ダスキールトンは「シロマブタザル」とも呼ばれる、霊長類(サル目)オナガザル科コロブス亜種ドゥクモンキー属の哺乳類です。
真っ白になっている目の周りが、茶色や灰色がかった体に映える個性的なお猿さんですよ。ちなみに、本種はかつてゲレザ科でしたが現在はオナガザル科に属しています。
この記事は、ダスキールトンの生息地、会える動物園、食べている餌についてまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。
この記事でまとめたこと
ダスキールトンはどこに住んでいる?分布は?
分布域 | ミャンマー南部 |
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タイ南西部 | |
マレーシア | |
生息域 | 森林地帯 |
人工林 |
ダスキールトンの主な分布域はミャンマー南部やタイ南西部・マレーシアなどですが、インドやラオス・バングラデシュでも見ることが出来ます。
森林地帯や人工林などに生息していますが、高い木々を好む樹上性なので地上に降りることは滅多にありませんよ。
ダスキールトンは動物園で会える?
2016年現在、日本でダスキールトンに会うことのできる動物園は存在しません。
ただ、過去には神奈川県の「よこはま動物園ズーラシア」で飼育されていましたよ。ダスキールトン・ドゥクラングール・フランソワルトンの珍しくてユニークな顔をした3種類が“葉くいザル”トリオとして多くのお客さんを楽しませていました。
国内で唯一、1頭だけ飼育されていたダスキールトン「キキ」ちゃんですが、2013年2月26日に残念ながら亡くなっています。
ダスキールトンに会える海外の動物園
海外でダスキールトンに会える場所は、タイの「カオ・サームローイヨート海洋国立公園」や「ヴァパタール動物園」などです。
また、マレーシアのペナン島にある「ペナン植物園」では、ダスキールトンだけでなく様々なサルを見ることができますよ。
ダスキールトンの餌は?何を食べる?
飼育下での餌 | 野菜 |
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サツマイモの芽 | |
トウモロコシ | |
柔らかい果実 | |
野生下での餌 | 木の葉・若葉 |
花 |
動物園などの飼育下では、レタス・キャベツ・ニンジンなどの「野菜」、「サツマイモの芽」、「トウモロコシ」、「柔らかい果物」などを与えています。
野生下では「木の葉や若葉」「花」などを主に食べていますが、まれに特定の昆虫を食べることもありますよ。ただ、幼い子ザルは栄養を取らなければならないため果実を中心に食べています。
普段は10~17頭の群れで活動していますが、食事の際は小さなグループに分かれて木々を渡り餌を食べますよ。
個体数の減少に歯止めを!
可愛らしい見た目をしているダスキールトンですが、近年では森林地帯の開発や破壊などによる生息地の減少に伴い、個体数も減ってきています。
人間本位の身勝手な理由によって絶滅するという悲しい結末を迎えないように、環境保護について少しずつ考えてみませんか?