温和で優しく飼育しやすいといわれるサモエドは、吠えることで飼い主とのコミュニケーションをとる犬です。喜びや愛情表現として吠えることが多いので、マンションなどの集合住宅では騒音問題となるので飼育は気をつけたほうがよいでしょう。
今回の記事では、サモエドが吠えるときの対応と上手しつけ方法をまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。
サモエドをしつけるときの注意点は?

特徴・注意点
- しつけやすい
- 番犬には不向き
- 主従関係が大切
しつけやすい
サモエドは、シベリア地方の極寒の地で「サモエド族」という民族の作業犬として共に生きてきた歴史があります。人間に対して従順で、人間の気持ちや行動を読み取る知性も持ち合わせています。
温和で優しく攻撃性がない性格であることもあり、訓練性能が高いため、しつけがしやすい犬です。しつけを行う際は、作業や遊びを通して飼い主とサモエドが共同作業をするようなしつけの方法が最適です。
番犬には不向き
サモエドは、人間を信頼し、友好的な感情があるため、甘えん坊でそばにいたがります。適度な警戒心を持つものの、見知らぬ人にも社交的で人見知りをしないため、番犬には不向きといえますよ。
主従関係が大切
サモエドはとても人懐っこいため、可愛いからといって甘やかし過ぎてしまうのは良くありません。人間の方がサモエドよりも下とみられ、主従関係が反対になってしまいます。
一度、主従関係を間違えて覚えてしまうと正すのが大変です。飼い主は「要求を絶対に受け入れない」「指示に従わせる」といった強いリーダーでいることが大切です。サモエドは服従心がとても強く、自分が認めたリーダーに服従することで幸福感を得ます。
サモエド、吠えるときのしつけ方法は?

吠えるときのしつけ方法
- 無駄吠えは無視する
- 大きな音を立てる
サモエドは、喜びや愛情表現として、吠えることでを飼い主とのコミュニケーションをとる犬です。サモエドの吠えを無駄吠えと捉えてしまいがちなので理解してあげることが大切です。
吠える時のしつけ方法として、基本的には無駄吠えを無視する事です。無駄吠えに反応してしまうと「吠えると気付いてくれる」と思うため、吠えがひどくなっしまいます。
それでも吠えるようであれば、大きな音を立てます。この時、誰が大きな音を出したか犬に分からないようにしてあげてくださいね。たいていの犬は大きな音を嫌うので、驚いて吠えるのをやめたら、すぐに褒めてあげてください。それを根気よく繰り返すと直る場合があります。
愛情表現の吠えを叱ってしまうと、信頼関係が崩れるので注意が必要です。
サモエド、トイレのしつけ方法は?

トイレのしつけ方法
- 2~3ヶ月齢が最適
- 成功したら褒める
サモエドのトイレのしつけは、好奇心旺盛な2~3ヶ月齢の子犬の頃から学習させると短期間に覚えてくれるのでおすすめです。失敗しても叱らず、上手にできた時に褒めることが大事です。
うまくできない時は、サモエドの行動範囲をサークルで限定し、そのスペース内にトイレシートを敷き詰めます。オシッコをしたら褒めて、使用済みのシートを中心に残しておきます。次にオシッコをしたら再び褒めて、徐々にトイレシートを減らしていきます。
トイレシートの上でする意識ができたら使用済シートを新品に交換して様子をみます。失敗したら最初からやり直します。褒めて条件付けが確実となったらトイレシートを1枚にします。ここまでできるようになったら、トイレにしたい場所にゆっくりと移動させていきます。くれぐれも急がせないようにしましょう。
サモエド、散歩中リードを強く引くときのしつけ方法は?

散歩中のしつけ方法
- 散歩は飼い主がリードする
- 強く引っ張り服従させない
サモエドは非常に体力があり遊び好きなので、毎日1時間以上の散歩が必要になります。もともとシベリアでソリをけん引していた歴史から、引っ張り癖があります。
散歩のしつけで大切なのは、サモエドが飼い主よりも先に歩かないようにすることです。サモエドがリードを強く引く時は、飼い主の強い引っぱりが原因かもしれません。強く引っ張って服従させると、サモエドも強く引っ張り返すようになります。
さらに、「引っ張ることで望み通りに人間が付いてきてくれる」と学習するからです。また、リードを短く持つことで、地面の臭いを嗅ごうと前傾姿勢になり引っ張ることを防ぐことができます。
散歩の際は、飼い主がサモエドの前を歩き、常にリーダーであることを体感させるのがおすすめです。
サモエドは人懐っこい!

サモエドは、従順でしつけがしやすいため、あまり手がかからず飼育しやすい犬種です。小さな子供からお年寄りまで一緒に生活しやすいのも魅力です。サモエドの愛情表現を理解して、よりよい関係を築いて楽しい生活を過ごしてくださいね。