ゴツいトゲも柔らかい?フトアゴヒゲトカゲの値段、特徴や飼い方は?餌、飼育方法まとめ

フトアゴヒゲトカゲは爬虫類の中でも比較的飼いやすいと人気ですが、値段や飼育方法は気になりますよね。見た目が怖そうな印象ですが、性格は温厚で、柔らかい体をしていることが特徴です。フトアゴヒゲトカゲは丈夫で人に馴れやすいため、抱っこやお散歩もできますよ。

今回はフトアゴヒゲトカゲの特徴や飼い方、値段、餌の種類や与え方などをご紹介します。

 

フトアゴヒゲトカゲの個体の値段と、飼育にかかる値段は?

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本体の値段

  • 1~3万円

飼育にかかる値段

  • 3万円前後

爬虫類専門店にて1~3万円ほどで購入できます。1万円前後の多くは生まれて間もない個体である場合が多く、環境変化にまだ強くないため、はじめてトカゲを飼われる方は飼育に苦労するかもしれません。

また、飼育用品の取り揃えは計3万円前後かかります。

 

フトアゴヒゲトカゲの飼育にかかる値段は?飼育環境は?

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おすすめの飼育温度

  • 昼間 28~33℃
  • 夜間 23~25℃

おすすめの飼育グッズ

  • ケージ
  • 床材
  • シェルター
  • 温浴

日差しの強いオーストラリア生まれの爬虫類なので、生息地に近づけた飼育環境を目指してください。

おすすめの飼育温度は昼間28~33℃、夜間23~25℃です。飼育環境を整えるためのおすすめグッズは以下にまとめましたので、参考にしてみてください。

 

ケージ

トカゲを飼う上で、ケージは必需品といえます。60〜90センチ程のケージで十分ですが、体長が最大で60cm近くなる個体もいるので、120cm位のケージのほうが安心ですね。価格は2万円前後です。

 

床材

新聞紙やキッチンペーパーで代用できますが、滑って関節を痛めやすいです。ウッドチップやパームマットなど様々な種類があるので、ブリーダーや専門ショップの人と相談して、個体に合った床材を選んであげてくださいね。

 

シェルター

温まりすぎた体を冷やし、落ち着いて休めるような隠れ場所を作ってあげると喜びますよ。フトアゴヒゲトカゲは高いところに登りたがる習性もあるので、流木などを巧く組み合わせて設置している方も多いですよ。

 

温浴

温浴は体の洗浄と脱皮・排泄促進になりますし、水分補給にもなります。35℃のお湯で5~10分程度入れてあるのがおすすめです。無理矢理いれずにストレスを与えないようにしてあげてください。

起床直後は体温が下がっているので、体温が上がってから温浴を始めてください。頻度は3日に1回程度で問題ありません。

 

その他グッズ

冬場は体温維持のため「パネルヒーター」「保温球」、日光浴の代わりになる「バスキングライト」、ビタミンD3の生成を助ける「紫外線ライト」などがおすすめグッズです。

少し値段はしますが、ぜひ検討してみてくださいね。

 

フトアゴヒゲトカゲの特徴は?大きさや色は?

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フトアゴヒゲトカゲの特徴

  • 大きさ 40cm前後
  • 色 クリーム色

フトアゴヒゲトカゲは、動植物のあふれる国オーストラリアの砂漠に生息しています。

頭からしっぽの先までの大きさは40cmほどで、体型は平べったい形状で厚みがあまりありません。アゴにある沢山の太いトゲのような突起が特徴的です。

一見固そうに見えますが実はゴムのように柔らかいんです。危険を感じると喉の部分を膨らませ、トゲを強調させて相手を威嚇する習性があります。

色は砂と同じクリーム色で、砂漠で天敵に見つかりにくい保護色になっています。

 

フトアゴヒゲトカゲの餌、種類や頻度は?

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餌の種類

  • 子ども 昆虫・野菜
  • 大人 野菜

餌の頻度

  • 子ども 毎日
  • 大人 週3回

与えたほうがいい餌

  • コオロギ
  • ミルワーム
  • 野菜類

与えてはいけない餌

  • ネギ類、にんにくなどの刺激を含む野菜

フトアゴヒゲトカゲが食べる餌の種類は、子どもと大人で異なります。子どもの頃は野菜と昆虫が中心ですが、大人になると野菜や果物から栄養を摂るようになります。

ベジタリアンな爬虫類ですね。ときには観葉植物までかじってしまうこともありますよ。

餌を食べる頻度は子どもが毎日、大人は週3回程度で十分です。以下にフトアゴヒゲトカゲに与えたほうがいい餌と、与えてはいけない餌をまとめました。

 

与えたほうがいい食べ物: コオロギ

コオロギはトカゲにとって栄養のバランスがよく、子どもの頃に欠かせない餌です。カルシウムを豊富に摂取することができます。

フトアゴヒゲトカゲは、カルシウムが不足すると「くる病」になってしまいます。

ただ、生き餌のコオロギはフトアゴヒゲトカゲに噛みつくことがあるので注意してください。

食べ残したコオロギは定期的に取り除いてあげてくださいね。

 

与えたほうがいい食べ物: ミルワーム

クネクネした動きが食欲を誘うのか、食いつきが良いと飼い主さんに評判です。

リンを多く含み栄養障害になる恐れもあるので、主食として与えるのではなく、おやつとしてがおすすめです。

ミルワームは消化にも悪いので、与えすぎると吐き戻しや消化不良の原因にもなってしまいますよ。

 

与えたほうがいい食べ物: 野菜類

「小松菜」「豆苗」「ニンジン」「いんげん」「オクラ」カボチャ」「食用菊」「サツマイモ」「大根の葉」など、

カルシウムやミネラルを多く含む野菜はトカゲにおすすめです。食べやすいように刻んで与えるようにしてください。

好みは違いますし、一種の野菜だけを与えると栄養が偏りますので、バランスよく与えるようにして下さいね。

 

与えてはいけない食べ物: ネギ類、にんにく

野菜の中でも「玉ねぎ」「ネギ」「にんにく」など刺激物を含んでいる野菜は与えてはいけません。

また「ミカン」や「バナナ」などの果物をトカゲは好みますが、糖分と水分が多いので与えすぎはいけません。

 

フトアゴヒゲトカゲの寿命は?

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寿命

  • 6~8年

フトアゴヒゲトカゲの寿命は一般的に6~8年といわれています。飼育環境しだいでは10年以上生きることもあります。

 

フトアゴヒゲトカゲ飼い方、ポイントは飼育環境!

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フトアゴヒゲトカゲは飼育環境さえ整えられたら、初心者の方でも簡単に飼うことができます。頭がよく、飼い主の顔や自分の部屋の場所を覚えますし、簡単な言葉には反応するようになりますよ。

部屋に放して遠くから名前を呼ぶとトコトコと走り寄ってくるフトアゴヒゲトカゲもいるほどです。ぜひ飼育の準備を万端にして、飼ってあげてくださいね。