ジャッカルはどこに住んでるの？動物園で会える？餌は？

ジャッカルは中型犬の柴犬と同じくらいの大きさをしているイヌ科の食肉類です。

あまり良いイメージがないかもしれませんが、ペアになると一生相手を変えない愛情深い動物ですよ。

この記事ではジャッカルの生息地、会える場所や餌などについてまとめました。

ジャッカルはどこに住んでいる？分布は？

ジャッカルは種類によって分布域や生息域が異なります。

キンイロジャッカルは南東ヨーロッパ・南ヨーロッパ・中東・南アジア・東南アジアなどに分布しており、「草原」「林」「砂漠」などに生息しています。

セグロジャッカルはアフリカ東部(エチオピア・ケニアなど)・南部(南アフリカ・ボツワナなど)に分布しており、「森林」「サバンナ」「砂漠」などに生息しています。

ヨコスジジャッカルはアフリカ大陸の赤道付近・南部に分布しており、「草原」「荒地」「森林」「湿原」などに生息しています。

アビシニアジャッカルはエチオピアのみに分布しており、標高3000~4400mの「山地」に生息しています。

ジャッカルの学名は？何科の動物？

ジャッカル（キンイロジャッカル）は、学名を「Canis aureus」といい、肉食目イヌ科に分類されます。

そのほか有名なジャッカルでは、セグロジャッカルが「Canis mesomelas」、ヨコスジジャッカルが「Canis adustus」、アビシニアジャッカルが「Canis simensis」と学名がついています。

ジャッカルは動物園で会える？

関東近郊でジャッカルを飼育している動物園はありませんが、「東山動物園(愛知県)」「徳山動物園(山口県)」などでは飼育されていますよ。

怖がりな性格をしているので、見に行く時は大きな声を出さないよう気を配ってあげてくださいね。

海外でジャッカルに会える動物園

海外でジャッカルに会える動物園はたくさんありますが、「シンガポール動物園」や「セレンゲティ国立公園」がおすすめですよ。

タンザニアにある「セレンゲティ国立公園」では、キンイロジャッカル・ヨコスジジャッカル・セグロジャッカルの3種を見ることができるので、機会があればぜひ訪れてみてくださいね。

日本で飼うことはできるの？

ジャッカルは特定動物に指定されているので、日本国内では飼育することはできません。ジャッカルハイブリッドも飼育許可が必要です。

ただ、海外ではペットとして飼育されていたり、空港の薬物や爆発物を探知する探知犬として活躍している国もありますよ。

ジャッカルの餌は？何を食べる？

ジャッカルは動物園などの飼育下では、「ウサギの生肉」「魚」「果物」「ゆで卵」などを食べています。

野生下での餌は、ネズミやウサギなどの「小型哺乳類」や「果物」「昆虫」などですね。

ちなみに、4種いるジャッカルは食性が異なりますが、他の肉食獣が内臓だけ食べて残した獲物の肉を食べるという共通点がありますよ。

ジャッカルの寿命は？野生だとどのくらい？

ジャッカルの寿命は飼育下で15年前後、野生下で7年前後と考えられています。

ジャッカルの子供は半年頃から狩りを少しずつ学び、11ヵ月程度で性成熟するといわれていますよ。

ジャッカルの繁殖は？一度に何匹生まれるの？

ジャッカルの繁殖期は5~8月頃で、妊娠期間は60日前後です。

1回の出産で生まれる子供の数は3~4子が平均ですが、多いときでは9匹の子供を生むこともありますよ。

育児はオスとメスが協力して行い、離乳期には胃に貯蓄してある食物を吐き出して子供に与えます。

絶滅してしまう前に対策が必要！

エチオピアの高地にのみ生息するアビシニアジャッカルの生息数は400頭未満と考えられており、イヌ科の中で最も絶滅に近い動物といわれています。

人間本位の都合によって絶滅という結果を避けるためにも、自然環境との共存について早急に考え直す必要がありますよ。