ワタボウシタマリンは、オマキザル科タマリン属の小型のサルです。
体長24~30㎝・尾長20~40㎝で、背側が赤褐色・腹側が白色の毛に被われていますよ。顔は黒く、頭部の長くふわふわとした冠毛がワタボウシの名前の由来になっています。
この記事では、ワタボウシタマリンの分布域や生息域、会える動物園、食べている餌などについてまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。
この記事でまとめたこと
ワタボウシタマリンはどこに住んでいる?分布は?
ワタボウシタマリンの分布域 | コロンビア北西部 |
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ワタボウシタマリンの生息域 | 熱帯雨林 |
二次林 |
ワタボウシタマリンの分布域は南米コロンビアの北西部で、「熱帯雨林」や「二次林※1」に生息しています。
樹上性で7~8ヘクタールの広い行動範囲を持ち、オスとメスのペアとその子供で家族を中心とした3~19頭の小規模な群れを形成して生活していますよ。
ワタボウシタマリンは動物園で会える?
関東近郊でワタボウシタマリンに会える動物園
- 上野動物園(東京都)
- 浜松市動物園(静岡県)
関東近郊でワタボウシタマリンに会える動物園は、「上野動物園」と「浜松市動物園」です。
そのほか、「いしかわ動物園」(石川県)や「秋田市大森山動物園」(秋田県)などでも飼育されていますよ。動物園によっては、ワタボウシパンシェという名前で展示されていることもあるので注意してくださいね。
海外だと、アメリカのボストンにある「フランクリンパーク動物園(Franklin Park Zoo)」、「ロサンゼルス動物園(Los Angels Zoo & Botanical Gardens)」、シンガポールにある「シンガポール動物園(Singapore Zoo)」などでワタボウシタマリンが飼育されています。
ワタボウシタマリンの餌は?何を食べる?
飼育下での餌 | 果実 |
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昆虫 | |
ミルワーム | |
野生下での餌 | 木の葉・芽・根 |
昆虫類 | |
小鳥 |
動物園などの飼育下では、バナナ・リンゴなどの「果実」類、バッタなどの「昆虫」や「ミールワーム」などを与えています。
野生下では雑食性なので、「木の葉・芽・根」や「昆虫類」「小鳥」などを食べています。7~8ヘクタールに渡る広い行動範囲の中を枝から枝へと活発に移動しながら餌を探しますよ。
ワタボウシタマリンを守るプログラム
ワタボウシタマリンは、レッドリストで近絶滅種(CR)に指定されています。
以前はペットや動物園・生物医学の実験などのための輸出のみでしたが、近年では現地の人口増加による生息地減少によって大幅に生息数が減っていますよ。
ワタボウシタマリンを守るためのコロンビアにある自然保護地域での保護や保全プログラムが実を結び、生息数回復に繋がるといいですね。