タシギの特徴は?生態や分布、鳴き声は?

長いくちばしが特徴的なタシギは、チドリ目シギ科タシギ属に分類される野鳥です。

日本では狩猟鳥に指定されており、狩猟の対象にもなっています。フランス料理では食材としても用いられていますよ。

今回の記事ではタシギの特徴や生態、分布、鳴き声についてまとめました。

 

タシギの特徴は?

タシギ

大きさ

  • 27cm

外見の特徴

  • 長くて真っすぐな嘴
  • クリーム色の頭央線
  • 褐色の体

タシギは全長25~27㎝前後、翼を広げた状態(翼開長)は43㎝ほどです。ハトよりもひと回り小さいですよ。

「長いくちばし」と「首から脇にかけてある黒斑」、頭の中央部にあるクリーム色をした線(頭央線)とその両脇にある黒い線(頭側線)とのコントラストが特徴的です。

体色は地味な褐色~黒褐色ですが、敵に見つかりにくいようにカムフラージュの為の複雑な縞模様が入っていますよ。

 

タシギの生態は?

タシギ

生態

  • 半夜行性
  • 雑食
  • 嘴端開閉
  • 求愛行動

 

半夜行性

タシギは主に夜間に採餌を行いますが、安全な場所であれば昼間でも行動するので明るい時間帯でも観察できますよ。

図鑑などでは夜行性と説明されていることが多いですが、実際は「半夜行性」といえますね。

 

雑食

雑食のタシギは動物食を好みますが、種なども食べます。稲刈りの終わった田んぼで、長いくちばしを根本まで泥に突き刺して虫を探しますよ。

体の割に長いくちばしは、田んぼで効率よく採食するために進化したものだといえますね。

 

嘴端開閉(したんかいへい)

嘴端開閉とは、シギ類にみられる嘴(くちばし)の先端だけが開閉する仕組みのことをいいます。

タシギは嘴の先が2㎝ほど柔らかくなっているので、嘴の根元は閉じたままで先だけを動かして干潟などの泥中にいる虫を捕食しますよ。

 

求愛行動

タシギのオスは、さえずりながら羽音をたてて急降下して求愛します。

番(つがい)ができると、地面に掘った穴に草を敷いただけの簡素な巣に洋梨形の卵を4つ産みます。抱卵はメスだけで行い、卵は17~20日でふ化しますよ。

 

タシギの分布は?どこに生息している?。

タシギ
タシギの生息圏は広く、南極や豪州圏を除くすべての大陸に分布していますよ。

日本では本州中部以南で見かける「旅鳥」「冬鳥」になります。「春と秋の渡り」の時期には「旅鳥」として各地で羽を休めていますが、なかには「冬鳥」としてそのまま越冬する個体もいますよ。

主に「水田」「河川」「湿地」「池沼」などで姿を見かけることができます。

 

タシギの鳴き声は?

タシギ
タシギは驚いたり危険を察知したときに「ジェーッ、ジェーッ」としゃがれ声で鳴き、逃げるために螺旋状に舞い上がりますよ。

ちなみに、繁殖期のオスは「チクッチクッ」とさえずりますよ。

 

タシギの生息は、豊富な自然が残されている証拠!

タシギ秋の季語にもなっているタシギは、俳句にも多く詠まれています。

タシギが越冬地に日本を選ぶということは日本の自然が豊かな証拠でもあるので、タシギが秋の季語であり続けるためにも我々は自然保護をしっかりと考えていかなければなりませんね。