ホソツラナメラの特徴や毒性、生息地は?飼育例はある?

緑色の体色があざやかで美しいホソツラナメラは、ナミヘビ科キノボリナメラ属のヘビです。目が良く、狩りは昼間に行いますね。ネズミやカエル、鳥や鳥の卵やヒナを食べますよ。

威嚇(いかく)をすると、体が垂直になるのが特徴です。横に広がるコブラとは逆ですね。

今回の記事ではホソツラナメラの特徴や毒性、生息地、飼育に関することをまとめました。

 

ホソツラナメラの特徴は?

ホソツラナメラ5

特徴

  • 大きさ:160~240cm
  • 体色:緑色

ホソツラナメラの体長は、160~190㎝です。オスよりもメスのほうが大きくなりますよ。メスは最大で240㎝ほどになります。体型は細長いですよ。

体色は、あざやかな緑色で側面は黄緑色になりますよ。木の上にいることが多いので、えものや敵に気づかれにくいですね。しっぽはオレンジ色や赤茶色、灰色ですよ。生息域によって個体差があります。英名の「Red-tailed green ratsnake」は、シッポの色から由来していますよ。

ウロコには「キール」と呼ばれるデコボコが無く、なめらかな手ざわりですよ。ウロコのすき間が黒色の個体もいてネット状のもように見えますよ。

頭部は細長く、和名の「細面(ほそつら)」の由来にもなっていますよ。頭のてっぺんは、黒みがかった緑色です。目は大きく、視力は良いです。瞳は黒色で、丸いですよ。目の前後にはほぼ水平の黒色のラインが入っていますね。

口の中は黒色です。威嚇(いかく)時には、口を大きく開けて、口の中の黒色を敵に見せます。舌は青色ですよ。

黄色い頭部と、グレーの体色をもつ個体もいますよ。

 

ホソツラナメラの毒性は?

ホソツラナメラ4

毒性

  • 毒はありません

ホソツラナメラは、無毒のヘビです。

無毒のヘビなので全身に影響が出ることはありませんが、かまれた部分は傷口になりますね。痛みが出たり、はれたりすることがありますよ。

放っておくと、破傷風などの感染症にかかることがあります。
かまれたら、病院へ行くことをおすすめします。傷口は消毒して、抗生物質の入ったステロイド系軟膏を塗ります。入院する必要はほとんどありませんよ。

無毒のヘビでも、かまれた人はパニックになりますね。恐怖から、吐き気、おう吐、ゲリ、汗が出るなどの症状が出ることがあります。

 

ホソツラナメラの生息地は?

主な生息地

  • 熱帯雨林
  • 湿地

ホソツラナメラは熱帯雨林や湿地に生息しています。木の上や茂みの中で生活していますよ。

分布域は東南アジアです。インドネシア、マレーシア、タイ、カンボジア、フィリピン、ベトナムなどにいますよ。

 

ホソツラナメラはペットとして飼育できる?

ホソツラナメラ10

ホソツラナメラは海外でもペットとして飼われており、日本にも輸入されていますよ。許可がなくても飼育することができます。

主に「WC(ワイルドコート)」と呼ばれる野生の個体が流通しています。まれに「CB(キャプティブブレッド)」と呼ばれる繁殖個体が流通していることもありますよ。

 

野生個体の性格は気難しい?

ホソツラナメラ7

ホソツラナメラはペットとして飼えますが、流通量は少ないですね。野生個体は気の荒い個体が多いですよ。お世話がむずかしいですね。繁殖個体はおとなしい性質をもつこともありますよ。

ペットショップでは、1万~2万円程度で購入できますよ。餌は体の大きさに合わせたマウスを与えてくださいね。