マナヅルの特徴は?生態や分布、鳴き声は?

マナヅルはツル目ツル科ツル属に分類される冬鳥で、かつては食用とされていたこともあります。

マナヅルの名前の「な」は食用を意味する古語とされ、「ま」は「標準的な」の意味していますよ。

この記事ではマナヅルの特徴や生態、分布、鳴き声についてまとめました。

 

マナヅルの特徴は?

マナヅル
大きさ120~153cm
外見の特徴オスとメスは同色
目の周囲が赤い
首の後ろが白い
黄緑色のくちばし

マナヅルの大きさは全長120~153㎝、翼開長(翼を広げた大きさ)210cmほどになる大きな鳥です。

全身は灰色をしていて、頭から首の付け根にかけては白色をしています。黄緑色のくちばしの根元は黒く硬い毛で覆われている場合もありますよ。

目の周りからくちばしにかけては羽毛がなく、赤い皮膚が露出しています。うしろ足は淡い赤色や暗めの赤色をしています。

 

マナヅルの生態は?

マナヅル

生態

  • 河川流域の湿原などに生息
  • 雑食性
  • 繁殖

 

河川流域の湿原などに生息

マナズルは河川流域の湿原などに生息し、越冬地などでは河原や干潟・農耕地などにも生息しています。

ただ、マナヅルはナベヅルに比べると渡去期が早いため、多くの個体が3月中旬頃までには国内から渡去してしましますよ。

 

雑食性

マナズルの食性は雑食性です。

「魚類」「昆虫」「カエル」「スゲ類や水生植物の地下茎や根」「植物の種子」など、いろいろなものを食べますよ。農耕地では主に穀物や種子を採食しています。

 

繁殖

マナズルは湖や河川の周辺にある開けた湿原や低地の草原などで、スゲやアシなどを組み合わせて巣を作ります。

5月に2個の卵を産み、オスとメスが交代で行う約30~33日間の抱卵を経て孵化しますよ。ヒナが性成熟して繁殖を行うことができるまでには2~3年ほどかかりますよ。

 

マナヅルの分布は?どこに生息している?

マナヅル

マナヅルは、中国・朝鮮半島・日本・モンゴル・ロシア南東部に生息しています。

夏季に中国北東部・モンゴル北東部・アムール川およびウスリー川流域・ハンカ湖で繁殖し、冬季になると日本・朝鮮半島中部の鉄原および板門店・長江下流域・洞庭湖・鄱陽湖ヘ移動して越冬しますよ。

鹿児島県の出水荒崎は、世界でも屈指の一大越冬地でも知られています。エサ場では、他の地域ではめったに見ることはできない壮観な光景を目にすることが出来ますよ。

 

マナヅルの鳴き声は?

マナヅル

マナヅルは「クェー、クェー」とさえずり、縄張りの宣言や求愛を行います。

警戒を伝えたり仲間同士での連絡を取ったりする際には、「クヮー、クヮー」と地鳴きしますよ。

 

マナヅルの生存数が減っている?

マナヅル

マナヅルは近年、生存数の減少が心配されている鳥類です。繁殖地であるロシアでは、野火や電線に引っかかっての感電死が報告されています。

かつて日本では農作物を食害する害鳥とされていました。しかし現在、日本政府は渡来地である出水平野で土地の買収や被害補償などの対策をとっています。これにより地域の住民とマナヅルの両者にとって生活しやすい環境になってきていますよ。

日本では鹿児島県出水市で渡来する事が知られていますが、それ以外では観察する事ができない珍しい鳥類なのでぜひ観察してみてくださいね。