アオダイショウの特徴や毒性、生息地は?飼育例はある?

  • アオダイショウは、ナミヘビ科ナメラ属に分類されるヘビです。

日本に生息する36種類のヘビの中でも最大級の大きさを誇る代表的な日本固有種ですよ。

この記事では、アオダイショウの特徴や毒性、生息地、飼育例についてまとめました。

 

アオダイショウの特徴は?

アオダイショウ8

 

大きさ 100~250cm
体色 緑系淡色
青系淡色
白色
外見の特徴 背中にある4本の黒い縦縞模様(まれにない個体もいる)

アオダイショウは体長100~250cm、胴回りの直径が5cmもある日本最大級のヘビです。

体色は生息地によって個体差が大きいものの、緑系淡色個体が全国的に幅広く生息していますよ。北海道では「エゾブルー」といわれる青みの強い個体が多く、山口県岩国市では「シロヘビ」と呼ばれる白色個体も存在しています。

脱皮前は全身の色味が濃く、背面に4本の黒い縦縞が明瞭に入った個体が多いですが、脱皮をすると縦縞は不明瞭になり、縦縞がなくなる個体もいますよ。

瞳の色はオリーブ色で眼孔は黒褐色ですが、シロヘビは赤色の瞳をしています。

 

アオダイショウの毒性は?

アオダイショウ1

 

毒性

  • 無毒

アオダイショウは無毒で大人しいヘビです。

ただ、人が不用意にちょっかいを出したりするとアオダイショウは身を守ろうと攻撃的になる場合がありますよ。

かまれても毒はありませんが、野生生物の細菌やウイルスによる感染症の恐れがあるので注意が必要です。 もしかまれてしまったら、すぐに傷口を洗って病院で診てもらうようにしてくださいね。

 

アオダイショウの生息地は?

アオダイショウ10

主な生息地

  • 日本全土の森林や山林
  • 郊外や都市部

日本固有種であるアオダイショウは、日本全土に幅広く分布しています。

北海道・本州・四国・九州などの他に、国後島や奥尻島・佐渡島・伊豆諸島・五島列島・口之島(南限)などの島嶼部にも生息していますよ。

森林以外にも山林や郊外・都市部でよく見られ、 餌となる獲物を探して人家に侵入することもあります。

見つけた時はビックリするかもしれませんが、こちらが何もしない限り攻撃をしてくることは滅多に無いので追い出そうとむやみに刺激しないようにしてくださいね。

 

アオダイショウはペットとして飼育できる?

Japanese Rat Snake Bathing in the Sun-Elaphe climacophora
アオダイショウをペットとして飼育することは可能です。

無毒で比較的大人しい性格をしていますし、飼育も繁殖も容易なのでペットとして人気がありますよ。

日本固有種であることから国内よりも海外での人気が高く、特に国後産の個体は「クシナリラットスネーク」と呼ばれマニアから絶大な人気があります。

 

餌は冷凍マウスがおすすめ!

Elaphe climacophora
アオダイショウの餌は完全栄養食であるマウスがおすすめですよ。

野生下では鳥類やその卵・小型の哺乳動物を捕食していますが、日本では鳥獣保護法により捕獲や飼育、卵の採集が禁止されています。

狩猟資格や許可がなく捕獲した場合は、密猟となり罰金や懲役刑に課される犯罪になってしまいます。餌は必ず専門店などで合法的に入手してください。

アオダイショウをペットとして飼うのであれば、正しい飼育方法で最期まで大切に育てるようにしてくださいね。