ジムグリの特徴や毒性、生息地は?飼育例はある?

ジムグリはお腹の市松模様が特徴的である事から、元禄ヘビとも呼ばれています。「ジムグリ(地潜)」という名前は地中や石の下に潜る事に由来していますが、地中性ではありませんよ。

この記事では、ジムグリの特徴や毒性、生息地、飼育例についてまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。

 

ジムグリの特徴は?

素材
大きさ 70~100cm
外見の特徴 幼蛇: 赤みが強い体色に黒い斑点や横縞
幼蛇: 腹板に白と黒の市松模様がある
成蛇: 赤みがかった茶褐色の体色
成蛇: 腹板に黒と赤の市松模様がある
成蛇: 頭部にアルファベットのV字模様

ジムグリは、成長に伴って体色や斑点が変化する特徴があります。

幼蛇は赤味が強い体色に黒色の斑点や横帯が目立ちますが、成長と共に赤味は鈍くなり黒い斑点が目立たなくなりますよ。成蛇は頭部にアルファベットのV字模様が入っているのが特徴的で、赤みがかった体色をしています。お腹面は成体が黒と赤の市松模様、幼蛇は白と黒の市松模様になっていますよ。

ちなみに、北海道産のジムグリには体色がオリーブグリーンで斑点を持たない個体や市松模様が縦の黒条になって並んでいる個体も存在します。

 

アカジムグリとは?

生まれつき、もしくは成体になっても赤味が強く斑点が一切ない「アカジムグリ」と呼ばれる個体もいますが、アカジムグリはジムグリの単なる色彩変化であるかどうかはまだ判明していません。

 

ジムグリの毒性は?

毒性

  • 無毒

ジムグリは派手な見た目をしているため一見毒蛇にも見えますが、無毒のヘビです。

大人しい性格をしており、人に噛みついたという話もほとんど聞きません。ナミヘビ科のヘビは長い歯(牙)がなく細かい歯がならんでいるだけなので、かみつかれても引っかかる感じで皮膚の表面が切れる程度ですよ。

軽い出血が伴う場合もありますが、消毒をしておけば問題ありません。

 

ジムグリの生息地は?

素材 疑問

主な生息地

  • 日本

ジムグリは日本の固有種で北海道・本州・四国・九州などの日本全域、伊豆大島・隠岐・壱岐・屋久島・種子島などの島々に分布しています。

平地や低山地の森林・草原・水辺などに生息し、特に林床を好んで住んでいますよ。

変温動物は高い気温を好まず、24度前後の温度を好みます。朝方や夕方などの気温の低い時間帯に活発に活動し、夏場などの気温が高くなる時期は不活発になりますよ。地面に潜っている事が多い事もあって見つけにくいヘビだといえますね。

 

ジムグリはペットとして飼育できる?

ジムグリをペットとして飼育することは可能です。

飼育に際しては、地面に潜れるように床材(ヤシガラチップ)を多めに入れ、床材の一部分を十分に湿らせてケース内に湿度差を作るようにします。また、プレートヒーターなどを利用して温度傾斜をつくることも忘れないでくださいね。

 

適切な環境を準備して迎え入れよう!

ジムグリは飼育が難しいといわれるヘビなので、適切な環境を用意してあげることが大切ですよ。

ただ、神経質な種類なので飼育下での餌付に関しては個体差があります。どうしても餌を食べない個体は無理に飼育しようとはせず、捕獲した場所に帰してあげてくださいね。