フェレットのエサは何をあげればいい?

フェレットはイタチ科イタチ属に属する小型哺乳類で、イタチを家畜化した動物です。

完全な肉食で、ペットの猫に近い食性だといわれていますよ。

この記事ではフェレットのエサについてまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。

 

フェレットのエサや水の選び方は?

フェレット

フェレットは猫よりも肉食性が強いので、高タンパク・高脂肪の食事が理想的です。

 

餌の選び方

動物性タンパク質30~40%、脂質20%程度、繊維質は5%以下が理想バランスです。

原材料名は、使用量の多い順に記載すると定められているので、表示をチェックしてください。

高タンパクの食材としては、鶏肉・豚肉・牛肉などの「食肉類」や「魚介類」「乳製品」などがあげられますよ。繊維質は消化されないため、胃の中でタンパク質と結びつき一緒に排出されてしまいます。繊維質が多いフードは割けたほうが賢明ですよ。

 

水の選び方

フェレットに与える水は、水道水で問題ありません。

水道水が気になる方は、フェレット専用の水がペットショップなどで販売されているので利用してみてくださいね。

ミネラルウォーターはミネラルが多く含まれており、結石の原因になることもあるので注意が必要です。

 

高栄養食

高栄養食とは、体力が落ちている時に食べさせる体力回復用のフードです。

「フェレット用流動食」「チューブ入りの栄養補助サプリメント」「ダックスープ」などがありますよ。

 

フェレット専用のフード

フェレット専用フードは、フェレットの特徴を考慮して作られているフードです。

消化管が短いフェレットでも短時間で消化・吸収できる、良質な動物性タンパク質と脂肪を兼ね備えていますよ。

ただ、フェレットは食べ慣れているエサしか食べない傾向が強いため、普段から複数のエサを用意しておきブレンドして与えることをおすすめします。

 

オーガニックフード

オーガニックフードは原材料のバランスがとても良く、消化吸収にも優れているので近年人気が高まってきています。

ただ、穀物を原料にしているので、少なからず食物繊維が含まれています。そのため肉食動物であるフェレットには必ずしも最適とはいえません。

 

フェレットに与えてはいけない危険なエサは?

フェレット

危険なエサ

  • ネギ類
  • イカ・エビ・タコ・カニ・貝類
  • 乳製品
  • マカダミアナッツ
  • チョコレート
  • リンゴ・バナナ・梨などの果物

 

ネギ類

ネギ・ニラ・タマネギ・ニンニクなどは痙攣や下痢を引き起こすことがあるので、絶対に与えないようにしてください。

 

イカ・エビ・タコ・カニ・貝類

イカ・エビ・タコ・カニ・貝類は、ビタミンB1を破壊する成分が含まれているので消化に悪いです。

フェレットの胃に負担になるので、与えないようにしてください。

 

乳製品

牛乳・チーズ・ヨーグルトなどの乳製品を食べると、消化不良を起こして下痢になってしまいます。

アイスクリームも乳糖が含まれているので、大量に食べると下痢を起こしてしまいますよ。

 

マカダミアナッツ

マカダミアナッツは、「嘔吐」「鬱」「震え」などの中毒症状を引き起こすことがあります。

 

チョコレート

テオブロミンという成分によって中毒を起こしてしまいます。

「嘔吐」「下痢」「腹痛」「脱水」「運動失調」「筋肉の痙攣」「発作」の原因にもなりますし、最悪の場合は命を落とすこともありますよ。

万が一、口に含むようなことがあったらすぐに病院へ連れて行ってくださいね。

 

リンゴ・バナナ・梨などの果物

りんご・バナナ・梨などの果物は食物繊維が多いため、フェレットはうまく消化することができません。

与える場合は、おやつとして与え適量を守るようにしてくださいね。

 

フェレットのエサや水の与え方は?

フェレット

エサの与え方

  • 一回の食事量を少なめにする
  • 複数回に分けて与える

1日の水分量

  • 1日に食べるドライフードの量×2.5

エサの与え方

生後2ヶ月~4ヶ月のフェレットには、15グラム程度の固形フードをふやかしてから、朝と夜に1回ずつ与えます。

生後5ヶ月ほどになったら固形フードに切り替えてください。ただ、フェレットの腸は短いため食べた物は2~3時間で便として排出されます。そのため、1回の食事量を減らして複数回に分けて与えるようにしてください。

1日の必要カロリーは体重1.5kgに対して約200~300kcalで、オスで50~70g、メスで40~60gほどのフードを食べますよ。

 

注意点

フェレットは夜行性なので、夜間に餌を食べることが多いです。

飼い主さんが寝る前に必ず餌の状態をチェックして、夜間にも十分に餌が食べられるようにしてあげてくださいね。

 

1日の水分量

最低でも、1日1回は新鮮な水に取り替えて下さい。

1日に与える水分量は個体差がありますが、1日に食べるドライフードの量×2.5(ml)が目安になりますよ。

 

注意点

フェレットは飲水量の多い動物ですが、体重の10%以上の水分を飲む場合は病気の可能性があります。

「必要以上に水分を摂取する」「水分をあまり摂取しない」など、おかしいなと感じたら病院へ連れて行くようにしてくださいね。

 

フェレットはエサの他におやつも必要?

フェレット
フェレットにおやつを与える場合は、必ず量を決めておきます。

おやつの量は1日のカロリーの1割程度に抑え、フードをその分減らすようにしてください。

おやつを与えすぎてフードを食べなくなると、必要な栄養素が摂取できなくなってしまいますよ。おやつは適量に抑え、フードをしっかり食べてもらうように心がけてくださいね。

 

フードの目利き

フェレット
毎日食べるフードは、フェレットの健康に大きく関わってきます。

健康に長生きさせてあげるためにも、フェレットの体質にあった質の良い食事を選んであげることが大切です。

成分表を十分に確認して、納得した上で食べさせるようにしてくださいね。