全世界で約1400万頭生息しているといわれているラクダの90%は、ヒトコブラクダです。
野生種は絶滅したと考えられていますが、半野生の個体群がインド西部~パキスタン~北アフリカ・オーストラリアまで幅広く分布していますよ。
この記事ではヒトコブラクダの寿命や年齢を判断する方法についてまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。
この記事でまとめたこと
ヒトコブラクダの寿命は?
ヒトコブラクダの寿命
- 30~40年前後
ヒトコブラクダの寿命は、30~40年前後です。
江戸時代の書物「駱駝考」にオランダから輸入した番(つがい)のヒトコブラクダは仲が良くて長生きをしたと記されていることからも昔から長寿の動物であったことがわかりますね。
ヒトコブラクダの年齢はどうやって判断する?
年齢 | 歯の生え方 |
---|---|
1歳 | 上顎両側に4本の臼歯と下顎両側に3本の臼歯 |
2~3歳 | 上顎両側に5本の臼歯と下顎両側に3本の臼歯 |
4歳半 | 糸切歯が生え始める |
5歳 | 上顎両側の乳歯1本が2本の永久歯に生え変わる、下顎両側に1本の臼歯が乳歯から永久歯に生え変わる |
5歳半 | 2本目の糸切歯が生え始める |
6歳 | 上顎にも糸切歯と犬歯が生える |
7歳 | 全ての歯が乳歯から永久歯に変わる |
ラクダと過ごした長い歴史の中で、人間はラクダの「歯」を見ることで年齢を判断してきました。
アラブ地域では、上顎の両側に奥歯が6本あると砂漠を横断できる大人のラクダとしていますよ。個体差はあるものの遅くても8歳頃までには大人のラクダになることが多いですね。
年齢を知ることは、荷物を載せて砂漠を横断するため以外にもラクダの売買における価格を決めるときにも役に立っていますよ。
長生きしたラクダの例は?
世界で最も長生きしたラクダの年齢
- 38歳
世界でもっとも長生きをしたラクダは、日本の野毛山動物園(神奈川県)で飼育されていた「ツガル」さんで推定年齢38歳※です。
子供から大人まで幅広く愛され、世界最高齢で息を引き取るまでをツガルの視点で描いた「ツガルさん」という絵本も販売されているので、興味がある方はぜひ読んでみてくださいね。
ちなみに、日本で飼育されていたヒトコブラクダで最も長生きをしたのは、沖縄こどもの国(沖縄県)にいた「正太」で推定年齢27歳ですよ。
※人間だと120歳に相当