいものの、不安であれば避けておいた方がいいでしょう。

「玄米」「えんどう豆」といった、猫によっては体調を崩す可能性のある食材が含まれています。穀物を苦手とする子には、グレインフリーのフードがオススメですよ。

グレインフリーのフードについてはこちらの記事から確認できます。

主食として与えることもおすすめできる良質なキャットフードですが、愛猫の体に異変が起きたらすぐに病院へ連れて行ってあげてくださいね。

穀物や人工添加物は愛猫の目ヤニや涙やけの原因にもなります。詳しい理由はこちらの記事から確認できます。

当サイトがおすすめするキャットフードはこちらの記事にまとめています。どれも本フードと同じ評価基準で高評価を獲得したキャットフードですよ。

ワイソン以外のアメリカ産のキャットフードはこちらの記事から確認できます。

本キャットフードよりも点数が低いキャットフードは数多く存在します。まずは今与えているキャットフードと本キャットフードを比較してみることをおすすめします。