プレコは繁殖の難易度が高い魚ですが、「ブッシープレコ」などの繁殖させやすいプレコを選ぶことで、アクアリウム初心者の方でも繁殖や飼育を楽しむことができますよ。
この記事ではプレコの繁方法から産卵、稚魚の育て方についてまとめました。
プレコの繁殖方法、準備は?
準備
- オスとメスの同居
- 産卵場所の作成
- 産卵箱の設置
プレコの繁殖は難しいとされていますが、水槽内にオスとメスを同居させて産卵場所と産卵箱を設置することで成功するケースが多いです。
オスのプレコはメスよりも雄のプレコは体が大きくて口ひげがたくさん生えています。
産卵場所の作成
産卵場所となる「土管状の巣」や「プレコマンション」を繁殖用の水槽に設置してあげます。片側だけに穴が空いているプレコマンションなどを選ぶと、卵が水流に流されにくいのでおすすめですよ。
産卵箱
卵が孵化した後に稚魚を安全に育てるために、産卵箱も事前に用意しておくようにしてくださいね。産卵前から水槽に吊るしておくと、生えた苔を稚魚の餌にできるのでおすすめです。
プレコの繁殖、産卵は?
環境を整えてプレコが巣に卵を産んだら、卵を「産卵箱」に移して隔離してあげます。隔離しないと濾過器に流されて死んでしまったり、別のブッシープレコに食べられてしまったりするからです。
順調にいけば4~5日で卵が孵化しますよ。
プレコの繁殖、稚魚の育て方は?
餌
- プレコ用のタブレット
- 皮むきブラインエッグ
回数
- 1日4回
プレコの稚魚を育てるには「餌」と「水質管理」が大切です。
孵化したてのプレコの稚魚は体についた「ヨークサックの養分」を摂取するので、数日間は餌を与える必要はありません。
ヨークサックが無くなった後、餌として「プレコ用のタブレット」をすり潰したものや「殻剥きブラインエッグ」を1日4回与えるようにしてください。また、産卵箱に生やした苔やマジックリーフも稚魚の良い餌になりますよ。
水質管理
プレコは水質悪化に弱いので、水質管理には気をつけてください。稚魚の食事頻度は親よりも多いので、水質も悪化しやすいです。水換えや食べカスや糞の除去を行い、極端な水質悪化を防いでください。
稚魚の体長が2mm程度になったら産卵箱から広い水槽へ移してあげてください。水質や水温の変化によるショックで稚魚が死んでしまうことがあるので細心の注意が必要です。
体長が3cm程度になれば成魚と同じように飼育できますよ。
計画を立てて繁殖を楽しもう!
以上がプレコの基本的な繁殖方法ですが、体長が30cm程度に成長するプレコの飼育は思っている以上に大変です。計画性のない繁殖は避け、すべての個体に目が届く範囲で繁殖を楽しんでくださいね。