サモエドのかかりやすい病気まとめ!治療や予防方法は?

サモエドは純血種ですが、他の犬種に比べてそれほど遺伝的な病気が問題視されていません。しかし皮膚病と目の病気は報告があり、中型~大型犬によく見られる股関節のトラブルも、サモエドを飼う以上は避けては通れない病気といえるでしょう。

この記事では、サモエドのかかりやすい病気とその予防についてまとめました。ぜひ参考にしてください。

 

サモエドに多い骨の病気:股関節形成不全

サモエド

見られる症状

  • 足をひきずる
  • 腰を左右に振って歩く
  • 立てなくなる

股関節形成不全は股関節が異常に変形している状態のことで、サモエドなど中型〜大型犬に多い遺伝的な病気です。成長期である6~8ヶ月頃から異常がみられる場合が多いですよ。

成長期に急激に体重が増え、活発に動くことで、骨と筋肉との発達するバランスが崩れてしまうといったことが原因です。

筋肉の萎縮、股関節の不安定、関節が合わなくなることから体の一部分にだけ無理な力がかかってしまうので、「足を引きずる」「腰を左右に振って歩く」「立てなくなる」といった症状がみられます。

大型犬だから歩き方が遅い、動きがゆっくりしていると思いこんで病気を見逃すことも多いため、日頃から注意して観察することが大切ですよ。

 

一般的な治療方法

治療方法

  • 安静療法
  • 抗炎症薬・鎮痛薬の投与
  • 外科手術

症状の度合いによって「安静療法」「抗炎症薬・鎮痛剤の投与」「外科手術」の3つの治療法があります。股関節形成不全は早期発見が大切です。悪化する前に、できるだけ早い治療をしなければなりませんよ。

安静治療法

サモエドがまだ成長期にあり、症状が軽ければ安静にします。運動は軽めにして、急に体重が増えないように食事量に気をつけながら、股関節が正常に成長するのを待つと良いです。

 

抗炎症薬・鎮痛剤の投与

症状が進行し、サモエドが痛みを感じているような場合は投薬治療を行います。抗炎症薬や鎮痛薬を投与して痛みをコントロールすると同時に、食事と運動の制限を行い、症状の悪化を防ぎます。

 

外科手術

投薬治療に効果がなく、運動機能に障害が見られる重症例の場合は、外科手術を行います。サモエドの年齢、体の大きさ、症状などに合った手術方法を選択することが大切ですよ。

 

日頃の予防方法

予防方法

  • 子犬の頃からの食事管理
  • 激しい運動は控える
  • 親犬に異常がないか確認

子犬の成長に合わせたフードを与えることで、栄養の与えすぎに注意して肥満を防ぐといった食事管理が股関節に負担をかけないための予防法になりますよ。関節に必要なグルコサミンコンドロイチン配合のフードやサプリメントを与えることもおすすめです。

激しい運動は股関節の異形成の問題となるので避けてくださいね。

主に遺伝的な病気といわれるので、親犬に股関節異常が見られないかも確認してあげると良いです。異常が見られた場合は、日頃からよく観察し注意してあげることが大切ですよ。

 

サモエドに多い骨の病気:関節炎

サモエド

見られる症状

  • 散歩に行きたがらない
  • 足をひきずって歩く
  • 運動を嫌がる

犬の軟骨は、関節の骨の衝撃を抑えスムーズに動かす役割をしています。その軟骨がすり減ることで骨同士が直接こすれてしまい、関節が炎症を起こして「関節炎」となります。

主な原因として、肥満、運動不足、激しい運動のしすぎなどが挙げられます。また、股関節形成不全の症状が悪化して関節炎を引き起こすこともあります。

散歩に行きたがらない、足を引きずって歩く、運動を嫌がったりする様子がみられたら関節炎を疑って動物病院に連れて行くと良いですね。

 

一般的な治療方法

治療方法

  • 抗炎症薬・鎮痛薬の投与
  • 運動の制限
  • 食事の制限
  • 外科手術

関節炎の治療で大切なことは、炎症を抑えて痛みをとることです。症状に応じて、抗炎症薬や鎮痛薬を投与し、運動を制限して様子をみましょう。

関節の負担を和らげるために食事を制限して体重をコントロールすることも大切です。

関節炎の原因が骨の変形による場合は、外科手術を行って関節を正常な形に整えると良いです。

 

日頃の予防方法

予防方法

  • 食事管理で体重を増やさない
  • 適度な運動を行う
  • 痛みのある時は運動を控えめにする

関節炎は、関節の負担を軽くすることが大切なので、食事を管理して体重をあまり増やさないようにします。ただし、過度にダイエットして筋肉が落ちてしまう状態は避けましょう。良質なタンパク質を摂取するのが良いですね。

運動不足で肥満になり、関節に負担をかけることを避けるためにも適度な運動をさせることも大切です。ゆったりとした散歩がおすすめですよ。ただし、関節炎の痛みがある時は運動を控えめにして安静に過ごすことを第一としてくださいね。

 

