タマシギの特徴は?生態や分布、鳴き声は?

タマシギは、チドリ目タマシギ科に分類される留鳥・漂鳥です。

生息地が減少している事から生息数の減少が懸念されていますよ。

この記事ではタマシギの特徴や生態、分布、鳴き声についてまとめました。

 

タマシギの特徴は?

タマシギ5

大きさ

  • 23~28cm

外見の特徴

  • 美しい色彩をしたメス
  • 目の周りの勾玉模様
  • ずんぐりした体型

 

タマシギは、体長23~28㎝ほどの大きさの鳥です。オスよりもメスの方が美しい色彩をしており、体も少し大きめですよ。

オスは全体的に地味な配色をしています。顔から首にかけてが灰色みがある褐色で、体上面には黄色い丸斑模様がありますよ。頭央線はクリーム色で、目の周りの勾玉模様は黄色みを帯びています。

メスは顔から胸にかけてがレンガ色で、体上面はこげ茶色をしています。お腹は白く、胸から肩に向かって白色部が食い込んでいますよ。頭部には黄色みのある白い頭央線があり、目の周りの勾玉模様は白色をしています。くちばしは緑青色で先半分が赤くなっています。

 

タマシギの生態は?

タマシギ3

生態

  • 肉食性
  • 求愛ディスプレイ
  • 営巣
  • 一妻多夫制
  • 抱卵・育ヒナ

 

肉食性

タマシギの食性は肉食性です。

水生昆虫や小型の軟体動物・環形動物などを捕食しますが、植物の種子なども食べますよ。夜行性なので、夜になってから水辺を歩き回って餌を探します。

 

求愛ディスプレイ

4~10月の繁殖期になると、メスのくちばしが赤くなりオスに対して求愛ディスプレイを行うようになります。

まるでバンザイをするかのようにスッと翼を真上まで持ち上げるので、ラジオ体操をしているようにも見えますよ。

 

一妻多夫制

タマシギは、鳥類としては少数派の一妻多夫制を採っています。

交尾を終え産卵したメスはオスから離れていき、別のオスを探しますよ。

これはタマシギの生息地が洪水による氾濫の危険が高いことから、数が多いオスに分散して子育てさせることにより確実に子孫を残すという戦略だと考えられています。

 

営巣

蓮沼や水辺の草むら・稲株のくぼみなどにイネ科の植物の葉や茎などを敷き詰めた皿形の巣を作りますよ。巣はオスが主に作りますが、メスも手伝うことがあります。

 

抱卵・育ヒナ

タマシギは他の鳥類とは異なり、オスが抱卵・育ヒナを行い、メスは縄張りの守りをします。

一腹卵数は通常4個で、オスによる約19~21日の抱卵を経て孵化しますよ。ヒナは40~70日程度で巣立っていきます。

 

タマシギの分布は?どこに生息している?

タマシギ2

タマシギは、サハラ砂漠以南のアフリカ大陸・オーストラリア東部・マダガスカル・東南アジア・中国南部・日本に分布しています。

日本では主に本州中部(関東地方)から南の地域の水田や湿地・河川の岸・淡水の水辺に留鳥として生息しています。

近年では生息数こそ減少傾向にあるものの、分布地域は拡大しており山形県や宮城県での繁殖が確認されていますよ。

 

タマシギの鳴き声は?

タマシギ1

タマシギのオスは6月頃になると「コーッコーッ」と聞こえる声でさかんに鳴きます。タマシギの鳴き声は遠くからだと「コンコン」と聞こえることも多い事から、コンコンドリと呼ぶ地方もありますよ。

メスは「コーコーコー」と連続して、遠くから聞こえる声で夕方から夜にかけてよく鳴きますよ。

 

びっくりさせないように気を付けながら観察しよう!

タマシギ4

タマシギはあまり活発ではなく、危険を察知するとまず身動きを抑えて地面に伏せたり、水中に目と鼻腔以外を沈めたままの体勢で敵の様子をうかがうことが多いです。

観察するときは、びっくりさせないように注意するようにしてくださいね。