アカエリカイツブリは、カイツブリ目カイツブリ科カンムリカイツブリ属に分類される冬鳥です。
アカエリカイツブリという名前は、夏になると首から胸が赤っぽくなることに由来していますよ。
この記事ではアカエリカイツブリの特徴、生態や分布、鳴き声についてまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。
アカエリカイツブリの特徴は?
大きさ | 47cm |
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外見の特徴 | 黒い頭頂(夏羽) |
先端が黒い黄色いくちばし(夏羽) | |
赤みがかったオレンジ色をしている首~胸(夏羽) | |
淡い灰色をしている体色(冬羽) | |
頬~首が灰色をしている(冬羽) |
アカエリカイツブリの大きさは47cmほどで、カルガモに近い大きさをしています。
オスとメスは同色で、夏羽は頭頂と体上面が黒く、頬は淡い灰色をしていますよ。赤みがかったオレンジ色をしている首と胸が特徴的ですね。やや長めの黄色いくちばしは先端が黒くなっていますよ。
冬羽は、頭部から体上面にかけてが褐色がかった灰色をしています。頬から前首にかけてとお腹は淡い灰色をしていますよ。
アカエリカイツブリの生態は?
生態
- 動物食
- 繁殖
動物食
アカエリカイツブリの食性は動物食です。
潜水するのが得意なので、水中で「魚」「カエル」「甲殻類」「昆虫」などを捕食しますよ。
繁殖
アカエリカイツブリは、マコモなどが密生した湖沼の浅瀬に水草を積み上げて「浮き巣」とよばれる皿状の巣を作ります。
巣作りから抱卵・子育てまでのすべて過程をオスメス交代で行いますよ。一腹卵数は3~6個で、親鳥はヒナから片時も離れることなく約28日の卵を温め続けてヒナは孵化します。オスとメスはヒナを交代で背中におんぶして巣立ちまで育てますよ。
ちなみに抱卵を交代するときは、卵がカラスなどの天敵に狙われないようにわずかな間でも卵を水草などで覆い隠します。
アカエリカイツブリの分布は?どこに生息している?
アカエリカイツブリはユーラシア大陸・アメリカ合衆国・カナダ・日本に分布しています。
夏季にヨーロッパ・ロシア西部および東部・北アメリカなどで繁殖し、冬季になると沿岸部に移動して越冬しますよ。
日本では北海道で繁殖し、冬季になると本州以南に渡って越冬します。夏場は内陸の湖や池沼などに、冬場は河口や内湾に生息していますよ。
アカエリカイツブリの鳴き声は?
アカエリカイツブリは、繁殖期になると「ウァーウァー」「ピッピッ」「フィリリリ」と大きな声で鳴き交わします。
縄張りを宣言するために「キリッキリッキリッ、キリリリリ」と高い声で鳴くこともありますよ。
背中にヒナを乗せて子育てしている姿が微笑ましい!
カイツブリは夏季の北海道、もしくは冬季の本州以南で観察することができます。
ヒナを背中に乗せて子育てしている姿は繁殖地でしか見ることが出来ないので、夏の北海道を訪れる機会に恵まれた方はぜひ観察してみてくださいね。