サモエドに多い目の病気:進行性網膜萎縮症

サモエド

見られる症状

  • 物につまずく
  • 暗いときの外出を嫌がる
  • 運動能力の低下

進行性網膜萎縮は、光を感知する網膜が萎縮・変性して正常に働かなくなる遺伝性の病気です。夜に目が見えづらくなり、しだいに日中でも見えなくなって、やがて失明してしまいます。

物につまずくようになる、夜暗くなったときの外出を嫌がる、運動能力の低下などの症状がみられるようになります。視力は徐々に落ちていくため、飼い主が変化に気づかないことがありますよ。

 

一般的な治療方法

治療方法

  • 治療法がない
  • ストレスのない生活をサポート

進行性網膜萎縮には今のところ確かな治療法がありません。

進行性網膜萎縮と診断されたら、サモエドが不安やストレスの少ない生活が送れるようにサポートしてあげることが大事です。物にぶつからないよう、室内のトイレや食器、家具などの配置を固定して、サモエドの動線で邪魔になる物を置かないようにします。散歩では人通りの多いコースを避けて、静かなコースを歩くようにしましょう。

飼い主が心身のケアを怠らず、可能な限り症状の進行を遅らせる努力をすることが大切ですよ。

 

日頃の予防方法

予防方法

  • 予防法はない
  • 遺伝の病気なので繁殖に注意

進行性網膜萎縮は遺伝の病気であるため、予防法はありません。

遺伝的に問題のあるサモエドの繁殖は避けてください。例えば、親が健常であれば問題ありませんが、片親が病因遺伝子のキャリアである場合は要注意です。発症を完全に防ぐためには、健常犬のみを繁殖することが重要です。次の世代へ引き継がせないように、繁殖計画をしっかり立てる必要がありますよ。

 

サモエドに多い皮膚の病気:皮膚炎

犬 サモエド 素材

見られる症状

  • 脱毛
  • フケ
  • かゆみ

皮膚炎とは、皮膚に様々な炎症が起きる病気です。サモエドは体毛が長いので皮膚が蒸れやすく、皮膚炎が起きやすい犬種です。ダニの感染による皮膚炎、細菌性皮膚炎、アロペシアX、皮脂腺炎などがみられます。

細菌性皮膚炎は、免疫力が低下することにより細菌が異常に増殖し皮膚炎を引き起こします。アロペシアXは、成長ホルモン反応性皮膚炎と呼ばれ、頭部と4本の脚以外に左右対称の脱毛が起こります。皮脂腺炎は、皮脂腺の自己免疫疾患で、頭から背中にかけての脱毛とベトついた白いフケを特徴とする炎症です。

脱毛や皮膚が赤くなるなどの異常がみられたら動物病院に相談してくださいね。

一般的な治療方法

治療方法

  • 投薬による治療
  • 薬用シャンプーの使用

皮膚の状態や症状にあった治療を行います。細菌性皮膚炎は、薬用シャンプーで洗い、患部に抗生剤をつけ、皮膚を常に清潔に保つよう衛生的な環境を心がけます。アロペシアXには、毛周期のサイクルを整える薬や発毛させる薬、ホルモンを抑える薬が使われます。皮脂腺炎は、皮脂腺の回復を促す薬を与えたり、皮膚の環境を良好に保つシャンプーを行います。ダニなどの外部寄生虫に対しては、駆虫薬を与えます。

脱毛や皮膚が赤くなるなどの異常がみられたら、すぐに動物病院に相談するのことが大切です。

 

日頃の予防方法

予防方法

  • 皮膚を清潔に保つ
  • ノミ・ダニ予防薬

皮膚炎を予防するには、日頃から皮膚を清潔に保つことが大切です。シャンプーで清潔な肌を保つことが効果的ですが、シャンプーのしすぎは刺激が強すぎて、逆に皮膚を傷つけてしまうこともあるので注意が必要ですよ。お風呂に入れた後はドライヤーでしっかり乾燥させて、皮膚に水分を残さないようにしてください。

ノミ・ダニの感染による皮膚炎にも注意が必要で、定期的にフロントラインなどのノミ・ダニ予防薬を使用すると良いです。

 

サモエドが病気になる前に!ペット保険とは?

素材 疑問

ペット保険とは、人間の生命保険と同様、高額になることもある医療費の負担を少しでも減らしてくれるものです。

保険は万が一の備えですが、ケガをしない保証も病気にならない保証もありません。もしものときにかかる医療費の負担を少なくできるというメリットから考えても、ペット保険を検討して損はないですよ。

保険によっては加入年齢制限があり、病気にかかるリスクが高いシニア犬になってからでは加入できないということもありますので、将来のことを考えて早めのうちに加入しておくことをおすすめします。

ペット保険の選び方や注意点、おすすめについてはこちら。

 

サモエドの体調の変化に気づいてあげよう!

サモエド
サモエドは忍耐強い性格なので、痛みやストレスを我慢してしまう傾向があります。飼い主から積極的に触れ合って、サモエドの体調の変化を観察し、体の異常や変化に気づけることが大切です。また、月に1回程度の定期的なトリミングをしてあげましょう。