「アスプコブラ」とも呼ばれるエジプトコブラは、攻撃性の高さと猛毒を持っていることから「特定動物」に指定されています。飼育は難しいですが、飼育下での繁殖は簡単とされていますよ。
この記事ではエジプトコブラの交尾や産卵の時期、幼蛇についてまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。
エジプトコブラの繁殖、交尾の特徴は?
交尾の特徴
- S字に絡み合って交尾
エジプトコブラは生後2~3年で繁殖が可能になります。
コブラは、繁殖期になると相手の体に巻きつこうとして互いが追いかけ合います。オスとメスは、まるで喧嘩をしているかのようにS字に絡まり合って約2分ほど交尾をしますよ。
メスがオスに興味を示さなくなると妊娠している可能性があるので、飼育下ではオスを元の飼育ケースに戻してくださいね。
エジプトコブラの繁殖準備は?
事前準備
- 疑似的な冬を経験させて交尾を促す
飼育下では施設内の温度を20~22℃まで下げて一度冬を経験させます。仮の冬を2~3ヶ月ほど経験させた後に少しずつ温度を上げて、春が来たことを教えます。気温の変化を経験させて交尾を促す事が大切ですよ。
エジプトコブラの産卵時期や場所は?
産卵時期 | 初夏 |
---|---|
産む卵の数 | 8~20個 |
孵化期間 | 50~75日 |
産卵場所 | 不明 |
産卵時期
エジプトコブラは4~5月に交尾を行い、産卵時期である初夏に8~20個(30個を超えることもある)の卵を産みます。
卵は1つずつ産み落としますが、産み落とされた卵は全てくっついて「卵塊(らんかい)」と呼ばれるかたまりになりますよ。
孵化期間は50~70日ほどですが、気温によっても変わります。28~30℃で温められた卵は50日前後で孵化しますが、27℃で温められた卵は孵化するまで68日かかりますよ。
産卵場所
野生のエジプトコブラの産卵場所は分かっていません。
しかし、使われなくなった動物の巣などを産卵場所に選んでいるのではないかと考えられていますよ。
出産した卵は、動物の哺乳類や爬虫類に狙われてしまうので、メスは出産すると卵が孵化するまで近くにいて敵から食べられないように守ります。
エジプトコブラの幼蛇、餌や成長スピードは?
幼蛇の餌(野生下) | カエル |
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トカゲ | |
ネズミ | |
幼蛇の餌(飼育下) | マウス |
魚の切り身 | |
幼蛇の成長スピード | 生後2~3年で性成熟 |
幼蛇の餌
野生の幼蛇は、成長したエジプトコブラと同様に体の大きさに合った「カエル」や「トカゲ」「ネズミ」などを食べています。
飼育下では、生後数日のマウスや魚の切り身を与えている飼い主さんが多いですね。
幼蛇の成長スピード
エジプトコブラの孵化直後の大きさは25㎝ほどですが、生後2~3年で繁殖可能な成体サイズ(150~240㎝)になりますよ。
海外ではマニアに人気!?
エジプトコブラは猛毒ヘビですが、アメリカやヨーロッパでは人気があります。
脱走防止対策が不十分だったことから逃げ出してしまい、大騒ぎになったこともありますよ。
日本での飼育は都道府県の許可が必要で容易には許可が下りないと思いますが、海外などで飼育する機会に恵まれた時は参考にしてくださいね。