メダカの繁殖方法まとめ。産卵や稚魚の育て方は?水槽はわける?

メダカを飼う楽しみは、飼育だけでなく繁殖にもあります。専門家でなくても、メダカの飼育に慣れていれば繁殖は可能です。

この記事では、メダカを上手に繁殖させる方法、産卵から稚魚の育て方までについてまとめました。

 

メダカの繁殖方法、産卵は?

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メダカの繁殖に必要な条件は、以下の3つです。

・相性の良いオスとメスが同一水槽内にいること
・水温を18℃以上に保つこと
・水槽内に水草が設置されていること

これら3つの条件が満たされれば、産卵が起こります。メダカは水草に産んだ卵をくっつける習性があるので、水草の設置は必須です。水草も種類がたくさんありますが、最適な水草はホテイアオイです。1株当たり100円程度で購入できます。メダカは25℃以上の水温で最も活発になるので、繁殖行動を促進したいのなら、ヒーターを使って水温を25~28℃程度に保つと良いですよ。

メダカが繁殖行動を開始したら、卵を親から隔離するための容器を準備します。隔離が必要な理由は、せっかくできた卵を、親メダカや同じ水槽にいるメダカが食べてしまう可能性があるからです。水草に卵がついているのを発見したら、水草ごと水槽から取り出して、水を入れた別容器に移してください。水は半日汲み置きしてカルキ抜きをしたものが理想です。この状態で1〜2週間ほど経てば、卵が孵化します。

卵の中に無精卵が混じっている場合がありますが、無精卵は放置するとカビが生え、ほかの卵に悪影響を及ぼします。綿のような水カビを見つけたら発見次第、卵ごと取り除いてください。

 

メダカの稚魚の育て方は?

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孵化した直後の稚魚は栄養補給源である卵胞を持っているため、すぐに餌を与える必要はありません。餌を与え始めるのは、孵化してから2~3日後を目安にしてください。稚魚には親に与えている飼料をすり潰し、細かくしたものを与えてください。生まれたばかりの稚魚は体に栄養を蓄えられないので、こまめに餌を与えてあげる必要があります。1日に3~5回を目安にしてくださいね。

冷凍のワムシなども稚魚の餌には向いていますが、水質が悪化しやすくなります。与える場合はごく少量にとどめ、水槽内の水は1週間に4分の1程度交換するようにしてください。稚魚は水流に弱いので、水交換の際は水流が起きないように丁寧に行うよう注意してくださいね。

 

メダカの稚魚を親のいる水槽に移すタイミングは?

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稚魚はある程度成長してからでないと、親のいる水槽に移せません。親のいる水槽に移すのは、親に食べられない程度の大きさに成長させてから移します。親メダカの半分程度のサイズまで成長していれば、ほかの成魚と同一環境で飼育できますよ。

稚魚の成長スピードは個体によって異なります。生後何週間経過すればほかの成魚と混泳させられるという明確な基準はありません。また、メダカはサイズに個体差が大きく現れることがあります。あまりにもからだが小さい個体は生存競争に負ける可能性があるので、ほかのメダカとは別で育てたほうが安心ですよ。

 

メダカの繁殖に挑戦しよう!

メダカの産卵は頻繁に起こりますが、稚魚を大きくなるまで育てるのは大変です。そのぶん育ってくれたときに大きな喜びを感じられますね。

この記事でご紹介したポイントを守ってメダカの繁殖を成功させてくださいね。