グレートピレニーズのかかりやすい病気まとめ!治療や対策は?

犬には、体のつくりなど犬種によってかかりやすい病気が違います。大型犬の場合、病気にかかってしまうと、小型犬よりも治療費がかさみますし、世話も大変ですよね。

あらかじめ愛犬のかかりやすい病気は把握しておき、病気にならないような対策をとることが一番です。

この記事では、グレートピレニーズのかかりやすい病気についての概要や治療方法、対策などについてまとめました。

 

グレートピレニーズのかかりやすい病気:股関節形成不全

Great Pyrenees dog in the park

見られる症状

  • 体力低下
  • 座り方・歩き方がおかしい
  • 足をかばっている

犬の股関節形成不全は大型犬によく見られる病気で、命の危険こそないものの、痛みを伴い、犬にとってはつらい病気です。遺伝もありますが、肥満や激しい運動によっても発症することがありますよ。

元気がない、疲れやすいといった体力低下が見られるほか、座り方や歩き方がおかしい場合もこの病気が疑われます。腰を振って歩く、足を引きずる、または痛がるなど足をかばっているような仕草も症状として現れますよ。

 

主な治療方法

治療方法

  • 食事と運動の管理
  • 長期の鎮痛剤投与
  • 外科的治療

股関節形成不全の治療には内科的治療と外科的治療があり、愛犬の年齢や体重、症状などによって決まります。

症状が軽い場合は運動や食事の管理を見直し、関節炎が進行しないよう鎮痛剤や抗炎症剤などを長期投与することで痛みを緩和します。

症状が重い場合には外科手術を行います。さまざまな術法がありますが、満足に歩けるようになるまで2~3ヶ月ほどかかります。

 

日頃の対策

対策

  • 遺伝性の把握
  • 食事管理
  • 激しい運動を避ける

遺伝が要因の場合は仕方ありませんが、我が家に迎える前にブリーダーさんなどに聞き、あらかじめ親犬に股関節形成不全の気が見られないか確認しておくといいですね。

遺伝以外の生活環境からなる要因は対策が可能です。子犬の頃から肥満にならないよう食事管理を徹底し、健康に気づかった餌を与えてくださいね。栄養面に優れたおすすめのドッグフードはこちら。

大型犬は体重が重い分、走ると足への負担が大きいです。なるべく激しい運動は避けることをおすすめします。何事も「適度に」を心がけてくださいね。

 

グレートピレニーズのかかりやすい病気:膝蓋骨脱臼

グレートピレニーズ

見られる症状

  • 足をかばう
  • 足を引きずる
  • 足を痛がる

膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)は、後ろ足の膝蓋骨(関節の皿)が正常な位置からずれてしまう、つまり脱臼状態になる病気です。初期段階では無症状の場合が多いため気づきにくいですね。

こちらも体の重い大型犬にはありがちな病気です。病気が進行すると足に痛みが生じ、患部を上げて歩くなどの症状が見られます。

 

主な治療方法

治療方法

  • 外科手術

治療方法は、膝蓋骨を正常な位置に戻す手術によるものです。変形が重度にまで進行してしまうと手術でも治療が難しいため、なるべく早期に発見し手術を行うことが重要ですよ。特に子犬で先天性の場合は、骨が成長してしまう前に手術することをおすすめします。

脱臼に伴う変形性子関節症を発症している場合は、痛みを和らげる内科的治療(薬投与など)が行われますよ。

 

日頃の対策

対策

  • 膝に負担をかけない環境
  • 繁殖の制限

日頃から膝に負担をかけないことが大切です。フローリングなどは硬くて滑りやすくいため、室内で飼う場合はカーペットや滑り止め加工などをおすすめします。

室外で飼う場合は、犬の散歩道や犬小屋周辺はなるべくコンクリートを避けるといいですよ。庭には芝生を敷き犬小屋にはマットを敷いてあげるなど、愛犬にとって膝が楽な環境を整えてあげてくださいね。

膝蓋骨脱臼は先天性の場合、対策が難しい病気です。親犬がこの病気を持っていれば、子も発症するリスクが高まります。そのような場合は去勢・避妊をして、そもそも繁殖させないことがすすめられていますので、販売元に確認するようにしてください。

 

グレートピレニーズのかかりやすい病気:胃拡張・胃捻転

グレートピレニーズ

見られる症状

  • お腹が膨れる
  • ヨダレが多い
  • 呼吸が苦しそう
  • 水をよく飲む

胃拡張は、胃にガスや食べ物が詰まって膨れあがっている状態です。それに加えてねじれ(捻転)が生じてしまい、さらに胃拡張が悪化してしまう病気ですよ。悪化すると全身に悪影響を及ぼしかねない、生死にも関わる危険な病気です。大型犬に多い病気なので注意が必要です。

お腹が膨れる、吐こうとしてもできずにヨダレばかり出てしまう、排出を促そうと水を大量に飲むようになるといった症状が見られます。そのほか呼吸が荒い、呼吸が苦しそうなどの挙動が見られたら胃拡張・胃捻転の疑いがあります。

 

