レッサーパンダの妊娠・出産まとめ。赤ちゃんの成長スピードは?

動物園などでお尻をフリフリしながら歩くレッサーパンダの子どもは、とても可愛いですよね。

可愛い子供や赤ちゃんを見ていると、レッサーパンダの繁殖がどのようなものか気になる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、レッサーパンダの妊娠・出産、赤ちゃんの成長に関することをまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。

 

レッサーパンダの繁殖期は?

レッサーパンダ

レッサーパンダの繁殖期

  • 北半球: 1~3月
  • 南半球: 6~8月

レッサーパンダは2~12歳までの1~3月(北半球)、6~8月(南半球)が繁殖期です。

臭いの情報を頼りに相手を探すので、いつもよりお尻を地面に擦りつけるマーキングの回数が増えるなどの行動がみられますよ。

また、普段は単独行動ですが、繁殖期のみオスとメスがペアを作って行動するようになります。

 

レッサーパンダの妊娠の兆候、出産は?

レッサーパンダ
妊娠の前兆 体重・食欲の増加
巣作り
妊娠期間 90~150日
出生数 通常1~2頭

妊娠の兆候

妊娠の兆候としては、「体重・食欲の増加」「巣作り」がみられます。

出産の数日~1ヵ月半ほど前からメスが巣を作り始めますよ。飼育下では、施設内に用意された木製の巣箱にメスが食べ終えた竹や笹を運んでふかふかの巣を作ります。野生下では木の穴や岩のすき間・木の股・竹やぶなどに「コケ」や「葉」などの柔らかい植物材料を敷き詰めて巣を作りますよ。

ただ、「偽妊娠(ぎにんしん)※1」の場合にもこれらの行動は見られるので、100%妊娠しているとは限りません。

※1 妊娠していないのに妊娠したときと同じ行動をとること

 

出産

レッサーパンダの出産時期は、日本を含む北半球が6~8月,南半球が12~2月です。

レッサーパンダは出産の時期を調整することができるので、妊娠期間は90~150日と幅があります。通常の出生数は1~2頭ですが、3~4頭産むこともありますよ。

 

レッサーパンダの赤ちゃん、成長スピードは?

レッサーパンダ
生後20日前後 目が開く
模様が出始める
生後3ヶ月半 自力歩行が可能
生後5ヶ月 乳離れ
生後1年 親と同じサイズに成長

レッサーパンダの赤ちゃんの大きさは、体長15㎝・体重100gほどで手の平に乗るサイズです。体毛は灰色で模様はほとんどなく、ふわふわの毛並みをしていますよ。

生後18~23日ほどで目が開き始め、模様が出始めます。この時期は1日に7~20gずつ体重が増えていくので、生後2ヵ月で1000g弱、生後3ヵ月で1600gほどになりますよ。

生後3ヵ月半ごろには自力歩行が出来るようになり、生後5ヵ月ほどで乳離れ、生後1年ほどで子どもは親と同じサイズに成長します。

 

絶滅回避への取り組み

レッサーパンダ

日本でのレッサーパンダの繁殖は北海道の「釧路市動物園」から始まり、今では様々な動物園で着実に個体数を増やしています。

レッサーパンダは絶滅危惧種に指定されている動物なので、日本での繁殖活動が実を結び絶滅回避につながるといいですね。