アロワナの飼い方まとめ。水槽やグッズは?混泳できる?寿命や病気は?

アロワナ

アロワナは太く長い胴体と大きなウロコが美しい、大型の観賞魚です。古代魚ともいわれ、熱帯魚飼育者の憧れとなっていますが、飼育が難しいことから上級者におすすめです。

この記事では、アロワナを飼育する上で必要なグッズや混泳できる魚の種類、寿命や気をつけたい病気についてまとめました。

 

アロアナの水槽の選び方は?必要なグッズは?

アロワナ
一般にショップで売られている水槽は多くが60㎝あるいは90㎝規格ですが、全長60cm程度にもなるアロワナには小さすぎて飼うことができません。アロワナが水槽の中でターンして自由に泳ぐことができるように、最低でも150㎝の長さと60㎝以上の奥行がある水槽を選んでくださいね。スペースや資金に余裕があれば、200㎝水槽で飼うのがおすすめですよ。

水槽を準備したら、「大型のろ過器」「飛び出しを防ぐためのフタ」「照明器具」を準備し、「ph調整に役立つサンゴ砂」を底砂として敷いてあげてください。

 

アロワナと混泳してもいい魚は?

熱帯魚2
アロワナは縄張り意識が強い魚なので、アロワナ同士を一緒に飼うことは基本的にできません。アロワナ以外の種類で、生活圏を邪魔しない魚を選ぶことが大切です。キャットと呼ばれるナマズ系の魚であれば、アロワナが水槽の上部を泳ぐのに対し、キャットは底面にくっついてエサを食べるので、お互いに干渉することはありません。

通称ガーと呼ばれるスポッテッドガーもアロワナと混泳が可能といわれています。ガーは、口先の伸びた細長い魚で、アロワナと同じく古代魚の仲間です。混泳として多い組み合わせではありますが、実際に混泳させてみないとわからないところもありますので、はじめは慎重に様子を観察してくださいね。

 

アロワナの寿命は?気をつけたい病気は?

アロワナ
アロワナは寿命が10〜15年ほどにもなるといわれています。寿命が長い魚だからこそ、病気は注意が必要ですよね。アロワナの飼育の上で気をつけたい病気をご紹介します。

眼ダレ

アロワナの眼球が常に下を向いて戻らなくなってしまう病気です。泳いだりエサを取ったりすることが困難になってしまいます。アロワナが常に下を見てしまう環境にいると、眼ダレを起こしてしまうことがありますよ。主な原因として、動く物やペットなどアロワナの気を引くものが室内にいる場合に起こりやすいといわれています。アロワナと一緒にペットを飼うときは特に気をつけてくださいね。

 

アロワナエイズ

細菌性の病気です。アロワナを飼育する上で最も気をつけたい病気のひとつです。えらやウロコが黒ずみ、体の粘膜が荒れてウロコが浮いてきます。進行が早い病気なので、治療が遅れてしまうと死に至ってしまうこともあります。

治療法としては、えらやウロコの黒ずみが出てきた時点で「グリーンFゴールド」と呼ばれる細菌感染症の治療薬を規定量の3分の1程度投与してくださいね。良くならない場合は専門店に相談した上で、治療薬の使用量を増やしていきます。

 

マツカサ病(立鱗病)

水質の急変や悪化によって「エロモナス菌」とよばれる細菌が発生すると起きる病気です。初期症状としては、アロワナのウロコが数枚逆立ってきます。進行するにつれて鱗の逆立ちが広がり、末期になると全身の鱗が逆立ってきます。そのまま放置しておくと死亡してしまうこともあります。

治療法は、水温を33度程度に上げ、水100リットルに対し250gの塩を投入してください。数日しても良くならなければ、「グリーンFゴールド」を規定量の3分の1程度投入し、感染症を治療していきます。

他には、水槽が狭いことでウロコが傷ついてしまったり、水質の悪化でウロコがめくれてしまったりすることがあります。充分な広さの水槽を用意し、水質の管理を徹底してくださいね。

 

アロワナの飼い方、注意点は?

アロワナ

アロワナ

アロワナを飼育する上で、病気以上に気をつけたいことは「飛び出しによる事故」です。アロワナはジャンプして水面から飛び出すことがありますので、フタのない水槽では危険です。水槽の外に出てしまいケガをすることもありますし、死んでしまうこともあります。飼育の際は、フタに重りを乗せて事故を防止してくださいね。

アロワナは15年ほど生きるペットです。大切にすごせれば人の人生の約5分の1の時間を一緒に過ごすことができますよ。