主な治療方法

治療方法

  • 点滴
  • ガスの排出
  • 外科手術で胃の整復・固定

この病気は発見が遅れると治癒が難しく、最悪の場合は死に至るケースもあります。

まずはショック症状に対処し身体の状態を安定させるため、血管を確保して点滴を行います。胃にチューブを挿入して、ガスなどを排出する処置を施します。その後すぐに外科手術を行い、胃の整復や固定を行いますよ。

 

日頃の対策

対策

  • 食事や水の大量摂取を避ける
  • 食事を数回に分ける
  • 食後すぐに運動させない

胃拡張・胃捻転の原因は明らかになっていませんが、短時間での食事や水の大量摂取や食後すぐに運動することなどが考えられます。

対策には飼い主さんの日頃の配慮が大事です。1日の食事量をきちんと決め、ゆっくり食べさせる工夫をして大量摂取を控えてくださいね。1回の食事量を少なくし、数回に分けて食べさせることをおすすめします。

水も一気に飲まないよう心掛け、常に新鮮な水を与えるようにしてくださいね。ドライフードを水にふやかして与えるのもいいですよ。

食後や水を飲んだ後は、十分に休憩させるようにしてください。食後の運動を避けることが対策に繋がります。

 

グレートピレニーズのかかりやすい病気:皮膚病

グレートピレニーズ

見られる症状

  • 抜け毛
  • 痒そう
  • 元気がない

犬の皮膚病は、来院数が最も多い病気の一つです。特にグレートピレニーズは被毛が多い犬種なので、抜け毛の絡まりや蒸れなどで炎症を起こしやすいです。

基本的な症状としては、抜け毛や肌荒れ、発疹、痒み、赤み、膿が出ているなどが生じます。ダニなどが原因の場合は、嘔吐やだるさもあるので、すぐに動物病院へ連れて行ってくださいね。

 

主な治療方法

治療方法

  • 抗生剤等の投与
  • 原因の病気を治療
  • 生活対策

治療方法はどんな要因による皮膚病かにもよりますが、抗生物質や駆虫剤などの投与を行います。他の病気が原因で皮膚病を発症している場合は、原因となっている病気の治療を受けることになりますね。

皮膚病は衛生的要因が多いので、日頃の生活を見直すことも回復に繋がりますよ。栄養バランスが偏っても発症するので、不足・摂り過ぎともに気をつけてくださいね。ブラッシングやシャンプーも適度に行うようにします。

 

日頃の対策

対策

  • 清潔にする
  • ストレスのない環境づくり
  • 予防接種

犬の肌はデリケートなので、日頃から衛生面に気をつかってあげることが大切です。定期的にブラッシングやシャンプーをして、愛犬の清潔を保つのがおすすめですよ。

ただし人間用だと刺激が強すぎるので必ず犬用のシャンプーを使用し、適度な回数を心がけてくださいね。やりすぎは肌荒れにつながります。

皮膚病はストレスでなる場合もあるので、日頃の生活環境を見直し、愛犬にとって、肌にも心にもストレスを与えない環境をつくってあげてください。

ノミ・マダニは、動物病院での予防接種が可能です。定期的に健康診断を実施し、事前に相談してみるのがおすすめですよ。

 

グレートピレニーズのかかりやすい病気:骨肉腫

グレートピレニーズ

見られる症状

  • 足の骨が腫れる
  • 足を引きずる
  • 足を痛がる

骨肉腫は骨にできる悪性腫瘍(がん)です。大型の老犬によく見られる病気ですよ。足の骨が腫れ、激しい痛みを伴います。肺に転移すると命をも脅かしかねない危険な病気です。

症状としては膝蓋骨脱臼とよく似ています。足を引きずって歩くなど、足をかばうような仕草が見られたら骨肉腫か膝蓋骨脱臼の恐れがありますよ。進行がとても速いので、少しでも異変に気づいたら、すぐに動物病院で診てもらってくださいね。

骨肉腫は、まれに顎の骨などにも発症することがあるので気をつけてください。

 

主な治療方法

治療方法

  • 患部の足を切除
  • 抗がん剤投与
  • 放射線治療

骨肉腫は非常に進行が早く、転移する可能性がありますので、外科手術により腫瘍のある足を切断しなければなりません。術後、抗がん剤の投与を続けるのが一般的な治療方法ですよ。
足を切断せずに放射線治療を行う場合もありますが、あくまでも痛みを和らげるためのもので根治は難しいです。

 

日頃の対策

対策

  • 対策はできない

骨肉腫の対策を取ることは難しいです。とにかく早期発見・早期治療が一番です。愛犬のわずかな違いに気づけるのは飼い主さんだけです。少しでも「おかしいな」と思ったら、すぐに動物病院に行ってくださいね。

 

愛犬の長生きのために、病気を知る

グレートピレニーズ

愛犬は家族同然ですよね。愛する家族に長生きしてほしいのは当然です。愛犬の普段と違った行動や仕草が見られたら、信頼できる動物病院で診てもらうことをおすすめします。愛犬のわずかな違いに気づけるのは飼い主さんだけですよ。

最近は、ペット保険の普及も進んでいますよ。愛犬の万が一を考え、保険に入っておくのも一つの手かもしれませんね。

グレートピレニーズのような大型犬は特に医療費がかさみますから、様々な面で対策を事前に考えておき、安心して楽しい生活を送りたいものですね。