ペット保険は必要?ペット保険に入るメリットとデメリットは?

近年、ペット保育園やしつけ教室・猫カフェなど動物への関心が日々高まっています。

我々にとってかけがえのない家族であるペットの医療費などを保証してくれる「ペット保険」の普及も進んでいますよ。

この記事では、ペット保険の必要性やメリット・デメリットついてまとめました。

 

ペットを飼って困ったこと1位は「高額な入院費」?

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ペット飼育における困ったことの第1位が「しつけの悩み」を抑えて「高額な入院費」であったという調査結果※1が、Au損保保険株式会社によって発表されました。

「ペットの入院経験がある」と答えた6割の人のうち、4割が「手術を伴う入院」を経験しています。また、4人に1人が10万円以上の入院費を支払った経験があるという調査結果が出ていますよ。

※1 2014年度

 

どうしてペット保険が必要なの?

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近年の医療の発達に伴ってペットの寿命は延長傾向にあります。

家族の一員であるペットと長い時間を過ごすことができるのは嬉しいことですが、高齢化したペットは重い病気にかかるリスクが高くなります。

また、子犬や子猫などの幼いペットの場合は環境の変化にストレスを感じやすいので体調を崩しやすくもなります。おもちゃやごみなどの異物を誤飲することで思いがけない怪我をしてしまうというリクスもありますよ。

ペット保険に加入しておくことで、万が一高額な医療費がかかってしまう場合などにも備えておくことができるのです。

 

ペット保険に入らないと人間より高くなる!?ケガや病気でかかる費用は?

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ペットがケガや病気になった時の治療費は、全額飼い主さん負担になります。

これは人間の場合とは異なり公的な保険がないためですが、ペット保険に加入していることで飼い主さんの負担を減らすことができますよ。

 

実例

急性陽炎の場合、入院費や通院費合わせて9万円ほどかかりますが、ペット保険に入っていると3万円で済むケースがあります。

骨折の場合、手術費と術後の入院費・通院費合わせて約24万円かかりますが、ペット保険に入っていることで1万円で済んでしまうケースもありますよ。

さらに、ガンの場合だと、全部で24万円ほどかかってしまうのが保険で4万円に抑えられることもあるのです。

 

人気のペット別、かかりやすい病気と治療費は?

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犬の場合

犬がかかりやすい病気

  • ヘルニア
  • 膵炎
  • 虫歯

犬のかかりやすい病気として「ヘルニア」「膵炎」「虫歯」が挙げられます。

 

ヘルニア

犬のヘルニアは、ミニチュアダックスフンドのような胴長短足の犬種に多く発症します。

「抱っこを嫌がる」「変な歩き方をしている」「神経の障害が現れる」といった症状がみられ、「投薬治療」や「温熱療法」で経過をみる場合が多いですね。

犬のヘルニアの治療費は手術だけでも20~50万円かかるほか、検査費や入院費・リハビリ費用など実施する施設によっては別料金がかかることもありますよ。

 

膵炎

犬の膵炎は、中型犬の中年齢に達したメスに多い病気です。

「下痢」「元気がない・疲れやすい」「嘔吐」「発熱」「脱水症状」「食欲不振」といった症状がみられ、輸液療法を行いながら制吐剤や鎮痛剤・抗生剤などの投与を行います。短期間の絶食や経腸チューブによる低脂肪・低タンパク食などの栄養補給が必要になることもありますよ。

治療費には10万~15万円かかるほか、入院費も1日6000~1万円ほどかかります。

 

虫歯

虫歯になると「口臭」「歯に穴が空く」「歯の色が変わる」といった症状がみられます。

基本的には虫歯部分を削り詰め物で修復しますが、虫歯が神経にまで達している場合は「歯髄(歯の神経)を除去」、深刻な場合は「抜歯」を行いますよ。

治療費は3万円前後が相場ですが、抜歯の場合は5万円前後かかります。

 

 

猫の場合

猫がかかりやすい病気

  • てんかん
  • 風邪

猫がかかりやすい病気として「てんかん」や「風邪」が挙げられます。

 

てんかん

「てんかん」は、脳内の神経回路がショートしてしまい、突発発作を起こしてしまう病気です。

猫のてんかん発症率は1%以下と犬よりも低いですが、放置して自然治癒できる病気ではないので、少しでも疑いがあった時点で動物病院に行ってくださいね。

「手足の硬直」「けいれん」「失禁」「泡を吹く」といった症状がみられます。治療方法は原因によって異なりますが、5万~10万円以上かかるというケースも少なくありませんよ。

 

風邪

猫風邪の原因には「ヘルペスウイルス」「カリシウイルス」「クラミジア」の3種類があり、「鼻水」「くしゃみ」「食欲不振」「発熱」といった症状がみられます。

治療方法としては、ヘルペスウイルス風邪には抗ウイルス剤、カリシウイルス風邪にはインターフェロン注射、クラミジア風邪には抗生物質の投与が行われ、各ウイルスに合った薬を処方してもらいます。

治療費は風邪の種類や重症度によっても異なりますが、診察料とお薬代で数千~1万円ほどかかりますよ。

 

 

ペット保険に入るとどれくらい入院費用が安くなる?

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ペット保険の入院1日の限度額は、8000~1万2000円と保険会社によって異なります。

ただ、治療費が低額だったり、加入前の既往歴や現病歴に関わる疾患、先天性異常や歯科医療は対象外になることが多いです。また、保険契約から開始までの待機期間がある場合もその時期の治療費は補償が適応されないので、しっかりと確認しておくことが大切です。

 

さらに、飼い主のエゴや無責任さゆえに発生する治療費も補償の対象にはなりません。健康や美容のための治療といった病気以外を目的とした治療や対策可能な病気の場合は保険が適応されないことが多いですよ。

保険金請求内容を厳しくチェックされることもあり、場合によっては補償を受けられないというケースも少なくないです。
契約時の保険内容が翌年になって免責項目が増えている場合もあるので、毎年チェックして常に最新情報を把握しておくようにしてくださいね。

 

ペット保険に入るなら、お早めに!

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ペット保険はペットが病気やケガをして高額な支払いが発生した場合の備えですが、保険への加入は病気になってからでは遅いです。

ペットを飼い始めたら、何かしら医療費などがかかるわけですから、早めのペット保険加入をおすすめします。

また、ペット保険選びも慎重に行うようにしてください。割引や保険料の損得に惑わされることなく、最適な保険会社を検討してあげてくださいね。

ペット保険はなぜ必要なのかについて詳しくまとめた記事はこちらです。