シンガプーラの歴史や魅力は？しつけ方や飼育の注意点は？

マレー語でシンガポールという意味を持つ「シンガプーラ」。世界最小の小さな姿で、猫好きを魅了していますよ。

この記事では、シンガプーラの歴史や魅力、しつけ方や飼う時の注意点をまとめました。

シンガプーラの歴史は？

シンガプーラは「シンガポール」に生息していた野生の猫です。その可憐な姿からは想像しづらいですが、下水溝の中でネズミを捕って暮らしていたことから「ドレインキャット」という名前がついた過去もあります。

1974年にシンガポールに赴任したアメリカ人の夫婦によって、ドレインキャットの繁殖活動は始まります。1988年には純血種「シンガプーラ」として血統が公認され、キャットショーの出場を皮切りにあっという間に人気が出ました。

発見から純血種として認められるまでは驚くほどのスピードだったとのことです。

今でもシンガプーラの起源についてはわかっていないことが多いです。どこからやってきて、いつ頃から住み着いたのかなど、多くのことは謎に包まれている猫種なのです。

出典：タムシン・ピッケラル著/五十嵐友子訳/アストリッド・ハリソン写真「世界で一番美しい猫の図鑑」

シンガプーラの魅力とは？

シンガプーラの一番の魅力は小さくて可愛らしい姿です。普通のネコよりひと回り小さく、成猫でも2kgほどしかありません。オスとメスの体の大きさは、ほとんど同じです。

「アビシニアン」に雰囲気が似ており、キラキラと光る象牙色の毛並みを持っています。アイラインで囲まれた、ヘーゼルか緑、もしくは黄色の大きな目も印象的です。

シンガプーラのしつけ方は？

シンガプーラは頭のよい猫種なので、しつけに困る事は少ないといわれています。運動量が多く活発でいたずら好きのため、ダメなことはダメだと教える必要があります。

たとえばシンガプーラは高いところが好きで、飼い主さんの肩に勢い良く飛び乗ってくることがあります。両者ともにケガをしないよう「ダメ」なことだと教えてあげてくださいね。

しつけに困らないといっても犬ほど覚えは良くありませんので、猫を相手にしていることを忘れないでください。叱るばかりではなく、時にはほめて気長に向き合ってあげることが大切です。

シンガプーラを飼育するときの注意点は？

シンガプーラをいざ飼育する際の注意点を細かくまとめました。

家電に注意

先ほど述べたように、イタズラ好きのシンガプーラは好奇心が旺盛です。

家の中は、猫にとっては危険な場所がたくさんありますよね。「冷蔵庫」や「乾燥機」「オーブン」など家電のドアを開けっ放しにしないこと、コンロで火を使っている時には目を離さないこと、浴槽やトイレのフタは閉めること、漏電しないように家電のコードをガードすることなど、危険を回避するために家の中を点検してみてください。

睡眠時間は15時間

シンガプーラの平均睡眠時間は「約15時間」です。1日の7割近くは寝ていることになります。寝ている時間が長いと飼い主さんとしては心配になるかもしれませんが、習性のひとつなのでそっとしてあげてくださいね。

20時間以上寝る日もあるようです。

狭い場所が好き

シンガプーラは狭い場所を好みます。狭い場所に入る行動は、小さな体を外敵から守るための本能だといえます。家電やドアの隙間は危ないので、入り込まないように物を置いて塞いであげてくださいね。

シンガプーラの寝床に小さな箱を置いてあげると危険がなく、シンガプーラも安心して入ってくれますよ。特にシューズを買った時についてくる箱は、フタがついていますし、箱の隙間から目をのぞかせる姿がなんとも可愛くてオススメですよ。

おもちゃで遊ぶことが好き

シンガプーラは好奇心旺盛で元気な性格の猫種です。飼い主さんはできるだけおもちゃを使って遊んであげる時間を確保してあげてくださいね。

孤独でいる時間が長いほど、シンガプーラはストレスを溜めてしまいます。少し長めの廊下がある家庭では、物をおかずにシンガプーラが走り回れるスペースの確保してあげられると理想的ですね。

また、高さのあるキャットタワーを設置してあげると喜びますよ。

多頭飼いには向かない

神経質で怖がりなシンガプーラは、すでに他のペットがいる家庭での飼育はあまり向いていません。飼い主さん以外には心を開こうとしない一面もあり、留守中はずっと怯えて物陰に隠れてしまいますよ。

単独飼育で飼い主さんの愛情を100%注ぎながら飼育してあげてくださいね。

たっぷり遊んで甘えさてあげてください

シンガプーラは、飼い主と遊ぶのが大好きです。運動不足にならないためにも、遊びの時間をしっかり取ってあげてください。

すり寄ってきたときには甘えさせてあげてたくさん可愛がると、とても愛情深く接してきますよ。心をこめて育ててくださいね。個性もあり猫好きにはたまらなく可愛いこと間違いありません。