コサメビタキの特徴は?生態や分布、鳴き声は?

コサメビタキはスズメ目ヒタキ科サメビタキ属に分類される夏鳥です。

コサメビタキという名前は、同じヒタキの仲間であるサメビタキよりも小さいことに由来していますよ。

この記事ではコサメビタキの特徴や生態、分布、鳴き声についてまとめました。

 

コサメビタキの特徴は?

コサメビタキ5

大きさ

  • 13cm

外見の特徴

  • 灰色みを帯びた褐色の体上面
  • 白色の体下面
  • 広範囲にわたって白くなっている目先
  • 太めの白いアイリング
  • 基部が橙黄色になっている嘴

 

コサメビタキの大きさは全長13㎝、翼開長(翼を広げた大きさ)21.5cmほどです。スズメよりも小さい小型の鳥ですよ。

オスとメスは同色で、頭部から体上面が灰色みのある褐色をしています。喉と体下面は白色ですが、胸は淡く灰褐色がかっていますよ。翼と尾羽は濃い灰色をしています。

目先が白く、少し大きめな目の周りには太めの白いアイリングがありますよ。足と嘴は黒色ですが、嘴は下嘴の基部がオレンジ色になっています。

 

サメビタキ属3種(コサメビタキ、エゾビタキ、サメビタキ)の見分け方は?

サメビタキ属3種はそっくりな外見をしていますが、「お腹」に注目すると判別がしやすいですよ。

コサメビタキ淡い褐色で、縦斑がない
エゾビタキ白色で、明瞭な縦斑がある
サメビタキ淡い灰色で、不明瞭な縦斑がある

判別がつくと、よりバードウォッチングが楽しくなるのでぜひ覚えておいてくださいね。

 

コサメビタキの生態は?

コサメビタキ4

生態

  • 動物食
  • 繁殖
  • 群れを形成しない

 

動物食

コサメビタキの食性は動物食で、主に「昆虫」を食べます。

採餌方法は「フライングキャッチ」で、樹先などに止まって空中を飛んでいる獲物を目掛けて飛翔して捕食しますよ。

ちなみに、英名である”Brown Flycatcher”はコサメビタキの採餌方法である「フライングキャッチ」に由来していますよ。

 

繁殖

コサメビタキは繁殖期である5~6月になると、標高1800m以下の落葉広葉樹林の横枝の上に営巣します。

巣はお椀型で、ウメノキゴケなどをクモの糸で付着させた樹皮などを組み合わせて作ります。一腹卵数は3~6個で、約12~14日のメスのみが行う抱卵を経て孵化しますよ。ヒナは孵化してから12~14日で巣立っていきます。

コサメビタキのさえずりは声が小さく5月の一時期にしか聞かれないため、繁殖期の生息の確認が困難なことで知られていますよ。

 

群れを形成しない

コサメビタキは群れを形成せず、単独かペアで生活しています。

 

コサメビタキの分布は?どこに生息している?

コサメビタキ2

コサメビタキは主にユーラシア大陸の東側に分布しています。中国北東部や樺太などで繁殖し、中国南部・マレー半島・フィリピン・インドなどで越冬しますよ。

日本へは夏鳥として九州以北に渡来し、落葉広葉樹が繁茂する林に生息します。春や秋の渡りの季節になると市街地の公園などでも見ることが出来ますよ。

 

コサメビタキの鳴き声は?

コサメビタキ3

コサメビタキは、「ツィ ツィ」といった声で地鳴きをします。

繁殖期には「ピリュリ ピリュリ」「チルチル」などと細く複雑な声でさえずりますよ。

 

樹木の実がなっている木をよく観察してみよう!

コサメビタキ1

コサメビタキは渡りの時期になると公園や河川敷などの小さな林にもやってくるので、市街地でも観察しやすい鳥ですよ。

樹木の実がなっている木によく現れるので、10月上旬になったらミズキの実がある近くを探してみてくださいね。