スッポンの飼育方法まとめ。餌や飼い方のコツは?

スッポンは二億年程前に登場し、姿・形をほとんど変えず、現代に生きる亀です。そんな生きた化石であるスッポンを飼いたいという方のために、スッポンを飼うのに必要な飼育環境や餌について、飼い方のポイントをまとめました。

スッポンの歴史は?

スッポン

スッポンは古くから健康食品として食べられてきました。スッポンの食材としての歴史は3000年〜4000年とも言われ、楊貴妃が食べた記録も残されています。

中国の「周礼」という書物にはスッポンやカメを専門に扱う職業について記された部分があり、スッポンが古くから管理されてきたことが伺えます。

約2000年前の中国最古の薬物書と言われる「神農本草経」や「本草網目」には、スッポンの様々な部位が漢方になると記されており、スッポンは数千年前から中国で重宝されていたことがわかりますね。

日本でも弥生時代の遺跡からスッポンの骨が発見されています。ただ食用だったかどうかは分かっていません。日本でスッポンを食べることが一般的になったのは江戸時代中期であると言われています。

今でこそスッポンと言えば高級食材ですが、当時は安く手に入れることができたようです。ただスッポンは育つのが遅いため、次第に品薄状態になり、値段が上がっていったと言われていますよ。

 

すごく臆病?スッポンの性格は?

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スッポンはとても臆病です。敵が近づくとすぐに水中に逃げ出していきます。昼間は影に潜んでいて、夜になると活動し始めます。

また、スッポンは噛み付くことで知られています。顎の力はとても強く、万が一指などを噛みつかれると中々離れません。強引に話そうとすると逆に力が入り、離れなくなってしまいます。

もし噛みつかれたら、無理やり話そうとせず、水中に戻して挙げてください。スッポンは臆病が故に噛み付いてきます。水に戻してあげれば一目散に逃げていきますよ。

 

スッポンの寿命は?大きさは?

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スッポンの寿命

  • 30年〜100年

スッポンの大きさ

  • 38.5センチ〜60センチ

スッポンは動物の中でも長寿で知られるカメの仲間です。平均寿命は30年程度と言われていますが、中には100年以上生きるスッポンもいます。

食用に養殖されているスッポンはだいたい1年〜3年程度成長したところで食べられてしまうので、食用として出回っているスッポンは非常に若いスッポンということになります。

大きさはだいたい40センチ程度で、まれに60センチ程度まで大きくなることがあります。スッポンの甲羅は実は角質で覆われていないので柔らかいです。その分体重も軽くなっています。

 

スッポンの生息地は?

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スッポンは中国や台湾、韓国、北朝鮮などの東アジア、ロシア南東部、東南アジア、日本に生息しています。

日本では、北海道などの寒い地域や水がない地域以外の殆どの地域に生息していると言われています。もともと生息していたスッポンもいれば、養殖場から逃げ出して野生化したスッポンもいるようです。

また、沖縄などにはもともとスッポンは生息していなかったと言われていますが、中国など国外から持ち込まれて野生化したと言われています。

 

スッポンの適切な飼育環境は?

スッポン

スッポンは成長すると30センチほどの大きさになるので、飼育容器の幅が最低でも90センチは必要になります。飼育容器の中には、床材として深めに砂を敷いてあげましょう。スッポンは砂に潜ることが多く、砂の中だと落ち着いてリラックスしてくれますよ。また、水質に敏感で、低い水温に絶えることができないので、ろ過機と保温器具が必要になります。休憩する陸地も用意してあげるとさらにいい飼育環境となります。

 

スッポンの餌は?

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スッポンは肉食で、生き餌を好みます。市販のものであれば、ミールワームや赤虫などがありますが、特に好きなものはタニシです。飼い始めなど、スッポンがなかなか餌を食べないときはタニシから与えてみてください。生き餌が苦手であげるのが無理だという方は、市販の亀専用の餌や乾燥エビなども人口飼料でも大丈夫です。栄養価を考えるとオススメは、人口飼料を中心に生き餌をおやつ程度に与えることです。生き餌を与えすぎると栄養過多になってしまいます。

 

スッポンの飼い方、コツは日光浴

スッポン

スッポンの飼い方で大切なのは、日光浴をさせることです。日光浴は、骨の形成や甲羅を丈夫にし、病気の予防になりますよ。中には、臆病でなかなか自分から行動しないスッポンもいます。少し無理矢理にはなりますが、日のあたる所にスッポン専用の入れ物を用意し、入れてあげましょう。頻度でいうと、週に2~3回、1回10分ほど日光浴をさせてあげましょう。

 

スッポンを冬眠させないように25度以上に水温調整

スッポン

寒くなるとスッポンは冬眠をします。冬眠は体力をかなり消耗し、時には命を落とすこともありますので、ペットとして飼育するときは冬眠を避けるようにしましょう。加温装置を使い、常に水温が25度をきらないように注意してください。水温を25度以上に保つのは、冬眠防止だけでなく、健康のためでもあります。

 

犬や猫など他のペットがスッポンを襲わないように用心する

子犬 猫 チラ見

犬や猫を室内で飼っている方は注意が必要です。スッポンの甲羅は他の亀と違い、やわらかいため、襲われて甲羅を傷つけられるとすぐに怪我をしてしまします。怪我をすると傷口から菌に感染し病気になってしまうこともあります。水槽に蓋をつける、犬や猫が入ってこない部屋に水槽を置くなどして襲われるのを防ぎましょう。

 

スッポンの飼育は1匹ずつがオススメ

スッポン

時にしつこい人のことを「スッポンのように噛みついて離さない」と表現することもありますが、ペットのスッポンも噛み付きます。多頭飼いをするとスッポン同士で噛みついてしまいますので、初心者の方は、まず1匹だけ飼うことをオススメします。何匹か飼いたいという場合は、容器を別にして飼いましょう。ただ、飼い主に対しては愛情を持って飼育をしていると噛み付かなくなりますよ。たっぷりと可愛がってあげるのも、飼い方のコツといえますね。