コサギの特徴は?生態や分布、鳴き声は?

コサギはコウノトリ目サギ科シラサギ属に分類される鳥です。「シラサギ」とよばれるサギの仲間で、最も小さい鳥です。他にはチュウサギやダイサギがシラサギの仲間ですよ。

この記事ではコサギの特徴や生態、分布、鳴き声についてまとめました。

 

コサギの特徴は?

大きさ

  • 60cm

外見の特徴

  • シラサギの中で最も小さい
  • 繁殖期では足の指と目の先の色が変わる

コサギは全長60㎝ほどの大きさで、翼を広げると98㎝ほどになります。カラスと同じくらいのサイズでシラサギの中では最小の野鳥ですよ。

全身がホワイトの羽毛で覆われています。足、首、くちばしは長いですが、シラサギの中ではやはり最小です。

足の指は黄色く、夏には頭から2本の長い羽が生えてきます。背の飾り毛は先が巻き上がっているので他のサギ科のダイサギやチュウサギと簡単に見分けることができますよ。

繁殖期になると指と目の先が赤くなり足と目元はピンク色ななることも特徴的です。

 

コサギの生態は?

コサギ

生態

  • 水田や川辺などで生息
  • 1度に4~7個の卵を産む

 

水田や川辺などで生息

コサギは水田や川辺、海岸などで首をちぢめて立っている姿が観察されます。魚類、カエル、ザリガニなどを水辺に生息する生き物を捕食して生活していますよ。

浅瀬を走り回ったり足をふるわせて泥の中の生き物を追い出したりし獲物を捕食します。

 

1度に4~7個の卵を産む

コサギは1~2日間隔で一度に4~7個ほどの卵を産みます。卵は産卵されてから親鳥に温められておよそ23日で孵化します。

繁殖期にはダイサギやチュウサギなどのサギ科の仲間同士で寄り集まり「サギヤマ」といった集団営巣を作る習性があります。

この集団営巣はふんや餌、ヒナの悪臭がすること鳴き声が大きいことから公害とされることもあるほどです。

 

コサギの分布は?どこに生息している?

コサギ

コサギはアフリカ、アジアの熱帯・温帯地帯に広く分布する鳥類です。温帯地域のコサギは冬になると暖かい場所に移動して越冬をします。

日本では本州から九州にかけて集団で繁殖しており各地の水辺で、その姿が確認されます。また日本では夏鳥ですが本州より南の地域では冬を越している個体もたくさんいますよ。

 

コサギの鳴き声は?

コサギ

コサギは「グウー、グウー」や「ゴアーゴアー」と鼻にかかったような、しわがれた太い声で鳴きます。けんかをしている時や警戒をしている時にも同じような鳴き声を発します。しかし餌を採っている時や飛んでいる時には、あまり鳴くことはありませんよ。

 

東京でも観察できる小さなサギ

コサギ

コサギはカラスほどの大きさでありシラサギの中では最も小さいサイズのサギです。九州や本州で観察される鳥類であり水辺などで魚やカエルなどを捕食して生活しています。

東京でも水辺に行くとコサギを見ることができますよ。また集団で繁殖しサギヤマを作ることもかなり特徴的ですね。