キレンジャクの特徴は?生態や分布、鳴き声は?

キレンジャクはスズメ目レンジャク科レンジャク属の野鳥です。漢字では「黄連雀」と書きますよ。

連雀とはスズメのように群れを作るという意味です。ヒレンジャクと共に100羽以上の群れをつくることもあります。この記事ではキレンジャクの特徴や生態、分布、鳴き声についてまとめました。

 

キレンジャクの特徴は?

キレンジャク
大きさ19〜20cm
特徴冠羽
翼の赤い突起
尾羽の先が黄色

キレンジャクの全長は19~20㎝で、ヒレンジャクより少し大きいです。頭部にはふわふわとした「冠羽」があり、「過眼線」とよばれる目の前後に入る線模様は黒色ですよ。

姿が似ているヒレンジャクは、過眼線が冠羽まで伸びており、キレンジャクと区別することができます。

キレンジャクの体は全体的に灰色で、頭部と尾羽の下面はオレンジ色です。オスメスほぼ同色なので、見分けることは少し難しいです。メスはのどの黒色のコントラストが、オスよりもはっきりしていません。

体の真ん中あたりの翼の先には赤色の突起が2対あります。キレンジャクの英名「ワックスウィング」の由来はここからきていますよ。

キレンジャクは尾羽の先が鮮やかな黄色です。一方でヒレンジャクは赤色ですよ。

 

キレンジャクの生態は?

キレンジャク

生態

  • 果実食
  • 人間を怖がらない
  • 渡来数は不規則
  • 繁殖期は昆虫食

 

果実食

キレンジャクは果実を餌にします。ヤドリギという落葉高木に寄生する植物の実が好物ですよ。ヤドリギの実を食べると、糸をひく、粘ったフンをします。

キレンジャクは美味しい木の実を食べられる一方で、食べられてフンになるヤドリギの種は鳥の移動により遠くへと運んでもらいます。キレンジャクとヤドリギは「共生」の関係にあります。

 

人間を怖がらない

キレンジャクはあまり人間を怖がらない鳥です。秋の渡りの時期に庭先にくだものを置いておくと、食べてくれることもあるようです。

 

渡来数は不規則

キレンジャクはいつも同じ場所で越冬するとは限りません。繁殖地やその周辺で、餌となる木の実が豊作だと遠くまで渡りをしないことがあります。

渡りを始めても、すぐに越冬地には向かいません。途中で通過する土地に寄り道して、木の実を食べつくすまで滞在します。長いと1ヶ月滞在することもありますよ。 

渡りの最中で木の実が少ないと日本にたくさんのキレンジャクが渡ってきてくれますが、日本の愛鳥家たちは「当たり年」と呼んでいるほど稀なことです。4~5年に1度の頻度です。

 

繁殖期は昆虫食になる

5~7月に、4~6個の卵を産みます。メスだけが卵を温め13~14日でふ化します。繁殖期になると昆虫を餌にすることが特徴的ですよ。

 

キレンジャクの分布は?どこに生息している?

キレンジャク

キレンジャクは本州以北に冬鳥としてやってきます。木の実が少ないと、越冬地は南下しますよ。
平地や山地の森林、市街地、住宅地に生息します。

 

キレンジャクの鳴き声は?

キレンジャク

キレンジャクは「チリリ」「ピピピ」と小さな声で地鳴きをし、仲間とコミュニケーションを取っています。

集団のキレンジャクが一斉に鳴くと、まるで小さな鈴がたくさん鳴っているかのような美しい音色が森中に響きますよ。

 

昔から日本の秋になじみ深いキレンジャク

キレンジャク

キレンジャクもヒレンジャクも、平安時代から「連雀」の名前で人々に愛されてきた鳥で秋の季語にもなっています。好物のヤドリギは昔、ホヤと呼ばれていたことから「ホヤドリ」と呼ばれることもありました。「黄連雀」と呼ばれるようになったのは江戸時代の半ば頃ですよ。