オオセグロカモメの特徴は?生態や分布、鳴き声は?

オオセグロカモメは、チドリ目カモメ科カモメ属に分類される留鳥・冬鳥です。

セグロカモメより大きいことからオオセグロカモメと呼ばれていますが、明確に大きさが異なるわけではなく姿も似ているので遠くから見分けるのは難しいですよ。

この記事では、オオセグロカモメの特徴や生態、分布、鳴き声についてまとめました。

 

オオセグロカモメの特徴は?

オオセグロカモメ1
大きさ61cm
外見の特徴青みががかった黒灰色の背中
頭部から首にかけての褐色斑
下くちばしの先端に赤斑があるくちばし
赤みの強いピンク色の足

オオセグロカモメの大きさは全長61㎝、翼開長(翼を広げた大きさ)156㎝ほどです。カモメの中でも大型の鳥ですよ。

オス・メスは同色ですが、夏と冬で色が異なります。

夏羽は背と翼の上面が青味がかった黒灰色をしており、それ以外の頭部や体下面は白色をしています。セグロカモメと比べると背の色が濃いのが特徴ですね。冬羽は、真っ白だった頭から後首にかけて黒褐色の縦斑が見られるようになり、目の周りの斑が濃くなりますよ。

太めのくちばしはオレンジがかった黄色で、下くちばしの先には赤斑があります。足は赤みが強いピンク色をしていますよ。

 

オオセグロカモメの生態は?

オオセグロカモメ3

生態

  • 雑食
  • 繁殖
  • コロニーを形成
  • 縄張り・求愛ディスプレイ

雑食

オオセグロカモメの食性は雑食です。

潜水ができないので、海岸線に沿って飛びながら水面や地上の餌を見つけて水面をついばんだり、水面を泳ぎながら採食しますよ。

主に「魚」を食べますが、「甲殻類」や「昆虫」「他の鳥の卵」などを食べることもあります。

 

コロニーを形成

オオセグロカモメは一夫一妻制で、5~8月の繁殖期になると番(つがい)で縄張りを形成してコロニーに集まります。

国内で観察できるカモメの中で国内で繁殖しているのはオオセグロカモメとウミネコだけであり、オオセグロカモメが北海道の大黒島に作るコロニーには3万羽を超える数が集まるとも言われていますよ。

 

繁殖

オオセグロカモメは岩礁の上や草などの植生がある斜面、断崖の岩棚などに窪みを作って営巣します。巣作りはオスとメスが行い、枯れ草や枝・海草などを敷いて皿形の巣を作りますよ。

一腹卵数は2~3個で、オスとメスが交代で行う25日前後の抱卵を経て孵化します。育ヒナはオスとメスが行い、ヒナは約40日で巣立っていきますよ。

 

縄張り・求愛ディスプレイ

オオセグロカモメの縄張りは半径1~2mで、オスとメスが縄張り防衛をします。

縄張り形成時に縄張りを取り合う争いをし、形成した縄張りへ接近・侵入してくる個体に対してはくちばしや翼を引っ張り合いますよ。

求愛ディスプレイ

求愛のディスプレイは、メスがくちばしを空に向けて振り上げ、甘えた声で「ミュー」と鳴きます。

オスが愛を受け入れると、メスに食べ物をプレゼントするために首を振りながら俯いて飲み込んでいた未消化の魚などを喉まで吐き出しますよ。

 

オオセグロカモメの分布は?どこに生息している?

オオセグロカモメ4

オオセグロカモメは、中国東北部・ロシア南東部・朝鮮半島・日本列島などの極東アジアに分布しています。

日本では留鳥として北海道や東北の一部で繁殖も行いますが、それより南では越冬のため冬に飛来する冬鳥になりますよ。

国内の繁殖地としては、「北海道利尻島」「知床半島」「青森県蕪島」などが有名ですね。繁殖期は断崖に囲まれた半島・岬・岩礁・孤島など、非繁殖期は河口・砂浜海岸・漁港などに生息していますよ。

 

オオセグロカモメの鳴き声は?

オオセグロカモメ2

オオセグロカモメは、「キィーユ キィーユ」と甲高い声で鳴きます。メスは求愛のディスプレイのときに「ミュー」と鳴きますよ。

ヒナに対しては「餌を与える時の声」と「警告の声」を使い分けてコミュニケーションをとります。

 

成長の過程も一緒に楽しもう!

オオセグロカモメ5

オオセグロカモメはカモメの仲間の中でも極東アジア周辺にのみ生息する鳥で、日本の北部では一年中観測できます。

幼鳥から成鳥になるまでに3~4年かかり、羽色も徐々に変わっていきますよ。観察に際してはこうした成長の過程もぜひ楽しんでくださいね。