エメラルドツリーボアの特徴や毒性、生息地は?飼育例はある?

美しい緑色の体色をしているエメラルドツリーボアは、アマゾンに生息する大型のヘビです。

樹上でとぐろを巻いている事が多いですが、俊敏に動く事もでき、尾の部分は物を掴む力が強い事でも知られていますよ。

この記事では、エメラルドツリーボアの特徴や毒性、生息地などに関してまとめました。

 

エメラルドツリーボアの特徴は?

エメラルドツリーボア10
大きさ 180~200cm
体色 エメラルドグリーン
外見の特徴 背中にある三角や横縞の白いまだら模様
口から腹部にかけての体下面がクリーム色
長い牙

エメラルドツリーボアの大きさは全長180~200㎝ほどです。樹上性のヘビとしては最大の部類に属しますよ。

体色は背面と側面にかけてが鮮やかで美しいエメラルドグリーン、口の下から腹部にかけての体下面は黄色味がかったクリーム色をしています。

背中には三角や横縞の白いまだら模様が入っていますが、この模様は生息している地域などにより差異があります。エメラルドツリーボアの中にはこのまだら模様を繋ぐ白い縦線が入る個体もいますよ。

幼蛇はオレンジや赤い色の体をしていて、生後9~12か月頃を境に色彩が緑色へと変化していきます。

 

オスとメスの見分け方は?

オスはメスに比べると小型・細身で、総排泄孔の両サイドに大きなケヅメがあります。尾部にかけてのヘミペニス(有鱗目に特徴的な二本生えた性器)が収容されたふくらみが目立ちますよ。

 

エメラルドツリーボアの毒性は?

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毒性

  • 無毒

エメラルドツリーボアは無毒のヘビです。

ただ、大きい個体だと5cm(無毒ヘビの中で最大級)にも達する長大な牙をもつため、嚙まれると筋肉にまで到達するような傷を負ってしまいます。

出血や激しい痛みを伴いますが、無毒ヘビのため毒の心配はありませんよ。もし、噛まれてしまった場合は破傷風などのおそれもあるので病院で診察を受けるようにしてくださいね。

 

エメラルドツリーボアの生息地は?

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主な生息地

  • 南米アマゾン盆地周域

エメラルドツリーボアは、南米アマゾン川流域のコロンビア・エクアドル・ガイアナ・ペルー・ブラジル・ベネズエラ・ボリビア・スリナム・仏領ギアナにかけて広く生息しています。

完全樹上棲なので、低地にある降雨林の樹上で生活していますよ。 昼間は枝の上でとぐろを巻く独特のポーズでじっとしている事が多いですね。

 

エメラルドツリーボアはペットとして飼育できる?

エメラルドツリーボア3

エメラルドツリーボアはペットとして飼育可能です。飼育許可も必要ありませんよ。

美しいエメラルドグリーンの体色をしていることから、日本や海外でも人気が高い人気を誇っています。

ただ、希少種で流通もあまり多くないため、高価になることが多いですね。飼育環境や気質などの扱いが難しいため上級者向けのヘビだといえますよ。

 

ヘビ好きの憧れ、エメラルドツリーボア!

エメラルドツリーボア5

エメラルドツリーボアは鮮やかな体色と精悍な顔つき、体も大きいので抜群の存在感があるヘビです。

その美しさやワイルドで神秘的な姿が多くの人を魅了しており、愛好家の中ではいつか飼ってみたいといわれる人気の種になっていますよ。