オナガガモの特徴は?生態や分布、鳴き声は?

オナガガモは、カモ目カモ科マガモ属に分類される冬鳥です。

オスが持つ細長いしっぽが和名の由来で、英語名である「pintail」もこの特徴的なしっぽから名付けられていますよ。

この記事ではオナガガモの特徴、生態や分布、鳴き声についてまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。

 

オナガガモの特徴は?

オナガガモ1
大きさオス: 75cm
メス: 53cm
外見の特徴チョコレート色の頭部(オス)
側面が青灰色になっている黒いくちばし(オス)
白色が食い込む長い首(オス)
黒色で中央2枚が細長いしっぽ(オス)
赤みを帯びた頭部(メス)
淡色羽縁がある褐色の体(メス)

オナガガモの大きさはオスが75cm・メスが53cmほどで、翼開長(羽根を広げた大きさ)は80~95cmほどです。マガモよりもわずかに大きいサイズですよ。

他のカモ類と比べて、首と体が長いのが特徴的ですね。

オスの頭部はチョコレート色をしていますが、白色の細い線が食い込んでいます。体上面と脇は灰色で、細かくて黒い横縞模様が入りますよ。お腹は白いですが腰には黃白色の太い帯があります。しっぽは黒色で中央の2枚が細長くなっており、長いくちばしは側面が青灰色になっていますよ。

メスは頭部が赤みがかっており、体色は褐色(やや黒みがかった茶色)です。羽の縁取りは淡色で、くちばしは黒色です。

 

オナガガモの生態は?

オナガガモ2

生態

  • 雑食性
  • 繁殖
  • 非繁殖期に群れを形成
  • 求愛ディスプレイ

雑食性

オナガガモの食性は雑食性です。

「植物の種子」や「水草」「貝類」などを食べますが、昼間は休息をしているので夜間に採餌しますよ。

 

繁殖

繁殖期は5~7月で、一夫一妻制です。

枯れ草などを利用して、水辺の草むらに皿型の巣をメスが作りますよ。一腹卵数は7~9個で、メスのみが行う22~24日の抱卵を経て孵化します。育ヒナもメスのみが行い、生後40~50日で飛べるようになりますよ。

 

非繁殖期に群を形成

オナガガモは、非繁殖期には群れを形成して過ごします。

集合性が強いので、数百~数千羽の大群を成して生活しますよ。

 

求愛ディスプレイ

求愛のディスプレイは10月下旬から見られますが、1~2月が最も盛んになります。

オスは「ゲェェェ」や「ピュー」という甲高い声を出しながら首を伸ばしてくちばしを下げ、胸につけるようにする動作を素早く行います。しっぽをピョコピョコと立てて、くちばしをメスに向けて頭を高くするなどの動作も行いますよ。

メスは選んだオスにくちばしを向けて頭全体を斜め後方へ何回も振り、「クワック」と絶えなく鳴きます。

 

オナガガモの分布は?どこに生息している?

オナガガモ4
オナガガモはカモ類の中では分布域が広い種類で、ユーラシア大陸の北部と北アメリカ北部の寒帯~亜寒帯にかけての地域で繁殖します。

冬季になると、ユーラシアおよび北アメリカの湿帯から熱帯地域やアフリカ北部に渡り越冬しますよ。

日本には冬鳥として9月下旬から10月上旬に全国に渡来し、「湖沼」「池」「河川」「河口」「海岸」に生息します。

 

オナガガモの鳴き声は?

オナガガモ5
オナガガモは、群れでいる場合に鳴く事が多いですね。

オスの鳴き声はバリエーションが豊富で、「キシーン、キシーン」という軋るようなものや「ピル、ピル」「ピリ、ピリ」というコガモの声に似た笛の音のようなもの、「プリッ、プリッ」というあまり大きくないものなど様々ですよ。

メスは、マガモに似てやや濁りの少ない「クワッ、クワッ」という声をよく出します。

 

比較的観察しやすいオナガガモ

オナガガモ3
オナガガモは、東京都にある不忍池で観察することができますよ。

人にも馴れているので、人間を怖がることなく平気で近づいてきます。近くを訪れた際は、ぜひとも間近で観察してみてくださいね。