サキシマハブは、クサリヘビ科ハブ属に分類される毒ヘビです。
日本には沖縄にのみ4種類のハブが生息していますが、サキシマハブは日本固有種ですよ。
この記事ではサキシマハブの種類、野生下での餌や天敵についてまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。
この記事でまとめたこと
サキシマハブの体色の種類は?
体色の種類
- 褐色地個体
- オレンジタイプ
- アメラニスティック
褐色地個体
サキシマハブに一番多い体色が褐色地個体です。
茶褐色(黒みを帯びた濃い茶色)の地に、黒褐色(黒みがかった茶色)のまだら模様が交差するように入っていますよ。
オレンジタイプ
サキシマハブの多くは褐色地ですが、オレンジ色の体色をした個体も存在します。
生息地である沖縄では「アカハブ」と呼ばれ、オレンジ褐色の地に黒褐色のまだら模様が交差するように全身に入っていますよ。
アメラニスティック
アメラニスティックとは、黒色色素が欠損していることをいいます。
黒抜け個体ともいわれ、白みがかった体色をしていますよ。
灰褐色(灰色がかった褐色)の地に黒いまだら模様が交差するように全身に入っており、目が赤いという特徴があります。
サキシマハブの餌、野生下では何を食べている?
野生下での餌
- ネズミ
- 鳥
- カエル
サキシマハブの主食はネズミですが、トカゲやカエル・小鳥・他のヘビなども捕食します。ハブは長期間餌がなくても水だけあれば最長3年、水なしでも2~3ヶ月は生き延びることができますよ。
獲物に素早く咬みついて、毒を獲物の体内に注入してからゆっくりと食事します。ハブのあごの骨は上あごと下あごの骨の間にもう1本骨がある作りをしているので、自分よりも大きな獲物でも口を大きく開けて丸のみしますよ。
農作物を荒らすネズミを退治してくれるので、人間にとっては貴重な存在ともいえますね。
サキシマハブの天敵はいる?
天敵
- 存在しない
サキシマハブに天敵は存在しません。
一時期、アカマタやマングースが天敵だと考えられていたこともありますが、実際には違いました。
アカマタは「ヘビ喰いヘビ」といわれますが、あまりハブを食べることはしません。
また、1910年にはネズミやハブの駆除目的でマングースが沖縄に導入されましたが、ナマズなどを食べるだけで逆にハブに捕食されたり、マングースが希少種も捕食してしまったりと問題も浮き彫りになってしまいました。
細心の注意を払って触れあおう!
サキシマハブは比較的大人しく毒性も弱いので油断しがちですが、ハブの仲間であり毒ヘビに違いありません。
ハブは本来臆病ですが、身を守るため好戦的な一面も持っています。サキシマハブでもかまれれば重症になる恐れもあるので注意してくださいね。