ヒクイナの特徴は?生態や分布、鳴き声は?

ヒクイナは、ツル目クイナ科ヒメクイナ属に分類される鳥の一種です。古くは「水鶏(クイナ)」と呼ばれ、その独特の鳴き声は「水鶏たたく」と伝承されていました。今でも時代劇の夏の夜のシーンなどにもよく使われていて、いかに昔から親しまれてきましたかということが分かりますね。

この記事ではヒクイナの特徴や生態、分布、鳴き声についてまとめました。

 

ヒクイナの特徴は?

ヒクイナ
大きさ19〜23cm
特徴ムクドリほどの大きさ
太くしっかりとした足

ヒクイナの全長は19~23㎝で翼を広げると37㎝ほどの大きさになります。

全体的に赤っぽい羽の色をしていて、喉は白や少しくすんだ白色をしています。また、胸部や体の側面は赤みを帯びた褐色をしていて、お腹には白色と黒みがかった茶色のしま模様が入ります。

ヒクイナの足は太くしっかりとしています。指も長いので泥地や湿地でも足をとられることなく、自由に歩き回ることができます。浅めの水辺なら水中でも行動ができますよ。

 

ヒクイナの生態は?

ヒクイナ

生態

  • 雑食性
  • オスとメスが交代で行う抱卵
  • 強い警戒心と縄張り意識

 

雑食性

ヒクイナの食性は肉食性が強い雑食性です。昆虫や軟体動物、カエル、種子などを食べて生活しています。

 

オスとメスが交代で行う抱卵

日本での繁殖期は5~8月で、その時期になると水辺の茂みや低い木の上にヨシなどを組み合わせて皿状の巣を作ります。

一度に4~9個の卵を産み、オスとメスが交代で行う20日ほど抱卵を経て孵化しますよ。

 

強い警戒心と縄張り意識

ヒクイナは非常に警戒心が強いことでも有名な野鳥ですよ。歩く時は両足を交互に動かして、首を前へ伸ばすようにして体を低め、しっぽを常にピクピクさせています。危険を感知すると、すぐに草むらに駆け込んでいきます。

縄張り意識が強いという特性もありますよ。

 

ヒクイナの分布は?どこに生息している?

ヒクイナ

ヒクイナは、中華人民共和国東部・台湾・日本などで繁殖を行います。冬になるとインドシナ半島・中華人民共和国南部・日本の本州中部よりも南へ移動して越冬しますよ。

日本では北海道・本州・佐渡・隠岐・四国・九州で繁殖します。北日本では夏鳥ですが九州や沖縄では留鳥なので、生息地である湿原・河川・水田などで一年を通して観察することができますよ。

 

ヒクイナの鳴き声は?

ヒクイナ

ヒクイナは、夕方から「コン コン コン」あるいは「クォン クォン クォン ‥‥コココ‥」と鳴き続けて、次第に早くなります。
この鳴き声は夕方から夜にかけて鳴くために、夜間の訪問者を意識して「戸を叩く水鶏」として古くからよく知られてきました。

 

個体数が減少している?

ヒクイナ

日本産のヒクイナは湿地で生活しているため、農薬や工場地の開発の影響を受けて餌や生息地がなくなってきているという現状があります。

実際に1950年の日本の経済成長期以降では個体数が大幅に減少してしまいました。数少ないヒクイナを守るためにも生息地となる土地を大切にし近隣の水質などにも配慮していくことが望ましいですね。